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【山形】出羽三山参り、山形県の神社、寺院 ➂2016年、龍澤山善寶寺の初の御開帳

2016年 7月28日~10月28日の、
3か月間のみ。

御開帳は、1150年で、
たった、この3か月間のみでした。

龍澤山 善寶寺


境内は、かなり広大です。

平安時代の天慶から
天暦年間(938年 - 957年)頃、
天台宗の妙達によって草庵が結ばれ、
龍華寺と呼んだものを始まりとする。

鎌倉時代の
延慶年間(1308年 - 1311年)、
總持寺二世峨山韶碩が
龍華寺跡で教化を垂れる。 
室町時代の
永享年間(1429年 - 1441年)、
韶碩の七世法孫、
曹洞宗の僧・太年浄椿が
その遺志を継ぎ諸堂を復興し、
寺号を善寳寺と改めた。

姿を顕した二龍神
(龍宮龍道大龍王、戒道大龍女)が
寺号を授け

寺内の貝喰池に身を隠したと
いう伝承が残り、
龍神信仰の寺として
航海安全を祈願する海運関係者や
大漁を祈願する漁業関係者などから
全国的に信仰を集める。

善寳寺(ぜんぽうじ)は、
山形県鶴岡市にある曹洞宗の寺院。

山号は龍澤山(りゅうたくさん)。
本尊は薬師如来。
妙厳寺、最乗寺と並ぶ曹洞宗三大祈祷所。

修行を終えた僧侶が、
戻られる日だったのでしょう。
みんなでお見送りしていました。
お疲れ様でした。

御開帳で、
龍宮龍道大龍王、戒道大龍女 
御姿を拝観できますとは!

ありがたいことです。

山形県の注連縄は、俵型が多い。

龍王尊(りゅうおうそん)とは、
平安時代中期、
法華経を読誦する
妙達(みょうたつ)上人の前に現れた、
法華経「妙法蓮華経提婆達多品」
後半部分に登場する
娑伽羅龍王とその第三龍女である。

山形県鶴岡市下川の龍澤山善寳寺で、
「龍宮龍道大龍王」「戒道大龍女 」
両大龍王尊として尊崇され、
一般には龍神様と呼ばれている。

龍王尊の「尊」は、
仏や貴人を尊んでいう語
であり、
妙法蓮華経提婆達多品の
龍女成仏の故事による。
曹洞宗の開祖道元禅師は、
その著書「正法眼蔵」の
「第二十八 礼拝得髄」の巻において、

「佛法を修行し、佛法を道取せんは、
たとひ七歳の女流なりとも、
すなはち四衆の導師なり、
衆生の慈父なり。
たとへば龍女成仏のごとし。
供養恭敬せんこと、
諸佛如来にひとしかるべし。
これすなわち佛道の古儀なり。」

示されている

平安時代中期の天台宗の僧、
善寳寺開基龍華妙達上人は、
出羽国(現在の山形県)の
庄内平野の南の山に
天暦五年(九五一)の秋、
龍華寺という草庵を開き、
もっぱら『法華経』を読誦していたと
伝えられる。
天暦九年(九五五)に五穀断ちをして、
入定修行に入り、
七日後にこの世に蘇ったといわれている。

入定後、
妙達上人は閻魔王の都に召されて、
「汝は『法華経』をよく読み、
煩悩なし。速やかに帰るべし」と云われ、
この世に帰された。

妙達上人は帰る前に
父母に会いたいと申し上げると、
「父母は地獄にあり苦しんでいる。
父母の罪を抜くために
功徳を積みなさい」と、
閻魔王は言い、
さらに人間の死後の様々な様子を
見せてくれた。
功徳を積んだ者は兜率天に生まれ、
罪を作りし者は地獄にあり、
さらには大蛇、九頭竜に
生まれて苦しんでいるものもある。

地獄の苦しみの人々を
兜率天に渡す誓願をおこせと
閻魔王は申し渡したという。

ある時、妙達上人の所に、龍が現れた。
故あって龍の身となった。
『法華経』の功徳を受けたいという。
龍は妙達上人の『法華経』読誦を聞き、
願い叶い、
妙達山の麓にある池に身を隠したと
いわれる。
この池が「貝喰の池」で、
その龍は「龍神様」であった。

その後、延慶二年(一三〇九)に
總持寺二祖、善寳寺開祖の
峨山韶碩禅師は妙達山に巡錫し、
妙達上人の坐禅石に坐禅をしていると
龍神様が現れたという。
禅師が「三帰戒」を授けると
貝喰池に消えたと伝えられている。

受戒会に再度、
龍神様が現れ戒脈伝授を願う。
「我は八大龍王の一人なり。
ともなえるは第三の龍女なり。
さきに妙達上人の
甘露の妙典の功徳を受け、
更に峨山禅師に参じて戒を受け、
ここに太年禅師には
授戒で血脈を授けられ、
不退転の法楽を得たり。
我眷属を率いて尽未来際、
この御山を守護せらん。
我に祈請するものあらば、
必ず心願成就せしめん」

言い終わるや
迅雷烈風天地震動、
貝喰の池に身を蔵した。


なんとも、神々しい御姿でございました。


龍王殿

龍王尊と龍王殿は、
拝殿と本殿の関係のようです。

蛇キライな方、すみませんっっっ!

神様がお出ましになられました!

貝喰の池は、お寺から歩いて数分。

大きく撮影しなかったですが、
扁額の左下、黒い紙に白文字で、
「斎藤一人」とあります。

あの、斎藤一人さんです。

建物の開扉は、午後15時まで。
過ぎると、扉は閉まっています。

裏手が、奥の院です。

湧水がございます。
祈念するときは、
コップに御水を入れて供え、
お祈りください。
飲水できますが、一応、生水ですので、
沸騰させてください。


御開帳は、この期間限り。

その後はございません。

する予定もないそうです。



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