見出し画像

高幡不動に行ってみました

近年、毎年、護摩行をお願いしています。多摩、日野のあたりの土地の雰囲気が好きみたいで、ほっとするんですよね。都心より気温が明らかに寒いのですけれど。

1月15日前後だったか、護摩行をお願いした年には、法話を聞くことができてよかったな~。東日本大震災の話は涙が止まらなくなった。前職の同期の娘さん(4つ年下)が、同じ最寄り駅で近所に住んでいて一緒に行ったこともあったな~。護摩行を一緒にみて、面白がってくれたっけ?故郷に帰ってしまった彼女の幸せを祈りつつ。

3月11日までには行こうと思っているお寺さん。

高幡不動尊は駅を出てすぐです。

参道は短く、ちょっとした商店街のようです。かわいらしい感じの喫茶店や食事処が並びます。新選組グッズ店やパワーストーン屋さんがひっそりとあります。

高幡不動はあまり人がいないのはよいですね。仏像スキーにはたまらない場所です。


大きな通りを横切ればすぐ。
左側は交通安全祈願の場所

厄除け。交通安全の祈願所にはたくさんの車が並んでいます。



さて、仁王門

仁王門(重文)室町時代。高幡山の字は、洛東智積院七世僧正の筆。


説明書き
こういう木組みの感じ好き

そういえば、父方の祖父のおうちはその昔木造だったんですが、こういうつくりだったんですよね。夏は涼しくていいのですが(寝るとき蚊帳をつかう)冬はとにかく寒くてねえ。赤ちゃんの頃、わたしはほっぺが冷た~くなっていたそうですよ(母談)。木造は風が寒く感じて。さざえさんちのような木造平屋建てでした。

で、米を生産していましたから、脱穀の機材とかトラクターとかかかしとか、木造の小屋の中に入っていたなあ~。藁の乾いたにおいと木造の建物と。わたし、わりと好きだったのかもね。幼少期の思い出と結びついている木造建物。

門の奥にこういう風景が広がって

門からのぞくと向こうが見える。門の向こうには別天地が広がっている気がする。

うん

さて、仁王像。金剛力士像ではあるけれど、門の中のものは仁王像と呼ぶそうです。

お札とか古びた木の感じが好き
横からみてみる
門から見える景色

さて境内に入ります。

一歩前へ

右側に社務所があります。護摩行をお願いしました。

さて。

わたしが好きなやつ。抹香くさい少女だったわたし。熱と乾いた香り。温かい空気。

この先に札を返す場所があります。

去年のお札とどうしても天に返したいものと。


向こうに五重の塔がみえる
さて、この花はなんだろう?

椿かさざんかか?Twitterで仲良くさせていただいている方にヤブツバキでは?と教えていただけました。椿は花ごと落ちて、山茶花は花びらで落ちるそうです。今は、交配がすすんで椿か山茶花かの区別がつかないものもあるのだとか。

こんなお花

最初、山茶花だと思ってね。「さざんかの宿」を思い出したわけですよ。

曇りガラスを手でふいて
あなた明日が見えますか
(「さざんかの宿」)
さびの歌詞は子ども心に知っていたけれどちょいと調べてみたら、歌詞がなんとも哲学的で文学的で面白かった。「赤く咲いても冬の花」とか。

大川栄策は歌がうまそうなお顔をしていらっしゃいますね。さそり座さん(10月30日出生)

「未来の自分が見えますか?」という質問に対し、「まぶしすぎて見えない」とガクト。明日なんて、ガクトだってわからないわけです。

境内の風景1
境内の風景2
境内の風景3・社務所
お堂からの眺め

さて、護摩行の時間に間に合わなかったため、次の時間でしていただくことに。前の時間のお経や太鼓の音をきいております。冷たい空気の中で聴く声と音。お腹に響く太鼓の振動がなんとなくあたたかくて。音は波なのだとしみじみ思う。

太鼓の音というのは人間の根源的な感覚をよびおこすという感じ。(タヒチアンダンスの音楽の太鼓の音も素敵なのよ~)

波でもあり粒子でもありって、わくわくするじゃないですか?わたしは音や光に強く惹かれます。


鎌倉時代の話

鎌倉時代からお寺があったのね。立川原ってあの立川(南武線の北端)なのかな?そういえば、わたしの住んでいる土地のお寺に社会科見学に行ったときにお寺の住職からお話を聞いたことがある。駅を作ったとき(2000年頃)、頭蓋骨がたくさん出てきたんだって。たぶん、川の近くの地域は合戦がたくさん行われていて、戦死者を弔うお堂がたてられてきたんだよね。川の地域あるある。

お堂から離れて、紫の小さなお堂に。

上杉堂

しかし、なんで仏教と紫って関係あるのかしら?箱根駅伝で駒澤大学のたすきがなす紺だったでしょ?仏教関係の各所も紫。なぜ~?

