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外国人労働者、100万人だそう

昔々の、17c から江戸時代が始まり、日本は、”ほぼ”鎖国状態になった。”ほぼ”と形容した理由は、一部、出島でオランダ、中国、琉球などの国が貿易をおこなえたからである。しかし、日本はオランダからの風説書以外に、西欧諸国の発展を知る余地がなく、情報が入っていたがその緊急性に焦燥することは幕末に黒船が浦賀に来るまでは理解しようとしなかった。耳から入る情報は間に受けず、目にするもの以外は放っておいた幕府の大雑把な統治機構に問題があったことが伺える。
江戸時代より過去を振り返っても、他国からの侵略は日本はいままでモンゴル国の元が北九州に着陸した以外、歴史の教科書からは見当たらない。教科書に載らないような事件はそこまで大した事件にはならなかったことから、日本はほぼ他国に対して無警戒だったと分かる。
このように歴史を振り返っても、日本は移民という言葉が存在しないかのように、ずっと非グローバルな国だった。しかし、黒船渡来以降、帝国主義を背景に、欧米列強は日本へも足を進めて、日本は開国せざる終えなかった。ここがじぶんからすれば第一のグローバル化へのターニングポイントになったと思う。
そこから、徐々に国々は貿易による富が莫大であることを覚え、各国を植民地にし開拓していく。その過程で、脅迫という名の無条件で差別的な貿易交渉、さらに戦争というツールを利用しより不平等条約を結び、自国の利益を最大化するように努める。日本もその波に乗り遅れまいと段々と力をつけ、三菱造船所などの政府に認められた企業が、戦艦を建造し、フィリピンなどを植民地にしていき、第二次世界大戦に至る。ここまでが第2のグローバル化であるといえる。
このように日本は幕末以降徐々に世界との関係をより身近に感じるようになってきた。
しかし、現代との差異は、自国内に自発的に移民が渡日する有無であると感じる。戦中に韓国人やその他、日本の一時的植民地の国の人間が日本軍によって強制的に連行し、日本で働かされた。しかし現在は、自国との通貨と比べて高い日本円を求めて、年々、留学生や高度人材が渡日している。おまけに観光客も日本へ来ているので、いい意味で日本は少子高齢化対策としての防止策になってくるだろう。
注意しなければいけないことは、日本人の気楽さだ。外国人労働者が増えることは、それだけ日本人が他国の人と競争しなければいけなくなる。高いポジションに外国人労働者が入ると日本人はその下に自動的になる。おまけにいまだ日本人は、昔の経済発展の栄光が頭にあるので、競争心が比較的低い。この気楽さは命取りになるだろう。じぶんたちはより、世界を意識してこれから生きていかねばなからない。加えて、インターネットの国際的普及により、インフラの整ってない地域でも、スマホを持っていることは珍しくない。インドなどの日本より物価が安い国が同じ労働を日本人より安い値段で提供するとなれば、企業は自分たちの利益少しでも最大化するため、インド人に仕事を委託する。このように、日本人は外国人労働者だけでなく、インターネットでつながる世界中の人たちと競争していかねばならなくなるだろう。
事実、1月27日土曜日の日経新聞は、外国人労働者の数が今年、去年と比べて10万人多い、約100万人に増加したことを報じている。
今後、この上昇傾向は続くことが予測される。さらに言えば、比例でなく、倍のスピードで増えていく予感がする。
もちろん介護業務や建設作業など人不足で困窮する産業では外国人労働者の受け入れには得なことが多い。ブルーカラーの仕事は、人々が敬遠する仕事だが、外国人労働者の中には、自国通貨の3倍くらいの給料が月々貰えることもあるので、喜んで業務に遂行するだろう。これはwin winの関係性だ。しかし高度人材になればなるほど競争が摩擦を生み、より厳しい社会になっていくだろう。国からすれば、この事実は喜ばしいことだが、日本人からすれば、しっかりと準備しておかねばならない話だろう。
もはや昔の栄光は終わったのだ。

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