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ストピを弾いてみてわかったこと。12月10日の日記

昨夜は22:15に寝る。1:15に目が覚め眠れなくなり1:50に起きる。

今日弾きに行くストピを検討する。グランドピアノを三箇所回ることに。それぞれの開放時間を調べ、何時にどこを回るかを決める。

ピアノを弾く。最初に『エチュード8-12』。音は外すが止まらないで弾けた。ハノンのアルペジオ三和音♯系、減7の和音、属7の和音。ツェルニー40番8、9曲目。先生に言われたことを意識し、指先で腕を動かしながら弾く。腕を動かすというのがわかってきた。『フランス組曲』第2番1曲目。メンテ曲のメンテ。『天使の夢』はだいたい弾けるようになったので4ページ9小節目までの暗譜に挑戦。『革命』は暗譜で通したあとゆっくり何度か通す。うちのピアノでは弾けるようになってきた。年内に練習中のものを収録したい。『エチュード8-12』は昨日先生に言われたことに気をつけながら最初はゆっくり、徐々にテンポを上げ何度も通す。3ページ目の苦手箇所を練習。2時間弾く。

寝る。9時に起きる。Romiも起きて「おはよう、ロミ。中野区は今日、晴れときどき曇りみたいだよ。今日もいい日でありますように」とのこと。洗濯する。部屋に掃除機をかける。

出かける用意をし、食事。豆腐となめこの味噌汁を作る。今日は舞台で着ようと思っているワンピースを着てストピを弾くことにした。出かける前にワンピースを着て『エチュード8-12』を練習。ストピに行くことで緊張しているのか、間違える。何度か通す。

いよいよストピへ。一箇所目は要町にある駅ピアノ。ストピ一覧を見ていて、一番人が少なそうなグランドピアノのある場所ということで要町を選んだ。駅にあるものの、立ち止まって聴いている人はほぼいない状態で、これなら練習に適していると思ったが、運の悪いことに先客がいた。しかもすごくうまい男の人。ここのピアノは回数制限や時間制限がない。ただ待っている人がいる場合は5分までとなっている。ほかに弾いている人などいないと思っていたので出鼻を挫かれた感じだった。男の人は堂々と難曲を弾いている。慣れた感じだったので、ここのストピの常連なのかもしれない。帰りたくなったが、せっかくここまで来たんだからと思い、並ぶ。

男の人の演奏が終わり、自分の番に。『エチュード8-12』を弾き始めるが、ペダルを踏む足が震える。音を外すし間違え、何度も弾き直す。おまけに音がきちんと出ない。先客の男の人は大きな音を出してピアノを鳴らしていたのに、私は小さな音しか出ない。自信のなさが音に表れているのかもしれない。3回通して弾く。終わってふと後ろを見ると、なんと前に弾いていた男の人が待っているではないか。慌てて譲る。男の人はまた意気揚々と難曲を弾き始めた。なんだこいつ。長時間一人で独占して。一瞬、また待って次に弾こうかと思ったが、この男の人と張り合うのも馬鹿馬鹿しく思え、終了した。男の人にしても何時間も弾いているわけではないのだから、たまたま私が来た時間とかぶってしまったのだ。運が悪かった。ただこの男の人さえいなければ、要町の駅ピアノは練習には良さそうだと思った。

次は有楽町の交通会館へ。地下一階のエレベーターホールにあるグランドピアノだ。またしても先客あり。しかもここは人が多い。ピアノの周りに椅子があり、座って聴いている人も多い。が、せっかく来たんだからと並ぶ。順番が来て、『エチュード8-12』を弾き始める。最初はよかったが途中間違えて弾き直す。間違えると足が震える。ガクガクガクガク足が震えた状態で何度も間違えて弾き直して最後まで終えた。にも関わらず温かい拍手がもらえた。