梅です

きれいな造形。姿が美しい。

春はもうすぐ

梅の花。まだつぼみが多いな。

松の皮の感じ

手書きの説明の札が昭和っぽくてよき。最近、小学校の校庭で「自然を探そう」みたいな地域イベントに参加したのだけれど、それもなかなかおもしろかったな~。やっぱり実物をみて触れて学ぶことって大切。

宝物館的なお堂

拝観料300円。絶対に損はさせませんっ!!

以前、勝海舟の書を見かけたんですよね。で、その字がずいぶん繊細な感じがしたんですよね。だから、勝海舟って意外と神経質なところがあったのかな~なんて思っているんです。(幕末の人々の人柄を調べてみたいな。)

でも、今回は勝海舟の書がなかったんですよ~(泣)あれ?あれは幻だったのかしらん?と、出入り口の女性に聞くと、「あ、ありますあります。定期的に展示物かえてます。」と教えてくださいました。よかった。わたしの勘違いではなかった。勝海舟といえば、西郷隆盛と江戸無血開城の会談をした人ですものね。

説明大事。

分かるところだけでもひろうことが大切。

空は晴れて

さて、自分の護摩行の時間。一緒の時間には企業さんも。みすず工業(興業?興業?)さんと一緒でした。偶然とはいえ、ご縁があるなあ。。。と感銘を受けました。護摩行では、座像の近くにいき、手をあわせることができます。去年までは塗香を左手に塗っていただいていたのですが、今年はありませんでした。(ので、ちゃんといただいてきましたよ。清浄塗香。仕事用のカバンの内ポケットに。バッグが抹香臭いw)

五重塔

ここの五重塔ってスタイリッシュじゃない?

土方歳三像

土方はん。わたしは土方マニアではないけれど、像を見上げるのがわりと好き。こんな感じだったのかしら?洋装じゃないのが、なんとなく嬉しい。故郷に帰ってこれたね…って嬉しくなる。晩年は洋装だもんね。千葉や山梨での戦い、五稜郭の戦いを想像すると胸苦しくなる。なんのゆかりもない後世に生きる人が勝手に胸苦しくなっているだけなんだけれども…(笑)人の想いって残るんですよ。土方を思って像を建てた人々の気持ちっていうのが、なんとなく伝わっていって後世に残るんだなあ…と。


水の向こうにあるのは
橋を渡って弁天さまにお参り
日野七福神のひとつ。高幡不動は弁天様

日野七福神とは

1・恵比寿天 真照寺

2・福禄寿 石田寺

3・毘沙門天 安養寺

4・弁財天 高幡不動尊

5・延命寺 寿老尊

6・大黒天 善生寺

7・宗印寺 布袋尊

宝物館に日野七福神の日本画があるの。土田麦僊作。

境内案内図
池から五重塔をみる
これだけずらずらと文化財があるってすごいよね。
饅頭屋ののぼりに土方さん。
土方さん

現代風にするとそういう感じ?(ちょっと中性的な男性が人気があるのかしら?)そもそも土方さんは当時イケメンだったのか?それとも、洋服を着ているからおしゃれさんだったのか?

隊士パレードですってよ。5月中旬は土方さんの命日なのだな~。


お土産屋さん

いつもこちらでお饅頭を買います。

ではでは、またね。お不動様。


高幡不動でいただいてきました

破魔矢は売り切れてしまったそうです。で、お札をはる方向を知りたいと思っていたのですが、社務所で「こちらでお調べください」と言われて、暦を頒布していただく。でもね。読み方がいまいちわからないの~。


厄除けで有名なお寺ですが、なんとものどかな雰囲気です。


おみくじ

おみくじが一問一答なのだとしたら、わたしは願っていいのだろうか。正座して音を聞いていたら泣いてしまった。翌日には左耳に痣ができて。

煩悩だらけのわたしがね。手をあわせているわけよ。清らかなわたしじゃないな~ってちゃんとわかっているわけよ。それでも「心願は成就する」と書かれていると、もう泣いてしまうわけですよ。たかがおみくじ、されどおみくじ。人は愚かでいとおしい。