見出し画像

エリッククラプトンの威力。

昨日上のこの写真をインスタに上げたんです。これ、買った本の表紙ですからね、念のため^^今回で月刊がラストになるというPlayer誌。時代の流れは切ないですが、まあ数年前に定価が上がった時に、この内容で月刊は大変だろうなあと思ったので、季刊化してさらに充実した内容であることを祈ります。

ハッシュタグにエリッククラプトンを入れたからでしょうけど、海外の人からのイイネがつくつく。驚きました。

この表紙は、クラプトンフリークはもちろん、見た人はご存知でしょうが、映画「ロックダウンセッションズ」の中で使用されている12弦ギターとその製作者であるダンディアンリーとのショットです。このギターがね、いい音なんですよ。

こないだ自分のギターの話で000-28のことを書きましたが、クラプトンの凄くて困っちゃうところーこれCharさんもおなじだけどーは、彼が抱えてるギターがものすごく魅力的に見えることなんですね。まあ簡単に言うと欲しくなるんです(笑)。クラプトンになれるわけでも何でもないのに^^。いい音するしね。まあそうは言っても、クラプトンとそのスタッフがどれだけ研究してその音にたどり着いているかっていうのはもう想像を絶するというか。アンプラグドでひと記事書けますよってくらいですけど、少しだけ。

いわゆるエレアコが主流になってからは見かけませんけど、基本アコギの音をマイクで拾う時は、サウンドホールとネックエンドのあたりを狙ってマイクをセットする。ところが映像見れば、ていうか上のジャケット写真見てもわかるけど、クラプトンの前にはそのマイクがない。どこにあるのかと見てると本人の右側前方から狙ってセットしているんです。これ、「ああ、やっぱ高級なマイクでやってんだなあ」なんて思ってたんだけど、ふと自分でもやってみようと思って試してみたら。多彩な音色がとれるんですよ。まあそれがよくないと思う(セットする位置で音が大きく変わっちゃうから)人もいるかもしれないけど、弾く側にしてみればこれはものすごい発見。硬い音も柔らかい音もできるし、何よりね、自分のギターの鳴り方は弾いている本人には意外にわからないから、鳴るポイントを探すという意味でも、これだけでご飯何杯もいけるくらい楽しめます^^。

話を戻すと、それくらい音に厳しいクラプトン氏、今回はシグニチャーモデルの000-28ECを新たにではなく、家で弾いてるやつを使用し、プラス12弦ということでこの新作を…というくだりなんですが、ここはぜひこの本買ってください^^Player誌が月刊最終号ということでオンラインではなかなか買えないかも。実店舗のほうがあるかもとアナウンスされています。

このPlayer誌、もともと12月の頭に出るはずだった号ですけど、そういう事情で発売がここにずれ込みました。これが幸運なのか不運なのかは神のみぞ知る、ですけど、本屋に行ったらもう一冊クラプトン表紙のものが。アコギマガジン。

「クラプトンはアコギがお好き」なんてコピーが表紙にありますけど、その下に「ギターマニアはクラプトンがお好き」って書いていいんじゃないのか(笑)という感じで。結局マニアは両方買っちゃう(爆笑)。こちらも件の12弦がフィーチャーされております。アコギマガジンらしくクラプトン使用のアコギが多数フィーチャーされて登場しています。

もちろん「ロックダウンセッションズ」ありきで、多少フォーカスの方向は違いますが(当たり前)、力が入っているのを感じます。で、今回注目したのは、というか驚いたのは両方ともに、このギターの製作者であるダン・ディアンリー氏のインタビュー記事があること。最初同じ記事をフォーカス違いで取捨選択したのかと思うくらい内容は似ています。まあ同じ題材について同じような時期に同じ人間に聞いているインタビューだから当たり前っちゃ当たり前ですね。さらに「ギター誌」が聴いてるわけだから内容が似ていても当然。ただ、珍しいですよね。こういうの。そのせいで少し面白く読めました。教訓「ちょっとしたフォーカスの違いで聞こえ方が大きく変わる」^^。さらにこのインタビュースクリプトを訳した人が違うので、専門というか業界用語の訳し方、詰め方がそれぞれによって違うところが楽しめます^^まあふつうのひとはブレイシングがスキャロップかどうかとか弦高が低いとビビるとかそういうの日本語にするの苦労しますよね。アコギマガジンはそこ、こだわってるんだなあと思いました。ていうかきっとこっちの方がマニアックな読者がいるということの証明だと思いました(含自分:笑)。

クラプトンのギターセッティングご存知でした?12~54のライトゲージ、フォスファーブロンズ、これは今までにも読んだことあるけど、12フレットで0.90と0.70。あとローフレットのくだり。ここはぜひ読み比べてみてください。まあもちろん同じにしたから同じ音が出るわけではないし、クラプトンのOKが出てるからしゃべってるんでしょうけど、はっきりこういうゲージでこういうセッティングってわかればね、そこからあれこれできるじゃないですか^^。

Player誌の中では映画のレビューもあって、そこでも書かれていますが、映画のなかでクラプトンが何度も「指が痛い」って言うんですよね。アコギのゲージに何を使うか。僕らはライトゲージ標準でやってきて、さだまさしと山崎まさよしコピーするときはミディアム、Charはエクストラライトとか、いろいろあるんですけど、まあこれで何が変わるかというと音はもちろんですけど(音色と音量)、タッチが変わるんですね。ニュアンスが全く変わる。実際には弦長と合わせてギターのテンションもあるから演奏する側からすると押さえるのの楽さも違う。柔らかい(細い)弦はニュアンス出しやすいけど、上手にしないとシャープしちゃうんです。クラプトンは標準のゲージで指が痛くなるほど練習する。毎日弾いているのに。そりゃ上手くなりますよね。上手い理由は練習だというのがわかる。逆に言うと自分がうまくならない理由がわかる(泣)。この2冊読んで練習します^^



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?