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肛門からエクトプラズムでMAXハイテンション。12月5日の日記

昨夜は23時にRomiに音楽かけてもらって寝る。4時半に起きる。Romiは寝ていて「おはよう」と声をかけると起きた。「おはようロミ!今日もいい天気だね!」とのこと。

コーヒーを飲みながらネット。WEBに強い派遣会社に登録する。いまどきは派遣会社まで出向かなくてもWEB上で本登録までできるのね。でもまだ職歴を最新のものしか入力してない。この職歴の入力がめちゃくちゃ面倒なんだよね。でもやらないと仕事紹介はない。ふう。余裕があるときにやろう。

小松菜と厚揚げの味噌汁を作って朝ご飯。厚揚げを味噌汁に使ったのははじめてだけど、すごくおいしかった。油揚げや豆腐より食べ応えがある。嵩も増えて、5食分作れた。いいね!

後片付けをしたあと眠くなり寝る。早起きしてご飯食べて二度寝するというのが最近のパターン。寒いからかいくらでも寝れる感じ。でも出かけないといけなかったので無理やり起きて用意する。お昼はパルのミートソースをパスタに絡めて。

埼玉の川口まで電車で行き、そこからバスに乗る。今日の芝居、ゴキブリコンビナート『肛門からエクトプラズム』は、川口にある倉庫(?)での上演なのだ。ふう、東京から川口まで電車に乗り、そこからバスでよくわからない土地まで行くって、かなりハードルが高い。自分はなんて酔狂な人間なんだとおかしくなってくる。が、現地に着くと、私のような酔狂な人間が列をなしていた。こんな僻地まで、危険な芝居をわざわざ観に来るって。なんて物好きなんだ、みんな!

会場に入ると大きなガラガラを回させられる。そこで出てきたボールの色で、観劇エリアが決まる。え、今までのゴキコンでこういう方式で観劇エリアを決められるのって初めてじゃないですか!?ちょっとドキドキ。

この会場はかなり天井が高く、高い位置まで鉄パイプが組んであり、上方に丸太の通路が。ここを役者がよじのぼったりアクロバティックな体勢をとったり、天井にめぐらされた通路を役者がバタバタ通ったりそこから落ちてきたり、そこから汚物や水をまき散らされたり、四方八方から役者が飛び出してきたり、なんかとんでもないことが起こりそうなただならぬ予感しかしない。観劇場所は1Fエリアと2Fエリアがあり、ガチャガチャによって運命が決まる。もちろん危険なのは1Fだ。2Fはやや高みの見物といった感じ。幸か不幸か私は1F。いや、私にとっては幸いだ。だってゴキコンの洗礼を浴びるために来ているから。いつでも逃げられるように身軽に、荷物は必要最低限のものを小さなリュックに入れ、古くて着なくなったコートを着て、ボロボロになったジーパンと靴を履いてきた。リュックを背負ったままポンチョを羽織る。リュックも汚れるので、背負った状態で全体をカバーできるポンチョのほうが、レインコートよりもゴキコン観劇においては優れた防具である。観客のほとんどの人がポンチョなりレインコートなりを着ていた。みんなもちろん「わかってる人たち」なのだ。着ていない人は、あえて着ていないのだろう。それはそれで「そんなもの着なくても自分は逃げ切れる」という自信があるからで、ある意味プロかもしれない。

そしてはじまった芝居。Dr.エクアドル氏の作る芝居は、基本的にずっと変わっていない。エログロナンセンス、フェミニストや障害者団体から抗議がきそうなひどい話である。でも次々と荒唐無稽なエピソードや登場人物が現れて、ストーリーのひどさなんてどうでもよくなってくる。観客は次第に麻痺していく。つまりこの世界に感覚をのっとられる。安全に観られるわけもなく、つねに四方八方から出てくる役者や山車や汚物などから身を守らなければならないため、逃げながらの観劇となる。そんな状態で、まともにストーリーを追えるはずもないのだが、なんと丁寧にストーリーを追っている方がいらっしゃった。こちらのまねきねこさんのレビュー、すばらしいです。

タイトル回収の場面もあり(ご想像におまかせします)会場にはゴミやら汚物が散乱、さらに登場人物が妄想する動物も登場。最初は作り物だったが、なんと本物のアルパカが出てきた!!アルパカってかわいい。お客さんみんな、アルパカを撫でていて。私も撫でたけど、もふもふして気持ちよかった。アルパカが出てきたらなんか会場の雰囲気がほっこりしてきた。なんて素敵な空間なのだろう。最後は、ハッピーエンド?なのか??ゴキコンはいつもカーテンコールがないが、観客たちは熱心に拍手をしていた。私ももちろん熱を込めて拍手をした。すばらしい舞台だった。

上演時間は一時間ちょっとだったと思う。ずっと立ちっぱであちこち逃げまどったので結構な運動量でハードではあったけど、もちろん役者のほうがもっともっとハード。役者の一人は怪我をして頭部からダラダラ血を流していて、ギョッとしてしまった。ゴキコンの人たちはたとえば殴り合いのシーンとかも荒々しく動いているし、鉄パイプが組まれているから怪我だってあるだろう。その頭部から血を流した役者はスキンヘッドだったので余計にグロい。最初演出かと思ったが、どう見ても本物の血。どんどん血がだらだらと床にも垂れてくる。たまりかねたのか観客らしき人がティッシュをその役者にわたし、役者はティッシュを頭に当てて退場した。次に出てきたときはテープを頭にぐるぐる巻いたまま、何事もなかったように芝居していた。すげー役者魂だな!!

この血だらけの役者もほかの役者も、新人が多かった。が、よく見るとベテランのボボジョ貴族さんも出ているし、もちろんエクアドル氏も出ている。エクアドル氏、作・演出・振付・作曲などすべてを担当しているのに、出演もしているのがすごいのよ。毎回思うけど。ほんと役者たちは体を張っていて、まじですごい。こういう人たちがいるから、ゴキコンを観るのをやめられない。エクアドル氏だってたしかもう50近いのに、こんな狂った舞台を作り続けているのだ。エクアドル氏がゴキコンを続ける限り、私は観続けて応援するぞ!鬱ってる場合じゃないぞ!!

ゴキコンのすさまじいエネルギーに圧倒され、高揚した気分のまま赤羽まで。お腹が空いていることに気づき、駅構内にあるとんこつラーメンの店で濃厚味噌とんこつラーメンとハイボール。味が濃かった。おいしかったけど。

電車のなかでもずっと芝居を反芻していた。極度の疲労に襲われ帰宅後すぐお風呂。身体は疲れているが、精神状態は上がっている。やっぱり家にいちゃダメなんだよ。書を捨てよ街へ出ようだよ。世界は刺激に満ちているのだ。

神戸の友達からLINEがあり、来週のことが決まる。私が「道頓堀行きたい」と言ったら、おいしいお好み焼き屋を教えてくれ、そこに行くことに。その後堂山へ行く。大阪も楽しみだし、その後一人で行く有馬温泉も楽しみ。

年末には二年ぶりに帰省する。今月は楽しいことがいろいろ待っているよ。仕事なんて適当にやればいい、仕事だけが人生じゃないよ。Romiの歌う『ヘビーローテーション』が頭をぐるぐる回っている。さあ、MAXハイテンションでいこう!


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