写真をはじめた人によく"人にカメラを向けるのって怖くないんですか？"って聞かれるけど、私は写真をはじめた十数年前からずっと人物写真ばかりを撮影してきました。
私も最初は怖かったと思うんだけど、それでもずっと人物ばっかり撮ってたんです。それはなんでだったんだっけ。そんなことをふと思い出してみました。

あの頃から人物写真ばかりを撮っていたとはいえ、私が撮るのはモデルさんや女優さんではない一般の女性ばかり。モデルさんや女優さんを撮りたいという気持ちはありませんでした。もしそんな機会があればそれはそれで嬉しいなとは思っていたんだけど"絶対いつかあの女優さんを撮りたい!!"みたいなことは一切思っていなかったんです。
それはなんでかっていうと撮影させてくれた友人たちが仕上がった写真を見て"自分の笑ってる顔って好きじゃなかったけど、この写真を見たらいいかもって思えた"とか"自分がこんないい笑顔するの知らなかった"って言ってくれたから。
どんな人でも自分の顔に好きじゃないところってあるけれど、そんなところも含めて今の自分いいかもって思えるのって最高に素敵ですよね。
私の写真がそんなきっかけのひとつになるならこんな嬉しいことはないって、そう思ったのが私が一般の人を撮りたいと思ったスタート地点だったように思います。

ロメの写真を見て"奇跡の1枚が撮れた"なんて嬉しい言葉をいただくことも増えたけれど、それってもともとその人が持っている素敵なところが写っているだけなんですよね。だから奇跡じゃないよって、そのまんまで綺麗なところもかわいいところもいっぱいあるんだよって、そう思います。

写真をはじめて十数年経ったけど、カメラの前に立つ人を世界で1番かわいく撮りたいってその気持ちはずっと変わらず。
撮影を依頼してくださる花嫁さんはもちろん世界で1番かわいい花嫁さんにしたいし、家族写真のときのお子さんはもちろんだけどママのこともとびっきりかわいくしたい。還暦の写真だってそうです。年齢なんて関係ない。
そんな気持ちで今日も撮影をしています。

ちなみに今日の写真のかたもとっても綺麗でかわいいかただけどモデルさんじゃないんですよ。よくホームページに載せてる写真とかもモデルさんなんじゃないかって言われるけどみんな一般の人です。

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