「かた」をまなぶこと

ことしも夜間部の前期最終講評会を無事におえることができました。自分自身、学科専攻を問わず毎期の最終講評会はいつもたのしみにしているのですが、夜間部の前期最終講評会は毎回、ゲスト講師に音楽家をまねいていることもあり、その異種格闘技感覚がとりわけおもしろい。今回はサクソフォーン奏者・作編曲家のかたと、ドラム・パーカッション奏者のかたをお招きし、例年同様、終始いい調子の講座となりました(ゲスト講師のお二

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緊急入院したときのはなし

「——中村さん、今晩は帰すわけには行きません」
2015年8月29日の深夜、壮年の医師にそう告げられた。実感のわかない僕は、そのセリフ、かわいい女子に言われたかったと、呑気なことを考えていた。

この数日、いや数週間、どうもからだの調子がおかしい。8月の後半、漠としただるさと、とてつもない疲労感がつづいていた。とはいえ、ただでさえ暑い夏。仕事はいつもに増して忙しくあわただしくもあり、不調も当然、べ

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こたえは ‘そこ’ にある

過日、ブルーノート東京にて開催された『ビル・フリゼール・スペシャル・ギター・クリニック』に参加しました。質疑応答も可能ということだったので、あらかじめいろいろと聞いてみたいことを整理してむかうことに。自分にとってはギター・プレイヤーや音楽家としてはもちろん、ものつくるひととして、とりわけ惹かれてしまうひとなのです。

‘――いつも素晴らしい音楽をありがとうございます。
ビル・フリゼールさんの音楽は

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デザインするひとのためのブック・リスト

勤め先の東洋美術学校では毎年、コミュニケーション・デザイン専攻と夜間部宛に大型連休前、読書リストを配布しています。2019年度はこのようなかたちになりました。最初にリストをしめし、その後、簡単に解説を加えています。

デザインするひとのためのブック・リスト
‘Rage Against the How to 本’ の視点で

本屋へ出かける。すると、さまざまな必読書コーナーが設けられている。文学、ビ

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胡桃堂書店 読書会——続・日本の美を読む「鈴木大拙——『日本の美を読む』の解題として」

2018年の一年間、東京国分寺にある胡桃堂喫茶店において、その書店部門である胡桃堂書店の企画として隔月開催の読書会「日本の美を読む」がおこなわれました。胡桃堂喫茶店 今田順さんが、ここでテーマとされたのは岡倉覚三(天心)『茶の本』、夏目漱石『草枕』、谷崎潤一郎『陰翳礼讃』、柳宗悦『民藝四十年』、和辻哲郎『風土』、それから岡本太郎『日本の伝統』『沖縄文化論』の6名7冊。

2018年12月と2019

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「デザインの教育」をデザインする——FONTPLUS DAYでおはなししたこと

3月13日、FONTPLUS DAY にて、講座をおこないました。昨年のおなじころにも『 FONTPLUS DAY 東洋美術学校 Day 』とし、東洋美術学校 非常勤講師でもある河野三男さんと中村で『タイポグラフィの学び方』というタイトルの講座をおこないました。こちらはそれについで二回目となるもの。中村ひとりでの登壇となりました。東洋美術学校ではタイポグラフィ領域の授業は多数開講していますが、わた

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