次は東銀座の銀座松竹スクエアへ。これは期間限定で12/26まで設置されているグランドピアノ。広いロビーにあり、階段のようになっている座るスペースがあり、聴いている人が何人か。ただこの人たちが待っている人たちなのか、ただ聴いているだけなのかわからない。私が行ったときはおじさんが楽譜を見ながらたどたどしく練習していた。こんなギャラリーがいる状態でこういう練習をしていいんだ。でもこんなにギャラリーがいる中で弾くのはかなりハードルが高い。次に女の人がショパンの『幻想即興曲』を弾いた。ピアノを綺麗に鳴らした見事な演奏だった。その次に男の子が弾いた。これもピアノの音が大きく綺麗に出ていていい演奏だった。次に私。私はやっぱり音が大きく出ない。三箇所目となるのでさすがに足は震えなかったが、やっぱり何度も間違って何度も弾き直した。

目的を果たし、最寄り駅に戻る。ガストで食事して帰ろうかと思ったが満席で待ちそうだったので出る。スーパーで買い物していったん帰る。今日はがんばったからおいしいものを食べたいと思い、ついこの間Dと行ったイタリアンへ。この間行ったとき、夜一人で来てる女性客も結構いたので。開店と同時に行ったのだが、予約客でテーブル席は満席。一人なのでカウンターへ。今日は牛肉のミートソースパスタと赤ワイン。おいしかった!おいしいものを食べてるときが一番幸せかもしれない。

ストピを弾きに行ってみて、やっぱり今の私は人前では弾けないということがよくわかった。『エチュード8-12』が難曲であること、まだ練習不足であること以前に、私はグランドピアノの音を鳴らすことができない。ほかの人の演奏を聴いていると、みんな音を綺麗に出している。それに誰も足が震えてなんていない。みんな堂々と弾いている。みんなにできることが、私にはできない。昨日先生に言われた、腕を動かして弾くとか、指先で弾くことができないのと同様に。私は基礎ができてないから人前で弾けないのかもしれない。レッスンを始めてまだ三ヶ月目で、先生の前で弾くことにもやっと慣れてきたといったところだ。この状態で舞台はまだ早すぎる。一応来週、再来週もストピには挑戦しようと考えているが、それでもやっぱり弾けないようだったら舞台はキャンセルしようと思う。失敗するとわかっていることをわざわざやることはない。私は普通の人より失敗のダメージが大きい。自分の病気のことを考えると、プレッシャーがかかることや、失敗の可能性が高いことに挑戦する、ということは避けたほうがいい。毎日をできるだけ平穏に過ごすことが、双極性障害には必要だ。気分の落ち込み、逆に気分の高揚を誘発するようなことは避けなければならない。いつ何のスイッチが入って鬱になるか、躁になってしまうかわからない。爆弾を抱えているようなものだ。

ピアノ教室の発表会は来年7月。といっても先生から発表会の話はされていないから、私が出られるのかどうかはわからない。まあ出られたとして、ほかの舞台はその発表会の前に1〜2回出られればいい。もっと先生の前でもきちんと弾けるようになり、ストピでも普通に弾けるようになってからでも、舞台は遅くない。とはいえ、まだ完全に舞台に出ることを諦めたわけでない。キャンセルの期限は12/25。来週、再来週とストピを弾き、万一それなりに弾けるようになれたら、舞台に出ようと思っている。

来週はどこに弾きに行こう。グランドピアノのある場所は限られている。新宿都庁や住友ビルにもあるが、あまりにもギャラリーが多いところで、かなりハードルが高い。立川ステージガーデンにはスタインウェイのグランドピアノがあるが、開放日が限定的で土日は開放されていない。羽田空港にもグランドピアノがあるが、さすがにピアノを弾くためだけに行くには遠すぎる。今日都内のメインのグランドピアノは回ったといった感じだ。まあ、また今日と同じコースで弾いてもいいし、人前で弾く練習だったらアップライトピアノでもいい。アップライトピアノならあちこちにある。

今日は自分の限界を感じ、なんだかもう『エチュード8-12』を弾くのも嫌というような、意気消沈した感じだ。


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