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背に幾何学、その腹は白紙

皆もすなる日記といふものを、僕もしてみむとてするなり。*参考:土佐日記 (紀貫之)

さて、先人の言葉を借り、日記とは銘打ったものの、僕の日常はツマラナイものなのでここで多くは書かない。

大学3年の冬、僕は単身フィリピンへ飛んだ。


(2017年12月22日 マクタン・セブ空港)

(12月23日 早朝のセブ市内)

(12月23日 サント・ニーニョ教会内)

(12月23日 マゼランズクロス)

(12月24日 早朝のオスロブ①)

(12月24日 早朝のオスロブ②)

(12月24日 ジンベイザメ①)

(12月24日 ジンベイザメ②)

(12月24日 オスロブ待合室)

(12月24日 カワサン川)

ジンベイザメを見たことがあるだろうか。
その巨躯に似合わず、ゆたりとした泳ぎ方と温厚な性格で有名な彼だ。

海中を想像してほしい。
海中には対象物以外の情報が少なく、奥行き知覚が陸上と比べしにくい。遮蔽物がなく、影も落とさない場所にいれば自然、近いから大きいのか、遠いから小さいのかがわからない。

それでも、ゆたりと動くジンベイザメの大きさに竦んだ。
これは立体的な大きさではなく、命としてのスケールが第六感へ働きかけてるのではないか。
(鯨などに宗教的観念がまとわりつく理由の一つにも、これがあると思う。)

少しスピリチュアルな話になるが、対面すれば息を呑むこと間違いない。ぜひ彼らのフィールドに立って見ることをオススメする。

彼らは、彼らの概念の中で生きる。幾何学的な模様を背負って、ゆたりと泳いでいても、彼らとの距離は僕らにはわからない。教えを乞うても、その腹は惑わせるような白しか見せない。

2019年7月22日
なおと

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