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(28)できるだけ少ない知識で解きたい人用「あるプログラムをCPU XとYでそれぞれ実行したところ,両者の処理時間が等しかった。このとき,キャッシュメモリのヒット率は幾らか」

#基本情報技術者試験 #平成22年 #春期 #問10 #キャッシュメモリ #ヒット率

図に示す構成で,表に示すようにキャッシュメモリと主記憶のアクセス時間だけが異なり,ほかの条件は同じ2種類のCPU XとYがある。あるプログラムをCPU XとYでそれぞれ実行したところ,両者の処理時間が等しかった。このとき,キャッシュメモリのヒット率は幾らか。ここで,CPU処理以外の影響はないものとする。

ア 0.75   イ 0.90   ウ 0.95   エ 0.96

う~ん・・・
パソコンが2つある(ことにしよう)。

2つのパソコンの、キャッシュメモリと主記憶のサイズは同じ。
でも、キャッシュメモリと主記憶のアクセス時間は違う。
なのに、処理時間は同じだった。

つまり、キャッシュメモリのヒット率によって、そうなったのだ。
じゃあヒット率はなんだ?
という問題。

ヒット率っていうのは、野球の打率と同じような感じで、全打席のうち何%ヒットしたか?の数字みたいなもの。
この2つのパソコンは、仕事をするときに、キャッシュメモリと主記憶のどちらかを使っていて、全仕事の■■%はキャッシュメモリってところで、▲▲%は主記憶ってところでやるのだ。
この■■が、キャッシュメモリのヒット率。

で、全仕事の何%をキャッシュメモリでやると、同じ処理時間になるかを調べなさい、ということらしい。(イヤである)

例えば、キャッシュメモリと主記憶が、仕事を半分ずつするならば、キャッシュメモリのヒット率は50%(0.5)になるし、主記憶も50%(0.5)になる。

まず、解答群に示してあるヒット率を使って、キャッシュメモリと主記憶のそれぞれのヒット率を書いておく。

それを使って、アクセス時間を計算し直す。
まずは、アの0.75から。

アのヒット率だった場合、Xのパソコンと、Yのパソコンは同じ時間にはならない。

つぎは、イの0.90。

同じになりました!


本当は、「メモリの平均アクセス時間を求める公式」を使って、方程式で求めるのが速いんだろうけど、理屈は同じです。



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