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川崎大師(平間寺)に行く

お正月、七五三、祈願、報告のたびに幼い頃から身近だった川崎大師。たまに寺のイベントがあって、ゴールデンウィークに子を連れていったことも。今ではお正月になると参拝客がごったがえす場所ですが、昔はもっと人の少ない寺でした。

小学生のころかな。赤い着物を着てお正月のお参りをしたこともあります。

JR 川崎駅から少し歩くと京急川崎駅。

ダイスという商業ビルができ、京急川崎一帯もすっかりきれいになりました。川崎大師への参拝は京急川崎駅を使うのが便利です。

京急大師線

京急本線とは別に川崎駅から支線がでています。昔はスポーツ新聞片手の赤鉛筆を耳にはさんだおじさんがたくさん乗っていました。しばらくするとこの駅沿いにイトーヨーカドー川崎港町店ができ、買い物客が増えました。わたしは最近では、味の素の工場見学にいくときに子と一緒に乗ったかな?ここ15年くらいは正月に時間をみて、実家で毎年参拝しています。

京急本線とはちょっとちがった雰囲気

サラリーマンや学生さんはわりと京急本線をつかいますからね。乗客も高齢の人や落ち着いた女性連れが多いです。

で、京急川崎大師駅
左手には参道
こういう商店が萌え

こういう看板やシャッターの感じが懐かしい。妙にノスタルジックな気持ちになります。

風神のポスターの秀逸さ
葛餅でおなじみ。住吉さんです。
住吉総本店。喫茶も始めたんだなあ。

で、パート募集に目がついてしまう。1200円かあ。。。。(時給高いなあ)
雇ってくれますかね?)

住吉さんの店先

葛餅が駅で広く売られるようになりましたね。南武線の駅でも「川崎名物」としてしばしば見かけるようになりました。葛餅はきなこと黒蜜をかけた川崎大師名物。

門をくぐって右側に参道があります。
雨上がりの参道
とんとこ飴。お正月やお祭りの時など飴を切る職人さんが並びます。
飴を切る包丁の音が聞こえます。
朝だから、まだ開いている店は少ない。
おしゃれなお箸屋さん発見!最近できたのかな?

きれいなお箸がたくさん並んでいて、お正月に家族の分を買おうかな、って思っちゃったんですけれど、よく考えれば必要なかった。我が家にもいいお箸をつかって大切につかう文化があったらよかったのにな。

おしゃれな小物や。御朱印帳も。新しいお店かな?
いよいよ平間寺です
門の前におみせ。厄除けまんじゅうがおいしい。
門の金剛力士像①
門の金剛力士像②

それにしても、金剛力士像ってどうしてこう、美しいのかなあ。立ち姿が美しい。肉好きのよいたくましい像は好きです。寺にいくと門の中を確認しています。(例:北野天満宮には、柱のなかに道真公がいたりする)

朝の平間寺
来年は空海のご誕生1250年だそうな。
本堂から門のほうを眺める
護摩を焚いています

朝、申し込んだ方の護摩だき。外から間近でみることができました。15分くらいずっと手をあわせていたら、涙が…。号泣ですよ。あわせた手が温かくなって、ぶわ~って涙が出てきたんですよね。許されているんだ、愛されているんだということが、分かってきたんですよね。思えば、わたしは愛されていた。別に専門的な知識があるわけじゃないけれど、その場その時に感じるものが大きすぎて…。僧侶の声というのもまたセクシーで(失礼)人間の根源的な原始的な力を感じたんですよね。(占星術的に表現すると冥王星的な)何人もの声が呼応して重なって感動してしまいました。それはそれはいい体験でした。

最近では高幡不動で護摩だきをお願いしています。川崎大師には久しぶりにきたんだよね。

五重塔
五重塔with地蔵菩薩
本堂側から門を見る
香で暖をとっていた子ども時代

悪いところに煙をかぶればいいと言われています。幼い頃、頭にさんざんかぶっていたので、抹香臭い子でした。信心深い少女だったんだよなあ。今となっては目の奥も頭も…あちこち煙をかぶります。

2023年に川崎宿は400年

東海道が整備されて宿場町は発展するんですね。藤沢にも遊行寺(時宗)があるのですけれど、宿場町が寺の近くにつくられたのが、面白いよなあ。江戸時代の旅行ブーム。鶴見の総持寺もそうなのかな?

幼い頃から舐めていたせき止め飴

わたしが幼い頃、遠方から東海道新幹線に乗って母方の祖母がよく来ていたんです。で、川崎大師にお参りして、東京見物していたんですよね(浅草とか亀有とか遠いのに一人で出かけていたらしい。)わたしがよく咳き込むので、咳止め飴を大量に買ってきてくれたんだよね。あと、わたしは食が細かったから、きな粉と少量の砂糖をかけて、わたしにお茶碗を渡してくれた。きな粉好きだから食べるんだよね、わたし。わたしの好物のお餅もいつも茹でてくれた。

くず餅も大量に買ってきてくれた。子どものころ、たくさん食べた。きな粉と黒蜜ってなんて素敵な組み合わせなんだろう。幸せの味がする。(父は山梨に出張の度に信玄餅を買ってきてくれたんですよね。その思い出もわたしのきな粉+黒蜜好きに作用している。)

もちろん、母は私を甘やかせすぎだと怒っていたけれど。

祖母は信仰していたのかもしれない。でも、祖母はそんなことを語らないから、母づてにしか聞かない。結局、祖母が一番心を砕いた男子(いとこ)は、あまり出世しなかった。「女子は強くなるが…」という迷信を母はよく口にしていたけれど、どこ由来だったんだろう?

くず餅はお世話になっている職場のお姉さんへ
綺麗な色の御守りと鈴

あ~きれいな色。祖母の家にはじゃらじゃらと鈴や御守りがあったんですよね。こてこての可愛いものが好きで、集めるのが好きで、かわいい人だった。(海外旅行も好きだったらしい。いわゆるノイシュバンシュタイン城のような壮麗なものを好んだ)ばっちりと化粧をして、身ぎれいにし、いつもにこにこしていた。よく「負けるが勝ち」という言葉を言っていた。祖母は諦めながらも現実に落とし込んでいたんだろうな。母は、その言葉の意味が分からないとわたしによく漏らしていた。

祖母の財布にはじゃらじゃらと鈴がついていて、オーバーすぎることで、おしゃれから遠かっていた。強欲だったんだよね。可愛い物が欲しい、可愛い物を身に着けたいという思いが強かったんだろうな。祖父は薄給だったから若い頃、貧乏した反動だったんだろうな。もともとは呉服屋のお嬢さん。

川崎大師は厄除けのお寺なので「恋愛成就」の御守りなどありません(笑)あ、でもお正月の出店にはあるかもね。川崎大師のおみくじ「待ち人来たらず」知っていたけど、さみしいな。

こういう説明、大切

来年は10年に一度の赤札を配る年です。5月に配られます。霊験あらたか。今年も並んで分けてほしいなあ。一緒に並んでくれる方、ゆるぼ。一人で待つのは長すぎる。前回は…。一人でしたねえ…。前々回も一人でしたねえ…。