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『周りの人と自分を比べがちな人へ』もしかして自己肯定感が原因かも#前編

☑️はじめに

最近、人事異動にて部署の顔ぶれが一新し、気持ち新たに仕事に取り組む機会が多くなりました。

今まで身も心もフレッシュな状態で、日々新鮮な刺激を周りから貰ってます。
(ただ今まで説明しなくても察してくれて業務を進めてくれてたことも、また1から説明しないといけなくなってしまったのは難点ですが...)

しかし、ふとある日、気がかりな出来事がありました。

それは、他部署のAさんとのコミュニケーションの取り方です。

Aさんは仕事熱心で、頼んだことは即行動してくれ、何か困ったことがあったら時間をかけてアドバイスをくれる、とても信頼のできる方です。

しかし、Aさんと会話をしているとある異変に気がつきました。

それは、こちら側がAさんの"仕事のデキ"を褒めているつもりでいる一方、褒められた側のAさんは一向に嬉しそうな態度を見せないのです。

はじめは「仕事ができるから、謙遜しているのか」と思っていたのですが、どうも様子が違う様です。

むしろ、毎回「いやいや、私なんてダメなんです...」「たまたま今回がうまくいっただけで...」といってマイナスな会話の展開でスタートしてしまう毎日です。

私は謙虚(ないし謙遜)と卑下は似て非なるものだと思います。

そこで今回は、「自分にあまり自信がない」、「モノゴトを否定的に捉えやすい」人に共通する考え方について心理学でいうところの"自己肯定感"というキーワードについて説明していきましょう。

結論から言います、あなたの悩みは間違いなく改善できます。

☑️そもそも自己肯定感とは?

辞書によると、自己肯定感とは、自分のあり方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などをを指します。

つまり、自己肯定感とは、自分に対する判断(評価)のことと言えます。

さらに心理学では、そのような自己肯定感を下記6つに分けられることができるようです。

①自尊感情
 自分には価値があると思える感覚
②自己受容感
 ありのままの自分を認める感覚
③自己効力感
 自分にはできると思える感覚
④自己信頼感
 自分を信じられる感覚
⑤自己決定感
 自分で決定できるという感覚
⑥自己有用感
 自分は何かの役に立っているという感覚

上記6つが常に関係し合い、自らの評価を作り出しているといえます。

☑️日本人の特徴

そんな自己肯定感ですが、私たち日本人としての傾向はあるのでしょうか。

文部科学省の調査によると、日本人は欧米諸国に比べ、自己肯定感が国際的にみて低いことが分かってきています。

2013年度の「子ども・若者白書」によると、「自分自身に満足している」と回答した若者(満13~29歳)の割合が統計対象の7ヶ国(日本・韓国・アメリカ・イギリス・ドイツ・フランス・スウェーデン)の中で最も低い45.8%であることが明らかになったのです。

(ちなみに次に低い韓国が71.5%ですので、日本が突出してその割合が低いことが分かります。)

☑️自己肯定感が低いとどうなるの?

一般的に"自己肯定感が低い人状態は、あまり良い印象は持たれません。

・ものごとをネガティブに捉えやすい
・「できない」と決めつけてしまう
・すぐに人と比較してしまう
・周囲への依存度が強い
・困難な状況から逃げ出す
・他人にも自分にも満足できない

自己肯定感が低い場合、自分の考えや感情をネガティブに考える癖がついている傾向があり、自分では何もできないと思い込み、いつも不安と失望にプレッシャーをかけられてしまいます。

☑️日本人特有の"美徳"

それでは、「なぜ私たちは自己肯定感が低い傾向にある」のでしょうか

私はその原因を"美徳過大"ではないかと思っています。

いわゆる、美徳とは、我々の行動が道理ににかなった行いなのか判断する社会的な価値観の一つです。

つまり、私たちが普段イメージする(ないしは無意識に)善い行動として思い込んでいる道徳的な考え方と言い換えることができます。

これは、私たちが幼少期から今に至るまで長い期間かけて身につけてきた
(正しく言えば、歴史的に仏教や儒教などもっと古来より日本で築き上げてきた)
社会をより良くするための考え方なのかもしれません。

私たち大人世代も、若い世代を教育していく際に、

「(成功できたのは)周りのお陰だからもっと感謝しなさい」

「お仕事を"させて"貰ってるんだから...」

という言葉を投げかけてしまっている気がします。

上記考え方自体、決して悪いことではありません。むしろ人間性の成長(成熟)過程において必要なことすら感じます。

ただ、私が言いたいのは何事も"やりすぎは良くない"ということです。

極端なことを言えば、先程の例でも、パターン的に、"成功できたのは全部周りのお陰(自分の努力は無視)"、"仕事はやらせてもらってる(仕事に対して受動的)"にしてしまうと脳にマイナスなイメージができあがってしまいます。

それは、結果的に謙遜でも謙虚でもなく、単なる卑下を促していることと同じことではないでしょうか。

卑下とは、周りの人間よりも自分は劣っているという意味です。

このように良かれと思って使っているのに、気づいたら自分で自分を苦しめている状態を私は"美德過大"だと感じているのです。

☑️最後に

そして、自分の生き方や理想は周りに問われるものではない思います。それ故に、自身の行動には責任が付きまとうんだと思います。

もっと皆で、褒め合い、認め合い、肯定し合って、その上で自分や周りへの感謝することで、自信に繋げていく。
そういう社会が実現できることを夢に見ています。

あなたは毎日頑張っているし、あなたの働きで誰かの役に立っている。それがきちんと自分に還ってきます。

あなたは、十分すごいし、立派だし、でももっとできると思うならもっと上手くできる、その可能性を持っています。

次回は、ここからさらに一歩踏み込んで、どうやったら自己肯定感を高めることができるのか具体的にご紹介していきます。


よろしければ、ぜひ今後もコメント欄で気軽に意見交換ができると嬉しいです。

それではまた!

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