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【地方公務員が日本を消耗させてきたのかも】

先日、『農村が日本をダメにしているのかも(https://note.mu/roki/n/n0e703f1ff399 )』という記事を書いたが、ここをもうちょっと掘り下げてみたいと思う。

同様に先日、農林水産省で行われたある種の会合に参加してきたわけだが、そこでこれまで抱いていた国家公務員に対するイメージが変わった。
「我々ではいい意見が思いつかないので、ぜひ皆様からの意見を参考にし、自由にやっていただける環境を作りたいと思っています」
という考えだったのだ。
少なくとも農業は、どんどん自由化される方向へ向かっている。そのことが分かったいい機会だった。

国家公務員はエリートコースを歩んできたためか、価値観は狭いという感じを受けていたのだが、でもさすがに頭が良いのか、話が分かる人もいるんだなと思った。
ならなんでそうした意見が現場まで伝わってきていないのか?
会合の中でも、「農水の職員の人が、直接現場まで来て指導してください」という意見も出てきていた。

そこを考えてみた時に、『地方公務員』という存在が浮かび上がってきた。

(公務員はおいしい職業?/http://komuin.oikakekko.com/contents/oishii.html)

実際に現場に出てみて、地方公務員の方々と接する機会が増えたのだが……、まーこれが効率が悪い。
効率が悪いだけならまだ改善の余地はあるのだが、それ以上に『価値観が固まりすぎ』なのだ。……結局の所、この価値観の部分がクリティカルな問題なのだと思った。

地方の公務員というのは、結構コネで決まる部分も多いようで、そこまでの学歴は関係ない。さらに、過疎化していく地方に残るという人々に多い共通点として、変わりたがらない。リスクを取らず、惰性で暮らしていくのを好む人たちが多いのだ。

苦労して効率良く変えていくぐらいなら、めんどくさくてもそのままの方がいい。

……だって、「それでも食べていけるからね」!

公務員の仕事にとって最も問題だと思うのは、『ユーザー目線でないこと』と、『効果測定が行われないこと』だと思う。

大まかに言ってしまうと、結構プチ癒着とか普通にあったりするのが地方の実態。
コネや慣習がモノを言う地域なのである。
で、特に農家が多い農村においては、もはや準公務員である『JA職員』も似たような存在として君臨している。

「役場か農協職員になれば、一家の暮らしは安泰だ。バンザーイ!」

……なんて価値観が普通にまかり通っているのが、田舎なのである。
あと、地方にジャンジャン降ってくる補助金によって、カネ目当ての人間が群がって来るので、そうした不正受給者を弾くために、無駄に細かい手続きが必要になっているというのも事実。
要するに、ノーリスクの金をつぎ込んだ場所では、性悪説で運営を行わなければならないため、無駄が生じるのだ。
そして、優秀なプレイヤーも集まってこないので、結果として悪循環に陥ってしまうという……。

こうした人々の存在によって、農村には社会インフラが整備されず、昔ながらの無駄な状況ばかりが残っている。
その結果、都市と比べたら暮らしにくくなってしまい、過疎化へと繋がる……。
やはり、公務員の仕事には外部からのきちんとしたコンサルを入れて、業務効率化するとか、せめてITインフラぐらいは整えるべきだと思う。
これから高齢者が増えてなかなか外出できなくなる人もいるだろうし、窓口業務を簡素化してクラウド環境を整え、連絡を受けたら職員が逆に各家を訪問するようなパターンにしたっていいのかもしれない。

まるで硬い皮のカボチャのように、どこから包丁を入れていいのか分からない農村の価値観。
ここにメスを入れなければ、日本の問題はいつまで経っても解決しないと思うのである……。

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