見出し画像

幸せな離婚(Happy Divorce)

米国では、Happy Ever Afterの後にNot So Happy Divorceが付いていくることが多いのだが、基本的にはYou Try→You Learnのメンタリティーなのでその場のフィーリングで結婚し、相手に性的な魅力を覚えなくなると離婚に至るケースが多い。セックスレスでも婚姻関係を維持するカップルが多い日本とは対照的である。”I love you but I’m not in love with you”=人としては大切に思っているが、もう貴方に夢中になることはないだろう・・・というフレーズで結婚生活を終えるカップルも多い。日本の場合、人として大切に思っているのであれば子供が成長するまでは家族として仲良く暮らす夫婦も多い気がする。

私は、お互いが描く理想の家庭像が違うと共存は難しいのではないかと思う。残念ながら元夫とはお互いが理想とする家庭のビジョンが異なっていた。学業を継続しキャリアを確立したかった私と、専業主婦を希望した元夫の間では共存することが難しかった。私の結婚や離婚に対する価値観は、米国で離婚や再婚を経て幸せになる人を数多く見てきたことが大きい。また、家族法の研究も行っていたので泥沼離婚へ至る経緯をある程度リサーチ済みであった。

幸せな結婚生活を過ごすことは出来なかったが、幸せな形で結婚生活を終えることができたと思う。要因としては(1)1年間の別居期間を得たこと、(2)共有財産や負債がなかったこと、(3)子供に関しては柔軟に対応できたこと、(4)外部からの雑音がほぼなかったこと(義両親・私の両親など)、(5)信頼関係は最後まで維持できたこと、などが挙げられる。元夫とは、今でも良好な関係でお互いに悩みがあれば相談する間柄である。子供とも自由に交流しているし、月1程度は子供と3人で出かけたりもする。人生のパートナーにはなれなかったが、子供を共に養育するチームとして子供が成人するまでは良好な関係を築けるよう今後も努力するつもりである。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?