Matsubara Romney

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  • 無知識未経験からのITエンジニア

    新卒カードなし、スクール通いなしで「無知識未経験中途採用」という立場からSES会社に就職したインフラエンジニアの実体験記です。

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40代でのスタートアップへの転職は失敗に終わりました

はじめに2020年の2月、様々な想いを経て今の会社に転職した。日系の中堅企業(大手グループ会社)から外資系スタートアップ(日本数名)への転職であり、当時、新しい環境でチャレンジできることにワクワクして、以下のようなnoteを書いている。 結論、タイトルに書いたように絵に描いたような転職の失敗例となってしまった。ちなみに2月で退職であり、在職期間はちょうど1年だ。いや、本音を言えば失敗も成功も本人のとらえ方一つであり、失敗という書き方は語弊があるだろう。本人が良い経験を積めた

    • 正しい効率化とは。成長し、成果を出しながら業務を効率化する方法

      自分にとっては成長が最重要であり、成長を伴わない効率化は自分にとって無意味である、というのが私の持論だ。今日は実際に「成果を出す」「成長する」「効率化する」の3つを鼎立化させるための方法を書いていきたい。 無意識に出来る仕事領域を増やすいきなり結論を書くとこれだ。ファストアンドスローというベストセラーになった名著がある。この本の中では人間の脳を「ファスト脳(速い脳)」と「スロー脳(遅い脳)」に分けて考えている。 ファスト脳(速い脳) - 過去の経験や記憶から直感的に物事

      • 効率化を考えるほどバカで不幸になっていく 正しい効率化とは何か

        少々煽り気味のタイトルになってしまった。「コスパ」「タイパ」という言葉が流行り出して久しい。コスパは「コストパフォーマンス」、タイパは「タイムパフォーマンス」でどちらも効率化を追求する考えだ。また、日本は生産性が低い、などとニュース等でも言われることが多い。生産性は生産効率と同様の意味でつかわれることもある。つまり今の時代「もっと効率的に生きようぜ」というメッセージがそこかしこにあふれているわけだ。そして元来あまのじゃくである私は「コスパ」「タイパ」という言葉が大嫌いであり、

        • 未経験からのIT業界_4 「可愛がられキャラ」というスキルは諸刃の剣

          可愛がられキャラは職場の生産性を上げる 誰が言い出したか知らないが「男は度胸、女は愛嬌」という言葉がある。しかし、これをサラリーマン風に言うならば「男は愛嬌、女は愛嬌、新入社員はもっと愛嬌」と言ったほうが正しいだろうか? エンジニアなら人間性ではなく、スキルで勝負、そんなことを思っている人もいるかもしれない。私もそんな風に考えていた時があった。しかし、組織で働く上において「職場の雰囲気を良くすること」は職場全体の生産性を大きく押し上げる。そのビジネス効果ははかりしれない。

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          未経験からのIT業界_3 スキルの壁はどうやって突破するのか?SESで全く技術的についていけない職場に配属されたとき

          今回の記事は未経験からのIT業界のシリーズで以下の記事の続きだ。 今回も自分語りで恐縮だが、まずは私の実体験から入る。 地獄だったLinux OSサポート部隊の仕事私はIT業界に入って最初に運用監視の仕事を約半年続けた後で、Linux OSのサポート部隊の仕事をすることになった。運用監視の仕事の中で何とか「Linuxの出来る人」の地位を得ることが出来、より本格的にLinux OSの技術力を高める機会に恵まれた。しかし、そこで待ち受けていたのは予想を遥かに超える「技術力の壁

          未経験からのIT業界_3 スキルの壁はどうやって突破するのか?SESで全く技術的についていけない職場に配属されたとき

          「光る君へ」を見ようかどうか迷っている人へ

          昔書いた平安貴族の記事が最近ちょこちょこと読まれている。なぜだろう、と思ったが、そういえば今やっている大河ドラマが平安時代をテーマにした「光る君へ」なので、きっとその影響なのだろう。 私は趣味が歴史なのだが、平安時代が戦国時代よりも好きで、一番好きな大河ドラマは奥州藤原氏をテーマにした「炎立つ」だ。せっかく平安時代をテーマにした大河ドラマをやっているので、それに便乗しない手はないだろう、ということで「光る君へ」についてnoteを書いてみたい 普段は転職やキャリアについてn

          「光る君へ」を見ようかどうか迷っている人へ

          人生に一発逆転はない

          カーネルサンダースは65歳で世界的企業であるケンタッキーフライドチキンを設立した。江頭2:50分は55歳にてYoutubeを始め、瞬く間にトップユーチューバーになった。一見、努力すれば人生はいつでも逆転のチャンスに満ち溢れているように見える。実際、そんな耳触りの良い言葉をあちこちで発信しているインフルエンサーもいるようだ。 しかし、カーネルサンダースは65歳までゴロゴロしていたわけではない。実際、ケンタッキーフライドチキンは若い時にサンダースが経営していたカフェで提供してい

          人生に一発逆転はない

          未経験からのIT業界_2 SESからスタートして最初の2年で脱落する人、伸びる人

          前回書いた記事には思いのほか反響があった。今回の記事を読んでもらう前に、出来れば前回の記事を読んで欲しい。なぜならIT業界といっても多種多様なので、最初に、私のおかれた状況や業界を知ってもらったほうがこの記事の内容も理解しやすいと思う。 私が最初に就職したの2001年だ。私の入社した会社は未経験の大量採用をしており、2001年から2002年にかけて50人ぐらいは通年採用をしていた気がする。私のような学校をやめてフラフラバイトをしていた人もいれば、アパレル出身、飲食店出身、小

