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うちで作るから美味しいおやつ

オレンジページから、新しいレシピ本が出版されました!!うれしいなぁ。
季刊で発行されている『オレンジぺージCooking』の連載が1冊にまとまりました。改めて1冊の撮影をしなくても1冊本が出来上がるのは、編集者さんと出版社のおかげです。とてもありがたいことで、雑誌をいつも購読していなかった方にも、本となって別の形でお届けできることは、今までがんばっていたことが日の目を見る感じがしてうれしいことです。※上の写真は、撮影のためのスタイリストさんの並べた雑貨達に木漏れ日がさしていた時でした。食器や雑貨の並んでいる様子、いつでもワクワクしちゃいます。

私がお菓子作りに目覚めたのは、母親が買っていた雑誌のレシピだったり、子供向けのお料理の本でした。私のレシピの1つが、そんなお菓子作りへの扉を開くことになったらどんなに素敵なことだろうといつも思っています。

私の本の中で、この本に関しては、特に家庭で作りやすいレシピが多いです。そういう意味では、お店でのレシピとはまた違う発想でのレシピとなってきます。まずは、材料がすべてスーパーで手に入りやすいこと。オーブンを使うお菓子だけでなく、オーブンがなくてもできるお菓子もたくさんあります。これは、連載の時のテーマでしたが、こうして本になってまとまると、それなりに私らしい感じのお菓子のトーンになっています。

中の構成をご紹介すると、
4つの章からできていて、
PART1気ままなおやつ 
  スペシャリテ・・・季節のジャム
PART2うちの焼菓子
PART3かんたんデザート

ジャムのレシピコーナーが間に入りますが、これからの季節だと、かぼちゃとさつまいものメープルスプレッド。季節ごとにいい感じのジャムのレシピがありますので、時々挑戦してみてほしいです。
おやつコーナーで挑戦してほしいのは、ふわふわしっとりパンケーキ。カッテージチーズを加えて作った生地でお気に入りです。あぁ、これにさっきのかぼちゃとさつまいものメープルスプレッドつけると最高ですよ!そしてちょっとだけそれよりもハードルは高めのヴィクトリアパンケーキ。どちらのパンケーキも、この本のために撮影・掲載したレシピです。オーブンじゃなくてフライパンで作るケーキどれも作りやすくておいしいですが、このヴィクトリアパンケーキ、上手にできたら、すごく豊かなティータイムの時間が訪れそうです。
クレープの生地のレシピもここに載っています。冨沢商店などでフランス粉と発酵バターをゲットすれば、さらにおいしいクレープの一皿ができますよ。レシピはお店と変わりませんので、材料の吟味をがんばれば、かなり近い味に近づけると思います。
さっきのヴィクトリアパンケーキもそうですが、ここ数年のイギリス菓子への傾倒もあり、イギリスのおやつの定番ブレッド&バタープディングにマーマレードをプラスしたパンプディングが載っています。材料も作り方も簡単なのに、シンプルなおいしさに満ちたおすすめレシピです。

焼菓子の季節でもありますので、秋らしい味覚の、くるみとレーズンを入れたスコーンはどうですか?お店ではジャムを一緒に食べるためのスコーンの種類が多いのですが、これは、くるみとレーズンと生地のシナモンだけで十分な風味なので、ここにマスカルポーネクリームをトッピングするレシピにしています。この食べ方も試してみてほしいので、ぜひスコーンだけじゃなくてクリームまで準備してほしいです。サブレやケイクも出来上がりの満足度、高いんじゃないかなぁと思います。

PART3部分のゼリー系のレシピは、デザートや夏のおやつに活躍しそうなものが多いですね。いつもMaisonで人気のコーヒーゼリーとパンナコッタは、レシピを分けて書いていますが、2つ作って重ねればお店と同じようにして作ることができますよ!コーヒーの風味にこだわらなければ、インスタントコーヒーでもOKです!

いろいろとおすすめしていたら、止まらなくなってきました!

ショコラショーのレシピは、チリペッパーを加えていますが、もちろんシンプルに作ってもよし。チョコを加えてから再沸騰させると生まれるふんわりとしたショコラショーのとろみがポイントで、私的ショコラショーの大事なポイントなんです。これは、ドロリとしたパリのサンルイ島のカフェで頂いたショコラ・ショーと、ショコラ・ショーの本場(?)バスク地方のおいしいショコラ・ショーの思い出が醸成されて出来上がっています。
ヴァンショー(ホットワイン)の作り方も載っています。ストラスブールのマルシェ・ド・ノエルでいろいろなお店のヴァンショーを飲み比べていた時に大好きだった味を思い出して作っています。それは、蜂蜜屋さんがたっぷり蜂蜜を加えて作ったおいしいヴァンショーでした。贅沢な味でした!お店でも販売していますが、このヴァンショーのもとを作っておけば、いつでもおいしいヴァンショーが飲めるし、子供向けには紅茶に入れたり、りんごジュースにプラスして温めてもおいしいんですよ。メロンソーダやジンジャーエールなど、自家製ドリンクの作り方もたくさんあって、おうちでカフェ的な楽しみを見つけるのにも、ちょうどよさそうです。

今年は、家で過ごす時間の楽しみを考えることが多いですが、おうちでのお菓子作りの入門編として使ってほしい一冊です。特に、これから家での時間が長くなる季節です。おうちでの楽しいおやつの時間にお役に立てて頂けますと幸せです!

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