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第9回勝手にロマンス大賞:翻訳ロマンス小説:ヒストリカル部門について

第9回勝手にロマンス大賞にご投票いただいたロマンスファンの皆様、誠にありがとうございました。こちらの記事では、ジャンル別に6位以下の作品や、作品のファンの方からの声もご紹介していこうと思います。
結果発表ページには掲載しきれなかった作品たちです。どれも選りすぐりのロマンスなので、ぜひロマンス充にお役立てください。

翻訳ロマンス小説 ヒストリカル部門 

1位 カサンドラを探して リサ・クレイパス 緒川久美子訳

【あらすじ】
双子の姉妹の結婚式の翌日、カサンドラはひとり残されることと自分の結婚についての不安を親戚のウェストに打ち明けていた。式の参列客のトム・セヴェリンは、偶然話を立ち聞きしてしまう。
トムは成功した実業家だが、毎日が味気なく思え鬱屈していた。そこで、ともに放蕩生活を送った友人たちに会うためにここへやってきたのだが、美しいカサンドラにひと目惚れして、いきなり求婚する。戸惑った彼女は逃げ出し、ウェストは外見だけしか見ていない彼をたしなめる。
実はトムは、事業を強引に進めるなかで、レイヴネル家の領地の鉱業権を奪おうとしたことがあり、それ以来ウェストには警戒されていた。切れ者で裕福だが傲慢なトムは、カサンドラへの恋心によって変わるのか? 待望のレイヴネル一族の愛の物語。

2位 嘘の口づけを真実に ミーア・ヴィンシー 高里ひろ訳

ロンドンの仮装舞踏会で、ハードバリー侯爵の爵位を相続するために帰国したガイとアラベラは8年ぶりの再会を果たす。
許嫁のアラベラがいたにも関わらず、ほかの女性に振られたガイは海外へと逃げていたのだ。
ふたりの婚約は解消され、アラベラには別の縁談がもちあがるが、結婚を避けたい彼女はあるたくらみをめぐらせる。
それにはガイの助けが必要だった。単なる手段だったはずのふたりの関係はやがて熱を帯び、燃えあがっていく……。
RITA賞受賞作『不埒な夫に焦がれて』待望の続編!

【投票者様】
ミーア・ヴィンシー先生の「嘘の口づけを真実に」は冒頭からケンカ腰な二人がどう変わって愛し合うようになるのか展開の面白さに最後まで目が離せず一気読みでした。ヒロインのアラベラがとてもカッコ良く素敵でした。

3位 危険な愛にほだされて エリザベス・ホイト 岸川由美訳

妹と馬車で旅をしていたメッサリナは、叔父である公爵の手下ギデオンに、さらわれるようにロンドンへ連れていかれる。ギデオンはナイフ試合で生計を立てていたところを公爵に拾われ、時には不法な仕事に手を染めている人物で、彼女は反感を抱いていた。
メッサリナが到着するやいなや、叔父は彼女にギデオンとの結婚を命じる。そして断れば妹と彼を結婚させるとも。逆らうことは難しく、亡くなった父が彼女に残した持参金も奪われると悟ったメッサリナは、ギデオンとある取り決めをして、形だけの結婚を承諾することにした。頃合いを見て妹を連れ、逃げ出すつもりで。一方、公爵に仕えはじめた時からずっと、メッサリナに密かに思いを寄せていたギデオン。ふたりの思惑はやがて意外な方向へ……甘く危険な駆け引きのゆくえは!?

【投票者様】
「危険な愛にほだされて」(エリザベス・ホイト)は、ロマンス小説には珍しく、ヒーローがヒロインよりも身分が下で、そのことを厚く書いている作品なので、素晴らしいと思いました。エリザベス・ホイト先生の作品はすべて好きです。

4位 愛を知らない君へ メアリ・バログ 山本やよい訳

幼いころに孤児院にあずけられたアナ・スノーは、出生について何も知らず育ち、大人になった今は孤児院の教師をつとめていた。ある日、彼女は故リバーデール伯爵ハンフリー・ウェスコットが自分の父親であり、母の違うきょうだいもいることを知らされる。自分に家族がいるとわかって喜ぶアナだったが、一族や社交界は莫大な財産の相続人として現れた彼女を歓迎しなかった。
ネザービー公爵は、親戚である伯爵家のあらたな一員となったアナの後見人をつとめる羽目になる。退屈な人づきあいや面倒を疎んできた彼にとっては億劫なことだったが、ウェスコット家の集まりの中で毅然としているアナには大いに興味をひかれ……
メアリ・バログの待望の新シリーズ《ウェスコット家》始動!

