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手付金で理想の物件を逃した夫婦の話。物件探しでは事前に現金を用意しよう

皆さんがはじめての家探しをされる際、頭に浮かぶ言葉は何でしょうか?ローン、利子、物件価格……。お金にまつわる話題がたくさん思い浮かぶと思います。今日お伝えするのは、そんな悩ましいお金の話題の1つ、「手付金」です。

住宅ローンに関する用語では、あまり耳にしないこの言葉だと思います。しかし、手付金の重要性を知らなかったがために、とても悔しい想いを経験したあるご夫婦がいました。

今回はそのエピソードを紹介して、手付金とは何か、手付金はなぜ大切なのかを解説します。

手付金のことを知らなかった夫婦の災難

これは、私の知人である夫婦の話です。お子さんが幼稚園に入園したことをきっかけに、マイホームが欲しいと思うようになった二人は、今暮らしている地域を中心に物件探しを始めたそうです。

ほどなくして、夫婦はある土地に目をつけました。幼稚園にも通いやすく、近くに公園や生活用品、食品が買えるスーパーがある。二人にとって、最高の立地だったわけです。

いざその土地を押さえたいと思ったところで、不動産屋から「手付金」の話が出ました。夫婦はそこではじめて、手付金とは何なのか。いくら必要なのかを知ったそうです。

公益社団法人 不動産保証協会は、手付金についてこう説明しています。

手付金とは売買契約が結ばれた際に相手方の債務不履行の有無を問わず解約権を認める目的の為、あるいは相手方に債務不履行があった場合には損害賠償もしくは違約金として買主から売主に対して支払われる金銭です。手付金を支払っても売買代金の一部を支払ったことにはなりませんが、契約時に「手付金は、残代金支払時に売買代金の一部に充当する」などと定められて売買代金の一部に充当されることが一般的です。

手付金とは|公益社団法人 全日本不動産保証協会

もう少しかいつまんで説明すると、手付金は「この土地を購入します」という意思表示につながるお金です。一般的に、不動産価格の10%(1,000万円の場合は100万円)を支払います。

手付金を支払うことで、不動産屋は他の人にその物件の情報を提供しません。正式に売買契約が結ばれると、手付金は不動産価格の一部に割り当てられます。逆に、その物件の購入を取りやめたとしても、手付金が変換されることはありません。

不動産からこの説明を受けた時、夫婦は困惑しました。物件に必要な手付金を支払うだけの現金を、用意できていなかったからです。その日は結局、二人は何もせず帰ることとなりました。

しかし後日、その土地は別の人に売られてしまいました。せっかく見つけた物件を、手に入れられなかったのです。

不動産屋の心理を知る

実は、不動産屋とハウスメーカーとでは、お金への考えが若干異なります。例えばハウスメーカーは、住宅の間取りや素材、設備、土地の地盤などを確かめつつ、ある程度情報がそろった段階でどのくらいの費用がかかるかを試算します。

一方、不動産屋はなるべく早くその土地を販売したいと考えています。土地を土地のまま持っていても、利益を生まないからです。だからこそ、先ほどの夫婦ではなく手付金を払える別の人に、土地を販売しました。

土地探しというのは、「いいと思った土地は、直感に従ってすぐに確保すべき」という側面があります(いろいろ確かめるのも重要ですけどね)。目移りしている間に、その土地は誰かのものになっている可能性が高いのですから。

そして、不動産屋に「この土地を買います!」と意思表明するためのお金が手付金なのです。だからこそ、土地探しを始める前に、ある程度現金を用意しておきましょう。

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