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          資本主義最大のバグ 社会の根幹を支える仕事ほど底辺扱いされる

          前回の記事で書いた通り私のキャリアの原点は運用監視であり、今もインフラ事業に携わっている。 しかし、世間的にはインフラエンジニアは人気がないらしい。特に私のやっていた運用監視の仕事は底辺扱いされることが多い。夜勤が多い、休日出勤が多い、定型業務が多い、ミスがあると怒られる、こんなところが底辺扱いされる理由だろうか? 運用監視に限らず、介護の仕事や建設の仕事など、世の中の根幹を支える仕事ほど、給料が安くなり底辺扱いされるのは間違いなく資本主義のバグである。 とはいえ、資本

          資本主義最大のバグ 社会の根幹を支える仕事ほど底辺扱いされる

          未経験からのIT業界_1 新卒カードなしのSESの運用監視から始まった私のキャリア

          25歳で無知識未経験の立場でIT業界に飛び込み、今年で48歳になる。当時を振り返ると、なんだかんだでよくここまでやってこれたな、というのが正直な気持ちだ。人に誇れるほどのたいした成功はしていないが、結婚し、海外赴任も経験し、外資のマネージャーも経験した。 ただ、ここで自分のキャリアの振り返りを書くにあたり、いろんな葛藤があったのも事実だ。25歳で無知識未経験の立場でIT業界に飛び込み、今年で48歳になるが、今なお、キャリアを模索中だ。正直、過去を振り返っている場合ではない、

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          2024年 年初宣言

          #月初宣言 とはそもそも月初宣言とは何かという説明だが、端的に言えばジェイさん(@junta_suzuki)のVoicyの番組「スタートアップ営業ラジオ」での企画である。 どのような企画かというと、Voicyのリスナーを巻き込んで、毎月、月初にTwitterで「#月初宣言」を付けて、目標を共有して、お互いに刺激し合って頑張っていくという素敵な企画である。(ちなみに上記の説明は、毎月月初宣言に参加されている櫻井さんの丸パクリである) 私もちょくちょくこちらの企画に参加させて

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          約40億円を調達したスタートアップはなぜ消滅したのか

          今回の記事は以前書いた以下記事の関連記事だ。 この記事は「外資に転職した私の失敗」を記事にしたものであり、多くの高評価をいただいた。今回は視点を変えて「内部の人間から見た会社の実体はどうだったのか」について書いていきたい。 大きな資金調達はニュースになるが、資金調達の後に調達した会社がどうなっていったのか、は割と知られていない。私の所属していた会社は結論として資金調達の後に失敗に終わったのだが、多くの人から見て「多くの大企業の支援を受けながら」「約40億円の調達をして」も

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          約40億円を調達したスタートアップはなぜ消滅したのか

          漠然と「好きなことを仕事にしたい」と考えている人たちへ

          漠然と「好きなことを仕事にしたい」そう考えている人は多いだろう。しかし、私は基本的には好きを基準に仕事を決めることは得策ではないと考えている。好きを基準にするのであれば得意を基準にしたほうがよい。今日はつらつらとそんな話を書いてみたい。 理由1 仕事は本質的に自分のためにするものではなく、社会やt他人に価値を提供するものだから 仕事の本質を考えると、仕事とは「社会に対して提供した価値に対して対価をもらうこと」と定義できるかもしれない。そう考えた時に、社会貢献しやすいのは圧

          漠然と「好きなことを仕事にしたい」と考えている人たちへ

          「継続すること」と「新しいチャレンジをすること」

          継続することと、新しいチャレンジをすることは表裏一体の関係だ。継続が大事なのか、新しいチャレンジが大事なのか、これは多くの人にとっても大きなテーマだし、自分にとっても人生で何度も「継続」「チャレンジ」の2択を迫られてきた。今日は、そんな継続とチャレンジに対しての自分の考え方を書いてみたい。 「新しい一歩を踏み出すこと」それだけでは賞賛に値しない 「大学辞めました」「ベンチャーに入社しました」定期的にそんな話がSNSで話題になることがある。世間はこういう話題は好きらしい。そ

          「継続すること」と「新しいチャレンジをすること」

          多様性を認める社会とは

          多民族国家の実態 オランダやシンガポールは「多民族国家」として世界的に認知されている。様々な人種が住んでいる国、という意味では間違いないだろう。しかし、実態はそれぞれの人種が仲良く分かりあっている、というよりは「お互いの文化にあまり踏み入らない」という形で平和を保っている。 私はシンガポールに4年近くすんでいたことがあるが、シンガポールは中華系、マレー系、インド系などの様々な人種が住んでおり、多民族国家を標榜しているが、中華系の人はおどろくほどシンガポールのインド料理屋の

          多様性を認める社会とは

          同じことで悩んでいる人は多いんだなあ。

          noteで下の記事を見つけて興味深く読ませてもらった。我が家も遊びで負けてかんしゃくを起こす娘(年長)に悩まされている。「怒るならもうゲーム禁止にするよ!」この言葉を何回発しただろうか。 内容もさることながら驚くのは24726といういいねの数。如何に多くの人が子供のかんしゃくに悩まされているか、ということだ。かんしゃくを起こす子供に対して向き合い、そして諭していく過程が非常にリアルで引き込まれてしまった。 正直、自分のこどもだけが特別かも、と思ってしまうこともあったので、

          同じことで悩んでいる人は多いんだなあ。