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得意ジャンルのnoteを書いていたらお仕事につながった話

昨年2月にnoteアカウントを開設して早1年、この度「すべての建設パーソンを応援するメディア」、「建設の匠」さんで執筆のお仕事をさせていただくことになりました!
建築という狭いジャンルのnoteを週末の趣味として月2~3本ペースで書いてきました。
「仕事に役立つ視点を得たい」、というモチベーションはもっていたもののまさか執筆そのものがお仕事になるとは思ってもいなかったので、機会をいただけて感謝感激です。
メディアの編集長の方に、なぜ僕に依頼してくれたのか、お話をうかがうなかで、「こういう視点をもてたら趣味ライターとしても広く読まれる、お仕事にもつながり得る記事が書けるかも」というヒントを得られたので今回はそのお話をしたいと思います。

こんにちは、ロンロ・ボナペティです。
いや~、嬉しいですね。
もともと各地の建築を見に行くことが趣味だったのが、見に行った建築についてnoteに書くことが趣味になり、さらにそれを読んでくださった方に、自社メディアで執筆してほしいと思っていただけるとは。
僕自身編集の仕事をしているので、「この人に書いてもらいたい」という感情がどのようなものか、理解できているつもりです。
そういう対象として見ていただけたことが、なにより嬉しいですね。
そしておまけとしていただける原稿料で、これまで遠くて二の足を踏んでいたあの建築も取材の名目で訪れられる、、最高。

記事を多くの人に読んでもらうためには?

僕がこれまでnoteで書いてきたのは、「建築の魅力を多くの人に伝える」ことを目的としたものです。
見に行った建築の「ここが面白かった!」という個人的な気付きや、今の建築状況を歴史的な動向から概観してみるもの、あるいはnoteに投稿された建築系の面白い記事の紹介などなど。
執筆の依頼をいただいた際も、まさにこの「建築の魅力を多くの人に伝える」という点、特に一般の人に建築の魅力を分かりやすく伝えられる点を期待されてのお話でした。
この方針でnoteを書いてきて、1年間で1万9000フォロワーにまで到達することができました。

ここでひとつの仮説を立ててみます。
建築に限らず、多くの人に読まれる記事を書くためには、「得意ジャンルの魅力を初心者の人にも分かりやすく伝える」ことが手っ取り早い方法なのではないか、ということです。

当たり前じゃん、と思われるかもしれません。
多くの人がそのつもりで好きなジャンルの記事を書いていることでしょう。
けれども「得意ジャンルの”知識(情報)”を初心者にも分かりやすく伝える」ことで良しとしてしまっている人があまりに多いように感じます。

知識や情報というのは、調べればだれにでも集められるものです。
したがってその道のプロが読んでも有用なものを書くためには、膨大なリサーチが必要になりますし、どの情報が重要なのかといった取捨選択ができる程度には精通していないといけません。
また初心者の人にとって有用な情報をまとめておくこと、これはよほど分かりやすくまとめる技術をもっているか、そもそも運営しているサイトが大きなPV数を誇っているなどの優位性がない限りは埋もれてしまいそうです。
なぜなら、初心者に必要な情報は、ちょっと勉強すればすぐに揃えられますし、プロのブロガーが日々仕事として量産している情報サイトにはなかなか太刀打ちできそうにないですからね。

良き入門書、を目指そう

では魅力を伝えるのことが良いのはなぜか。
それは、そこにあなたの視点が入るからです。
ほかのだれにも書けない、あなたが生きてきた人生が乗ったオリジナリティの高いものが書ける。
あなたが面白いと感じたものは、同じような前提知識をもった人からすれば同じように面白いはずだし、違う立場の人からすると「なるほどこういう考え方もあるのか」という発見につながります。
そしてそれができるようになるためには、日々面白いと感じたことを、そのままにせず「なぜ自分はそれを面白いと思ったのか」言葉にしていけば良いだけです。簡単でしょう?

「入門書」という言葉をある方がこのように定義しています。

入門書とは、ある専門分野と日常との接点を示すものである

たとえば経済学にとっての入門書は基礎的な教科書ではなく、『スタバではグランデを買え!』となるわけですね。
一度読者がその分野の魅力に気づいてしまえば、あとはプロが書いた教科書・参考書を読んで勉強するわけですので、僕たちが目指すべきは良き入門書で良いのではないかなと。
ある程度の専門知識をもっていれば、注意深く見ていくことで日常との接点を見つけることはそれほど難しいことではなさそうです。

もうひとつ忘れてはいけないのが、あなたが感じたその魅力を「初心者にも分かりやすく」伝えるということ。
業界専門誌などで専業ライターとしてやっていくのであれば、専門家が読んでも価値の高いものを書くことが求められますが、それには非常に労力が必要です。
また専門性が高くなればなるほどそれを求める読者の数も減っていきますから、ここでの目的である「多くの人に読まれる」ためには有効手ではなさそうです。
それよりも、今日その分野に興味をもった人をターゲットにしてみる。
そして独自の視点を意識する。
そうすることで、初心者はもちろんのこと、ある程度知識のある人に対しても新たな視点を提供することができ、専門性の高い記事に比べて読者のパイを広げることができます。

初心を忘れぬために

ここでもうひとつの疑問が立ち上がってきますね。
そう。初心者に”分かりやすく”書くためにはどうすれば良いのか?

これについては色々な方法がありそうですが、僕自身はこれを意識しています。
「初心者だったころの自分に立ち帰ることのできる方法をもっておく」
具体的には大学の建築学科に入って、初めて買った本を手元に残しておくことや、一番最初に面白いなと感じた建築を記憶しておくこと。
とても簡単なことではありますが、それだけで初めて建築の本を読んだときにどこが分からなかったか、反対になにを面白いと感じたのか、いつでも思い返すことができますし、そこを起点に「なぜ分からなかったのか?」と問を深めていくことで初心者にとっての「分からなさ」の本質に立ち戻れるように思うのです。

自分がどれだけ実践できているかどうかは一旦棚に上げて置きますが、これが意識できると今現在の得意ジャンルだけでなく、これから専門領域や趣味を広げていこうという分野においても同じように取り組めるのではないかと思っています!

あなたの好きなそのジャンル、もし共に語り合える仲間を増やしたい! と思う方がいらっしゃったら、ぜひ意識してみてください!

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初仕事としていただいた連載記事の第1段です! 建築にまつわる人びとを取材してレポートしていきますので、ぜひご感想お待ちしています!!


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