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家裏の畑にて。友達が訪ねて

11月22日(火)の朝は霧が濃かった。こんな日は竹田城の雲海が綺麗なんじゃないですかね。

午前中は、畑づくりから。昨日に引き続き、暴れ馬で畑を掘り返す。家の畑の土は、山の畑に比べ湿り気が多くて硬い。このところ雨が続いていたせいもあるけど、かなり乾きの悪い土である。おまけに畑は家の影になって朝日しかまともに当たらない。しかし、作物の出来は山に比べて良いそうだ。このところほとんどのスペースを使っていなかったから荒れ地状態だった。

暴れ馬で一通り地面を柔らかくする。ここから昨日の山の畑と同様、畝つくりの作業。連日鍬を持っているから腰が痛くなってきた。なぜか畝つくりの作業は背筋だけでなく、腹筋も使うので、腹回りも筋肉痛だ。

家の裏にいると、とことん静かなので鍬で地面を鋤く音しか聞こえない。あとは、遠くの家でトンカチを叩く音が山に反響して聞こえてくる。少し退屈したので、podcastを聞きながら作業した。バイリンガルニュース、しばらく溜まっていたのでずっと流していた。

「ネズミのお腹をくすぐると笑うけど、不安な気持ちにさせた状態でくすぐってもあまり笑わない」とかいう実験について話しているあたりだったかな、家の勝手口からおばばが顔を出して、

「誰と喋っとんや...ラジオか」と言った。僕もこれほどスラスラと英語が話せたら良いんだけどな。

畝つくりは飽きてきたけど、家の畑は平らだし、土が硬いから山よりはマシだった。

今日は気持ちにゆとりがあったのか、玉ねぎを植えるのに、マルチを敷くことにした。くるくると畝の上を転がし、風で飛ばないように縁に石と土を乗せ、空き缶で3列に穴を開ける。

赤玉ねぎの苗は1束50本買ったが、11本余分に入っていた。実は数量ぴったりにすると、万が一足りない時に苦情が来るから余分に入れていると聞いた。本当かどうかわからないけど、ありそうな話ではある。

玉ねぎを植えている時、また勝手口からおばばが現れた。正確にいうと、僕の名前を呼びながら、勝手口の鍵をうまく開けられずがちゃがちゃしていたので扉は開いていない。扉越しに話を聞くと、どうやらJAで働いている友達が訪ねて来たという。

スーツ姿で、青と黒の四角いカバンを下げてやって来ていたので、なんだか変な感じだった。おまけに仕事なのかプライベートなのかわからない調子だったので、こっちが照れる。それにしても、これまで学校の連れ(とはいっても彼は一級上)だったのがお店とお客の関係になったりするなんてこれまで考えてこなかったな。今日植えた玉ねぎはJAで買っているからね。なんだろうか、嫌でもないし、かといって嬉しいわけでもない、うまく整理できないヘンテコな状況においていかれる感じだな。うん、やっぱり変だな。

こちらも久しぶりの再会だったので、今夜飲みに行く約束をした。

しばらく話をした後、そら豆を植えた。

そら豆の種って意外と大きいな。植える時に見失わないように敢えて着色してあるそうだが、本当にそうなのだろうか?こんな大きい種、どうやったら見失うというんだ。

そら豆は二つか三つ、近くに並べて植えるとよく育つらしい。互いに生き残りをかけて競争するそうだ。まるで兄弟。

ひと畝、そら豆を植えた。豆はツルが伸びると影を作るので、日差しから遠いところに植えるべきらしい。でも植える作物がないので畑の真ん中近くの畝に植えてやった。明日は適当に売ってる種を買って適当に撒いとこうかな。育ったらラッキー程度のものを。


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