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[7月度]建築の見方をひろげるnote10選

こんにちは、ロンロ・ボナペティです。

最近建築系のnoteクリエイターがどんどん増えていますね。
建築の面白さをもっとたくさんの人に知ってほしいと常日頃思っているロンロさんとしては、嬉しいことこの上ないです。
いろんな視点で建築についての記事をどんどん書いていって欲しいですね!

さて、そうなると必然的に全部読みきれないよー、という人が出てくると思います。
そんなあなたのために、個人的にオススメな「これだけは読んで!」という記事を毎月まとめていきます!
とりあえず7月はこんな基準で選びました〜。

公式で推薦されたものは僕が推さずとも読まれているだろう、ということで除外。
フォロワー数は多くても、普段あまり建築の記事を書かない方の記事は積極的にピックアップしました。
視点としては、建築を専門としていない人にもヒントになるようなものを。
推薦理由を添えて紹介していくので、違う感想をもたれた方がいればぜひコメント欄で議論しましょう!
※掲載順は投稿順にしています。

①リノベ住宅は子どもの創造性を育む/臼井 隆志|ワークショップデザイナーさん

住まいに積極的に手を入れる姿勢が、こどもの創造性を育むという内容。
日本人はヨーロッパの人に比べて建築に対する関心が薄い、などと言われています。
日本の場合マンションにしろアパートにしろ、なるべく綺麗に使って、出て行くときには現状復帰、というのが日本では一般的です。
反対にヨーロッパでは積極的に手を入れてもらって、より良い空間にして次の人に渡す、という場合も多く、そうした住まいとの関わり方が建築的な素養を育むのかもしれないなぁ、と思っています。
教育としてのリノベーション、とても興味深い視点です!

②建築素人には何が見えているか?/m.iさん

最近建築に興味をもったというm.iさん。
こういう「建築詳しくはないけど興味あります」という方の視点で書かれた記事を読めるのは、noteならではですよね。
テーマはスマートシティにIT側からどう関われるか?
デザインが人の行動に影響を与えるものだとして、その上位にある建築はどのようにデザインすれば良いのか?
インターフェイスのデザインを学んでこられた方がどのように建築を見ているのか、興味の尽きないテーマですね。

③「無意識へのシナリオ」-人間とテクノロジーの共存方法を考えるための思考-/竹鼻良文 / TAKEHANAKE代表

有料記事ですが、これからの建築家・建築のあり方を考える上で非常に有効な視点が書かれていると感じたのでご紹介します。
というより、僕がこのまとめ10選のテーマを、「建築を専門としていない人にもヒントになるもの」にしよう! と決めたのは、この記事を読んだからでした。
有料のため内容については触れませんが、竹鼻さんが建築家としてどのような未来予測を立ててそれに向かってどのような実践をしてきて、そして今後の展開をどう考えているのか、といったことがまとめられています。
建築に限らず、これからの時代を生き抜くための、再現性の高い方法論のひとつだろうと思います。

④過程にこそ価値がある/大橋賢人さん

こちらもリノベーションについての記事。
住まいをリノベーションすることの価値を、その過程に注目して説明されています。
さっと読めてわかりやすい、読者にやさしい文章です。
そしてなによりプロフィールが強烈。こんな経歴をもつ方が書いたリノベの記事なら、読まない理由がないですね!

26歳で築31年の中古マンションを購入し、850万円かけてフルリノベ。好きが高じて未経験からリノベーション会社に転職。

⑤秋田旅行記(2018.4)その2(ミョーチキリン日記 ♯92)/MAYBECUCUMBERSさん

戦後モダニズム全盛期に、日本文化の「縄文的」な側面と「弥生的」な側面を巡って展開した「伝統論争」のきっかけとなる論文を書いたことでも知られています。
「弥生的」な建築の代表格とされる丹下健三さんに対し、世間的な認知度はそれほど高くないのかもしれませんが、建築好きの中では根強いファンも多い、戦後日本を代表する建築家のひとりです。
そんな白井さんの建築が多く現存する秋田県湯沢市に、白井さんの建築を見に行ったお話。
僕自身は大学で建築学科に入学するまで建築を意識せずに生きてきましたが、普通の人が建築に興味をもつきっかけって、こういうことなのかもなぁなどと思いながら読みました。続きが気になりますね。

⑥コミュニティは、個の空間が保証されてはじめて成り立つ/最所あさみさん

僕がご紹介するのもおこがましいのですが、最所さんによるコミュニティの話。
大学時代、公共建築は利用者のコミュニケーションを促さなければいけない、という考えのもと、コンペの提案などを見ているとなにもない空間を用意して、「ユーザーが自由に交流できる場です」と説明されているものをよく見ました。
ちょうど民主党による「箱モノ批判」全盛だった時代だからか、建築にガワよりも中身の充実が求められていたのでしょう。
その動き自体は良いのですが、本当にそれで交流が生まれるんだろうか? 日本人ってそんなにコミュニケーション能力高かったっけか、、、などと思っていました。
今でこそいろんな展開が生まれていますが、この記事に書かれている「個の空間が保証されてこそ」という視点も、重要な考え方ですね。

⑦〜京都水族館の魅力〜/スーパーポジティブ大学生さん

水族館に行ったとき、その建築に注目して見たことはありますか?
水族館は入り口から出口まで、どのような順路で体験してもらうのか、また大水槽の見せ方やそれを取り巻く空間など、一連のシークエンスが綿密に計画された施設です。
そんな水族館が大好きなスーパーポジティブな大学生が、京都水族館の魅力を力説したのが本記事。
将来は設計士の立場で水族館のプロデュースを手掛けることが夢だそう。
ぜひ建築的にも爆裂面白い水族館を設計していただきたいですね!

⑧建築界隈が仕事取るの、純粋にムズくない?/まっく @eastmaxkinさん

これはもう、タイトル読んで少しでも興味もった方は読んでみてください。
特に学生の方とか、これから建築を生業にしていこうと思っている人。
なかなかグサリと刺さる鋭い内容ですが、建築に関わるのであれば自分なりの答えはもっておきたい、そんな問いが書かれています。

⑨建築と圧縮ファイル/shue hayさん

「圧縮ファイル」という、普段パソコンを使う人なら耳慣れた言葉。
その言葉を出発点に建築を考えてみると、どんなことが言えるだろうか?
短いエッセイですが、言葉の選び方ひとつでこんなにも考える取っ掛かりが生まれるものかと大変面白く読みました。
最後のオチもとても気持ちが良い。
僕も建築をテーマにこんな文章の書き方にトライしてみようかなぁ、と思わせてくれる内容です。

⑩建築界隈VR初心者のための『VRChatワールド作成案内』(5)/番匠カンナ@バーチャル建築家さん

最後にバーチャル建築家の番匠カンナさんのnote。
建築界隈VR初心者のための『VR Chatワールド作成案内』のシリーズは完結し、一連の記事を読めばVRで建築を楽しめるようになっています(はず)。
僕は全然疎いのですが、VRはこれからの建築体験を確実に変えるツールなので、ちょっと触ってみようかしらと思いつつでもやっぱ難しそうだなを行ったり来たりしているところです。
このシリーズが素晴らしいのは、難しい設定や具体的な操作手順についてはより詳しい別記事を参照資料としておく一方で、一連の記事を読めばどのようなステップを踏めばVR建築を楽しめるようになるのか、おおまかなガイドラインになっているところ。
興味をもたれた方は、番匠さんが過去に作成した建築を紹介したムービーもあるのでぜひそちらから見てみてください!

以上、7月度のオススメ10選でした!
ぜひ読んでみてください!

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