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Charコード。

Introduction

Charさんの音楽に触れ、コピーしてみたいなと思っておそらく多くの人がすぐにぶつかる壁は「コードが何か違う」というところ。

エレキギタースタートの人はそうでもないのかもしれませんが、僕はフォーク出身なので曲を聞けば反射的にローコードを探す。ベース音、つまりコードのルートらしき音にはたどり着いても、構成音が想像つかない。いわゆるパワーコード使う曲もほとんどないしもう取り付くしまがない(当社比)。特に最初に買ったアルバムがThe Best of Charだから、もうなんか諦めて聴いていた気がします(笑)。それでも友だちが弾いてるの教えてもらったりしながら、少しずつ覚えていった「Charコード」。勝手にそう呼んでいますがみなさんはなんて言ってるんですかね?^^;

レコードでは全くピンとこないし、そうだライヴでチェックすればいいんだと思い当たり、見るようになっていくわけだけど、もう驚きの連続というか、重なって(2本以上で弾かれて)いると思ったのがギター一本で再現されていて、ひどいときには(笑)リフ弾きながらメインのメロディ弾いちゃうのに完全にノックアウトされて、もう抜け出せない沼にはまるわけですね^^。そのうちにいろんなところまで気になるようになって。コードの押さえ方のクセ(特にローコードの押さえ方は衝撃的だった)とか、ギターを構える位置とか。初めて生で見たころ、80年代の終わりごろはCharさんが割とキャリアの中では低めにギターを抱える時期でした。たぶん一番低い時期だと思う。この時期は正面からでもまあまあ大丈夫なんだけど、その後ギターの位置が上がってくると、ここからが落とし穴。Charさんは脇を締めて抱えるのでギターが斜めを向くんです。そうすると、正面に行っても左手が見えない。うっかり上手に行ってしまうと完全に左手が死角になってしまう。「しまった!」みたいな(笑)。気づいて以来数年間はいつも下手に行って左手ばっかり見ていました。友だちからなんでチャーの方に行かないの?って聞かれたり。今でもつい無意識に左手を見る方向に行きそうになる。習慣とは恐ろしいですね(笑)。

初めてフルにコピーしたのは汐留PITの映像作品を見てから。弾き語りのAll Around Me。もう何百回見たかわからないくらい見ました。そんくらいしないとどうやって弾いてるのか想像もつかなかった。井出情児さんの映像作品は必ず左手がフィーチャーされていて本当にありがたかった。困るのはそのコードを押さえられても人に説明できない。当然コードブックとかでも、まああるんでしょうけど、見つけられない(笑)。そういう部分が新たに出てくる困りごとですが、まあともあれいくつか押さえられるようになり、多少は推測できるようになりました。相変わらずCharさんは新しいコードを探しているので、永久にこの追いかけっこは終わらない気がします。

今回これについて書こうと思ったのは、ここ数日、Charさんの弾き語りがアップロードされているから。これはコピーする人間にとっては最高のお宝映像です。どんどん上がってくるので嬉しい悲鳴ですね^^3月26日現在6曲がアップされていますが、Charさんのオリジナル5曲を取り上げてみたいと思います。

1.Everyday, Everynight

メインはDmaj7のなんか(x54455)とGmのなんか(3x3333)とA7のなんか(5x545xか5x5433)。この最後のやつを使い分けるのに理由があるのかないのか、あるんでしょうけど、わかりません(笑)。xのところはミュートでGmのコードも下まで鳴らすときと下2本ミュートの時とありますから、聴くしかない。そして目コピ。いやー21世紀ってスーパー恵まれてますよね。再生速度を下げればいいんだから。昔はビデオをスロー再生にすると音消えてたし。ピッチも変わらないだなんて!いい時代です。

2.Stylist

「コード説明」って言っちゃってる。なんて素敵な(笑)。Aのなんか(5x6400)からのGのなんか(3x4200)にいつものF#mのなんか(2x2200)を応用したコード、これが(2xx100)なのか(2x2100)なのかちょっと微妙な感じですが、大サビに向かってはいつもの押さえ方でやってますね。この曲は最初のリズムに騙される?けど、大きなアクセントの中に16のちゃかちゃかを感じていないとあのスピード感が出ないという。

3.Anytime

いわゆるCharといえばのC#m(042440)からのF#mのなんか(2x2200)G#m(4x4400)でメインリフですが、初めて見た時もっとも衝撃だったHead Songのイントロで使うC#m(042400)も使ってくれているというサービス(そう思ってるのは僕だけですかね:笑)。サビはEmaj7のなんか(076677)からC#m7(x46454)、F#mのなんか(2x2200)B7のなんか(x22222)、最後はOnly for loveのあれ(5x5675)(4x4554)で戻る。

4.(A)Fair Wind(なぜだか冠詞がない)

「6弦ミュート」で(x07650)(x06450)(x05430)(x04230)(x03210)(x05430)(x07650)だと思ってますけど合ってますか?Bメロが(x53550)と(3x3450)かな。1弦は鳴らしていない気がします。エンディングは開放使うオンAとGとちゃんと使い分けるんですね。テキトーだった自分を反省^^;

5.Stories

Charさんの押さえ方でDを覚えていないとできないフィンガリング。フォークから入った人はびっくりすると思うんですけど、(xx0232)をCharさんは2フレットを人差し指で321弦セーハしちゃうから。これベースで(x20033)(x30033)(x40200)がメインリフですね。途中ツェッペリンみたいのはDの形のまま5フレット4フレット3フレットと下りてって3弦抜きのFGですね。

感想。

こんなに優しくCharさんが左手の企業秘密を教えてくれるのは初めてじゃないでしょうか(笑)。実際にはこれがわかったところで、フレーズフレーズでミュートしたり人差し指抜いたり、この日はこれだけど次の日は違うとかあれこれありますからね^^。Fingerのイントロで人差し指は入ってるのかいないのかだけでご飯何杯もイケル的な(笑)。JLCのときとソロになってからとかも違うし、その都度その都度「何年何月何日の」って但し書き入れながらやるしかない^^;まあそれが楽しいんですけど。指使いはCharさんの手の大きさ指の長さでないとできないものもあります。Without Loveのイントロとかね。指が垂直に立つので映像上わからないこともあります。上で拾ってるのも「ちがうんじゃね?」ってのがあるかもしれませんのでそこは悪しからず。もともとこれで「そこはこれでしょ」的なやりとりするためのたたき台としてうちのサイトは存在しております^^。今回はオリジナルを取り上げました。カヴァーのCreepin'はまた後日^^。

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