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ニーズがあっても、「売上」と「熱意」がなければ繁盛店は作れない。

金沢駅前で、外国人向けに朝食サービスを始めたんですが、うまく行かなかったので、たった6ヶ月で撤退した話です。

あれは本当に考えただけで恥ずかしいし、会社としても大きなロスを出しました。二度と同じ過ちを繰り返したくないので、記憶するためにnoteで晒します。

概要はこんな感じです。
金沢駅前で弊宿が経営している4つの宿の総合窓口を作りました。ホテルのラウンジのような場所で、ゲストのチェックインや荷物の預かりします。空間に余裕があったので、朝の時間は朝食を提供することにしました。

朝食ニーズは確実にあった。

インバウンド観光客の急増を受けて、金沢は空前のホテルラッシュ。金沢駅周辺にはたくさんの宿泊特化型(素泊まり)のホテルやゲストハウスが乱立しました。

弊社でも4軒ゲストハウスを経営していますが、すべての宿が素泊まりです。

素泊まりの宿が増えれば、旅行者は必ずどこかで朝ごはんを食べなければならないわけですが、駅周辺には朝食を提供する場所が極端に少ないです。

金沢駅構内にベーカリーとカフェがあるくらいです。

駅から少し離れるとカフェが数軒ありますが、どこもモーニングが800円くらいします。

視察のため全てのベーカリーやカフェを回りましたが、どこも満席でした。

確実に朝食のニーズがありました。

同時に、弊宿に泊まっている外国人ゲストにもヒアリングを繰り返し、「朝食を安く食べられるところがあれば嬉しい」という回答を、多くのゲストから得ていました。

そこで、「500円で、そこそこ美味しい朝ごはん」を駅の近くに作れば繁盛すると思い、さっそく実行にうつしたわけです。

行動だけは早い吉岡です。
よろしくおねがいします。

2018年10月に金沢駅徒歩3分の場所に、TRAFFICという場所を作りました。最大で18名が着席できる空間です。

お店のマネージャーは、英語が上手で接客もできる社員になってもらいました。

朝食メニューは、欧米人を意識して洋風にしました。

トースト、サラダ、スープ、ドリンク(コーヒー/紅茶/ジュース)で税込500円。食パンは、金沢で行列のできる食パン屋「新出製パン所」さんのパンを使いました。

お店の営業時間は、7:30-18:00。
朝食の時間は、7:30-11:00です。

開業前にざっと売上を試算しましたが、これくらい出ると予想しました。
500円(単価) x 18(席数) x 1.5(回転率)=13,500円

続けるためには、「売上」と「熱意」は必至

オープンして、いろんなメディアに取り上げてもらい、徐々に忙しくなりましたが、土日の忙しい日でも20人くらいしかお客様は来ませんでした。

平日は10人ほど。
暇な日は、ゼロの時もありました。

売上は期待通りに上がりませんでした。

また、現場のオペレーションもうまく回りませんでした。

簡単なメニューなので店員一人で回すことを考えていましたが、お客様が集中すると提供時間が遅れることもあり、週末は2人体制にすることもありました。

たいして売上は上がらないし、スタッフの人件費が経営を圧迫します。

加えて、オペレーションが煩雑になり、宿の受付のために来店するゲストにも迷惑をかけることがありました。

挽回しようとしても、うまくいきませんでした。
理由は2つあって、

1、「売上」がしょぼすぎる。

始める前に気づけよって話ですが、どんなに朝食を頑張っても売上は1万円ちょっとにしかなりません。

原価や人件費を考えると、利益は売上の半分以下です。
めちゃ忙しくなって、1日の利益が5,000円だとしても、1ヶ月で15万円です。

個人事業主としてはOKだとしても、企業の利益としては少なすぎます。

じゃ、仮に売上を5倍にできるかと言ったら、限られた席数の飲食店では難しいし、そもそも朝食の単価が低すぎるんですよね。

2、「熱意」がついてこなかった。

どんなビジネスでもそうだと思うんですが、24時間寝ても覚めても「どうやったら集客ができるのか?」「どうしたらもっと喜んでもらえるか?」を考え続けなければならないと思っています。

考え続けて、実行して、見直して、また考える。
このループをやり続けないと、お店の運営はうまくいきません。

黙っててもゲストが来て勝手に喜んで帰ってくれたらいいんですけど(笑)

しかし言うは易しで、実行は大変です。

提供しているものが「好き」じゃないと、熱意がわかないんです。今回はじめて気づきました。遅っ
(ニーズがあって、それに応えていれば好きになると思っていました)

これまで4軒のゲストハウスを立ち上げてきて、それこそ夢に出てくるくらい、どうしたら良いかを考え続けていました。

考えて実行して、修正する作業のループが嫌いじゃありませんでした。そこに売上やゲストの満足度がついてきたら最高です。

当然結果がついてこない場合もあるけれど、それでも考えることを止めることはありませんでした。

でも朝食は違いました。。

ほんとうにお恥ずかしい話ですが、自分自身も今回店長をやってもらった子もそうでしたが、狂うようにこの朝食サービスを広めたいと思えませんでした。

結局、「朝食サービス」に関して、「好き」が足りなかったんだと思います。(好きになれなかった理由は、コモディティ商品だからと思っていますが、今回その部分は端折ります。)

ゲストハウスと同様に、熱中できると勘違いしていました。
反省です。

そしてこの朝食サービスは、開始6ヶ月で早々にお終いとなりました。

おわりに

失敗をそのまま終わらしてしまうとただの失敗ですが、次に生かすことができれば失敗ではありません。吉岡は超ポジティブ思考です。

というわけで、2ヶ月前に開業した「おすしと和食 はた中」の料理長は熱意の塊なので、いい感じにお店が立ち上がってきました。

売上もだいぶついてきたので、良いスパイラルです。
ひきつづき、がんばります。








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Takuya Yoshioka

『旅のある人生を設計する。』 3年半海外を放浪→東京で7年サラリーマン(3度転職)→31歳で一念発起で起業。現在金沢で4軒のゲストハウスを経営中。 | ゲストハウスの裏側 | インバウンド | 旅する社長 | マーケティング | 元星野リゾートの海外マーケ

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