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2018年フジロックライブ配信のクソみたいなチャット欄について

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冒頭のSSは2018年フジロックのあるバンドの出演時のyoutubeチャット欄です。twitterでは好意的な意見が多く見られましたがこの有様。読めばわかる通りヤフコメかAppstoreのレビューか、はたまた10年前の2ch邦楽板かというくらい酷い(ロック好きならフジロック行かないって一体どういう理屈なんだろうか…)。

フジロックの生配信は今年が初の試みです。
そもそも日本におけるフェスの生配信と言えばメトロックだと思いますが、
今回のフジロックの配信が話題になったのはフジロックが世界的にも注目されているフェスだからです。国内ではライジングサン、サマソニ、ロッキンと共に4大フェスの一角を形成する格がある他、その中でも最も早い97年に初開催して以降、近年の音楽フェスブームを牽引しています。また、新潟県湯沢町の苗場スキー場(初回は山梨県富士天神山スキー場)という郊外で開催される「郊外型フェス」としてはアメリカのコーチェラ、英国のグラストンベリー等と並んで世界的な評価を得ており、さらに今年はケンドリック・ラマー、ボブ・ディランなどの大物も出演する(配信はされませんでしたが)など日本の音楽好きとしては一大イベントとなっています。

音楽フェスのネット上での生配信自体も、今後ますます重要になっていくと思われます。今年も前述のコーチェラの配信の中でもビヨンセのパフォーマンスは音楽フェス史上最多の45万人もの同時視聴者数を記録し「Beychella」と名付けられ、ウィキペディアの記事まで作成されるなど非常に大きなインパクトを残しました。
そのため、今回のフジロック生配信も歴史的な意義があるものと思われました。

ところが、もうとにかくチャットが酷いことになっていました。特にキャッチーな音楽性の若手や、ファンクやブラックミュージックなどのジャンルになると途端に治安が悪化し、酷い時間帯は冒頭のSSみたいなコメントが延々と流れ続けるため、ほぼほぼチャット欄が存在する意味がありませんでした。どうにもフェスをコンペの場か何かと勘違いしているんじゃないかというくらい、実際のフェスに足を運ぶような人たちとの温度差が激しかったです。対象を腐すことで自らの見識を誇示する、10年前の2ch邦楽板で見た光景そのものでした。救いとしては最終日終盤辺りはまだマシになってたことくらいですかね。

思えばBeychellaのtogetterまとめのコメント欄が既にこの状況を表していたような気がしますが、ここまで直接的だとさすがに危機感が出てきました。
昨今のネット上における酷い意見のオンパレードは「こんなバカ放っておけばそのうちいなくなるでしょ」と無視してきたのが遠因だと思うので、最低限こういう記録を残しておこうと思いました。

僕は別に普段はフェスのようなシーンの周辺にはいないし、他にはあんまり言うことないので以降は自分のツイートも含めてtwitterで見かけた興味深い意見を記録の意味も込めて引用させていただきます(無断ですいません)。

あと、音楽フェス周辺のことを知りたい方には以下の本をおすすめします。



(2020/7/4改訂 軽微な表現の修正)

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