見出し画像

就活生は上場企業というブランドをあてにするな!


上場企業と言えば、一般的には”不当な雇用がない・安心感がある”
というイメージをもたれるだろう。

しかし私が過去働いて思ったのは、上場企業は「えげつない」ということ。



『上場企業』って?

上場企業とは、会社の株式を発行し、それを買ってくれる株主によって資金調達をしている会社のことです。

株式を買ってもらうためには会社のこれからの利益や経営体制が見えてこなければいけないので、経営方針から社員の給料まで、すべて公表する必要があります。

だから、ズルいことはできません

当然ブラック企業と言われるような経営もできないので、世間的には透明感のあるイメージを持たれていることでしょう。


もうちょっと詳しく知りたい方は、ここをどうぞ

上場企業って何?

どうでもいいけどめっちゃ稼いでそうなページだ・・・



上場企業は利益のためなら無茶をする

結論から言うと、上場企業は金の亡者です。

会社がお金を借りている先である株主は、自分の持ち株が上がることを望んでいます。

当然ですよね、だれしも自分の持っている株価は上がってほしいもんです。
株主総会なんかでは、いかに利益を上げるためどのような戦略を考えているのか株主に聞かれまくります。


でもそうなると、会社はひたすら利益を追求しだすんですよ。


たまには無茶なことだってします。

そしてそのあおりを食らうのは、組織の末端である現場職員なんです。


上場企業がどのような無茶をするのか、ぼくの経験を例にして話していこうと思います。



上場企業に入ったぼくの話

ぼくは学生のとき上場企業というブランド感に安心して、内定が決まったらさっさと就活を終えてしまいました。

上場企業だったらブラックなんてありえないよね~

と、浅はかでした。


「上場企業」だけに注目して、肝心の会社そのものを見ていなかったのです。


※会社を特定されないため変更している箇所があります、あしからず。


私が勤めた会社は、主要都市各地に有料老人ホームを経営するところでした。

これからの時代とくに高齢者は増え続けるので、介護保険が適用される事業に乗り出している大手企業がとても多いです。

その中でも、ぼくが就職したのはまさに発展途中で、これからも勢いのある会社でした。


新入社員の扱いは、そんなに悪いものではありませんでした。

しかしぼくは現場の介護と、本社での事務を経験して、
とある違和感を覚えました。


ぼくには同期が20人あまりいて、そのほとんどが現場で介護をしています。

同期たちに現場での様子を聞いてみると、”上場企業で働ける幸せ”といったような話題はみじんも出てきません。

介護の現場では、人手不足や長時間の残業が当たり前のように行われているという話ばかり出てきたんです。

上場企業は労働基準法をしっかり守っているイメージは崩れ去りました。


おかしい・・・

なぜ思っていたような透明感という上場企業のイメージと、
実際の会社の中身はこんなにも違うのか・・・

その違和感の正体がわかりました。


それは



利益を出すために職員の使いつぶしが行われている!
それも世間の目の届かないところで

ということでした。



高齢者があふれるほど増えている今、
施設はつくればつくるほど利用者が増える・・・

つまりは利益が増えます。

会社は利益を追求し続けるため、どんどん新ホームを設立し、既存のホームでもデイサービスなどの新しい事業を開始し、てんやわんやの状態です。


そしてその新ホームや新サービスに対応するのは現場の社員です。

ただでさえ普段の業務で人が足りないっていうのに、新ホームに優秀な職員を持っていかれたり、ひとりの受け持つ業務が膨大な量に増えたりしています。


当然その場その場でバイトや準社員を雇いますが、せっかく新人に仕事を教えても忙しさや介護そのものについていけず、すぐ辞めていきます。

現場はこれの繰り返しです。

介護に対して熱い思いを持っていて、周りから一目置かれている先輩も、
会社の強引なやり方に納得いかず辞めていきます。
会社はこういう人材を大事にしなければいけないのに!

介護の離職率はハンパないってそれ、ずっと言われてるから!



上の人がどんどん新しいことを始め、下がキャパオーバーになってひいひい言ってる会社。

そんなの、ブラック以外に何がある?


ぼくが現場にいた時間はかなり短かったので、
そこまで把握していませんでした。

ド新人で周りは優しく、労働時間も守られ、
給与は少ないけどこんなもんだと思っていました。

今思えばすぐに辞めないように優しくしてくれていたのでしょうか。


でもこんな経営の仕方、おかしいですよね?

これから伸びるであろう才能を含め、
社員の可能性を食いつぶしているだけなんですよ。

そのなかにはこれから会社をリードしていくはずの存在だって
たくさん出てくるのかもしれないのにね。


本当の利益はお金だけじゃない
会社に属する『社員』という大きな資産はかけがえのない宝ですよ。

それが見えていないということは非常に残念に思います。

上場企業には、その上昇志向と同じくらい、
今ある資産を大事にすることに向き合ってほしいと思います。




最後に

念のために言っておきますが、
ぼくはその会社に対して憎悪の感情を持っているわけではありません。

あと全ての上場企業が同じとも限りません。
1社しか経験ないし。

ただ上場企業だからと言って、どんな会社かもよく知らずにとりあえず安心してしまっているような学生に警鐘を鳴らそうと思いました。

これを読んだ学生さん、

とりわけ上場企業を崇拝する人には改めて悩んでほしいと思います(笑)


最後にひとこと、
若者をいいように使う上場企業に言わせてもらってもいいですか?


















てめぇの一時的な利益のために若者を食いつぶすなんて最低だ!


焼き畑農業かよ!








おわり

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?