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最後のジャケ買い(暫定)。

レコード屋に足を運ぶという流れがほぼなくなりました。そもそもレコード屋(CD屋)がなくなってしまった。田舎ではほぼ本屋の一角にあるコーナー的な存在のところが増えて。いや違う、そういうところしか残っていない。遠い昔、レコード屋にギターが置いてあった的なことに時代が戻ってしまったということでしょうか。

サブスクの時代が来て、レンタル屋も消え、音源にジャケットアートという発想はまだ生き残っているんでしょうか?MVというメディアが今はそれの代わりなんでしょうか?

レコード屋がなくなっていちばん変わってしまったのは「ジャケ買い」しなくなったこと。あれはやっぱりお店の中で過ごす時間ありきで起こる現象な気がします。ライブイベント、雑誌やテレビ、ネット上の情報を見て買うという流れでは明らかに意志があるから「当たり」を確信しているわけだけど、ジャケットだけ見て「これ聴いてみたいな」という作業はギャンブルですよね。これが必要か不要かと言えば、あくまでマニアの楽しみかもしれません。ただ昔はふつうにふつうの人にも共有できた文化だった気がします。それほど情報がなかったという証明ですね。足の踏み場もないほどそこらじゅうに情報が転がっている今では、もしかするとそれさえも逆に贅沢な楽しみなのかもしれません。

今月号のギターマガジンでは「偉大なギター名盤」という特集が組まれています。まあギター好きにとってはある程度想定できるラインナップだけど、興味あるのは新しい世代の人、つまり回答するアーティストも、取り上げられているアルバムも、ですが、そういう人たちがどれくらいでてきているか、です。

もうしばらく前から、売るためには買う層に向けざるを得ないのは仕方ないけど、同じループを繰り返した挙句先細りという展開になりつつあると思います。新陳代謝がないと未来が暗いと思うけど、存在が巨大になると簡単には止まれないんでしょうか。エンタメの難しいところは無くなってもそんなに困らない感じになるところ。でもですね、一度消えたら簡単に次は出てこないし、やり直しも難しいと思うんです。あるものをもっと大事にした方がいいと思うんだけどな。ともあれ、作り手の置かれている位置は大変だろうなと思います。

ランキングでは、そういう若手の人のアルバムもあり、おーこれ知らないわーみたいな感じで読んでいて。改めてジョンメイヤーやっぱり人気あるんだなーと思いました。

今日のタイトルは、これがらみ。僕はジョンメイヤーのファーストアルバムがジャケ買いした最後のアルバムなんです。今のところ。

2002年の春だったと思うけど長崎に旅行した時、街を彷徨った挙句、タワーレコードで買った。20年以上前かあ。中古レコード屋、楽器屋、本屋…探した挙句のタワレコ。もういいくらいに歩いていたからなんかいい掘り出し物的なものが欲しかった。まだ周りで誰もジョンメイヤーのことを言っている人がいなかったので、ジャケットにマーティン?のアコギがあるの見て「若者で生ギター、買う!」みたいな感じだった。帰って来て「当てた!」って^ ^。

当時はまだこんなブログを持っていなくて自分のサイトの掲示板でこのアルバムお気に入りと書いたら、知ってるっていう人がいてなんか盛り上がった記憶があります。今ではもう若手のという歳でもないかもしれないけど、押しも押されもせぬ存在ですね。

そこからあとはなかなかそういうことがない。自分の感性も新しい刺激を求めなくなってしまっているのかもしれません。

ひさしぶりに引っ張り出して聴いてみる。このファーストアルバム、やっぱりいいですね^ ^。

みなさんは最後にジャケ買いしたアルバムってなんですか?若手のあなたはジャケ買いとかしたことありますか?^ ^

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