【投票者様】
「愛を知らない君へ」から始まるメアリ・バログのウエスコット家が全て翻訳されますように! 確か全10作あります。そして、アン・グレイシーの作品がここ数年翻訳されていないのが大変残念。チャンス姉妹シリーズの四作目待ってます。

5位 公爵家の建築家は逃げだした令嬢 シリア・ジェイムズ 旦紀子訳  

アメリカの大富豪令嬢キャサリンは、ロンドンの設計会社に勤めている。姉ふたりはイギリス貴族とそれぞれ幸せな結婚をしたが、自分には結婚の意思はなく、英国初の女性建築家になりたいと願っていた。キャサリンはけがをした上司の代理として、城の改築のためコーンウォールを訪れるが、そこにいたのは兄の不慮の死により2週間前に公爵位を継いだばかりの元海軍将校ランスだった。
公爵家の財政は破綻寸前で、兄が依頼した改築計画そのものを知らなかったランスは、この契約を打ち切ろうとするが、キャサリンの情熱を知り、いずれ城を売る際の付加価値になればと考え、滞在を許可する。出逢ったとき時から惹かれ合うふたりだったが、キャサリンの出自を知らなかったランスは、持参金付き令嬢との結婚をしぶしぶ考えていた。そんな時、ひょんなことからキャサリンが大富豪令嬢と知り、運命だと求婚する。だが公爵夫人は職業に就くことはできない……。大好評『伯爵家の家庭教師(ガヴァネス)は逃げだした令嬢』シリーズ、ついに完結!

6位以下の作品(順不同)

こちらの作品は、6位以下の作品たちです。順不同となっています。

ブリジャートン家1 恋のたくらみは公爵と ジュリア・クイン 村山美雪訳

1813年、ロンドン。舞踏会の夜、8人きょうだいで有名なブリジャートン子爵家長女、ダフネは強引な求婚者に困り果てていた。そこに長い海外生活から帰国したばかりの公爵、サイモンが現れ、救ってくれた。結婚相手を探すダフネと結婚する気のないサイモンだったが、友人として意気投合し、ふたりはあるたくらみを思いつく……。全米で1000万部の売り上げを誇る“現代のジェイン・オースティン”ジュリア・クインが贈る大人気小説。ドラマ<ブリジャートン家>シリーズ原作!

ブリジャートン家2 不機嫌な子爵のみる夢は ジュリア・クイン 村山美雪訳

全米ベストセラー小説、待望のドラマ化!<ブリジャートン家>シリーズ原作第2作!
放蕩者として有名なブリジャートン子爵アンソニーは、長男としての責任から結婚を考えるようになった。花嫁に望む条件は3つ。ある程度、魅力的であること。愚かではないこと。本当に恋に落ちる女性ではないこと。
今シーズン一の美女で理想的な候補エドウィーナを見つけ、近づこうとするアンソニー。だが、妹を不幸にすまいと、エドウィーナの姉ケイトが事あるごとに邪魔をする。忌々しく思うアンソニーだったが、いつしかケイトとの諍いこそを楽しんでいる自分に気がついた……。

放蕩者を改心させるには ダネル・ハーモン 村岡優訳

1775年、イングランドの名門貴族ド・モンフォール家に次男チャールズからの手紙が届く。軍人のチャールズは独立戦争のさなかにあるアメリカのボストンで戦死しており、死の直前に手紙を出していた。そこには、ジュリエット・ペイジという商店主の娘にプロポーズをした、自分の身にもしものことがあったら彼女を頼むと書かれていた。
その1年後、ジュリエットは海を渡り、乗合馬車で公爵家のあるバークシャーに向かっていた。馬車は道中で追いはぎに襲われるが、身なりのいい紳士が窮地を救う。彼こそはチャールズの弟ガレスだった。ガレスは「放蕩者の巣窟」というグループの頭で家族にも手を焼かれていたのだが、ジュリエットと出会って……
NYタイムズ、USAトゥデイのベストセラーリスト作家、日本初上陸!

【投票者様】
「放蕩者を改心させるには」ダメダメだったヒーローがヒロインと出会い変わっていく姿が丁寧に描かれていました。〜中略〜是非続きが読みたいです。気になりすぎます。

塔の上の婚約者 ジョアンナ・リンジー さとう史緒訳

荒野を統べる残忍なハイランドの王。宿敵である彼へ、心まで許すはずがないのに……ジョアンナ・リンジーが魅せる、中世ハイランド・ロマンスの傑作!
宝石のような美しさとたたえられる氏族長の娘シーナは、ある日、拘束されていた宿敵の若き氏族長ジェームズの脱走を助けたかどで修道院送りにされてしまう。しかし、そこで彼女を待っていたのは、あろうことか敵城にさらわれ、囚われの身になるという運命のいたずらだった。残虐な振る舞いで名を馳せるジェームズに怯えるシーナだったが、悪魔のようにハンサムな彼はなぜか意外なほど優しく触れてきて……。

野獣と呼ばれた公爵の花嫁 アマリー・ハワード 山田香里訳

美女と野獣が愛に目覚めるとき――
戦争で顔に傷を負い自暴自棄になった公爵と妹のため我が身を捨てようと決意をする令嬢
1819年イングランド――子爵家の長女アストリッドは、まだ純真無垢な妹イソベルが卑劣な伯爵と婚約するのを防ぐため、ある人物のもとへ助けを求めて駆け込む。その人物とは、戦争で顔と全身に大怪我を負い、“野獣”のごとき容貌へと変わってしまったビズウィック公爵だった。アストリッドも根も葉もない醜聞のためすでに結婚をあきらめた身。妹のため我が身を差し出す決意を述べるが、人生に絶望している公爵は申し出を拒絶。しかし聡明で行動的な彼女に心をしだいに開くようになり……
米有名雑誌「オプラマガジン」選出、読むべきヒストリカルロマンス作品
原題:The Beast of Beswick"

以上になります。
どれも素晴らしい作品ばかりですので、未読の作品があればぜひお手に取ってみてください。他のジャンルの作品はこちらからどうぞ。


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