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『尿酸値が高い状態は危険...!?』健康診断を有効に活用する

✔️はじめに

以前受診した健康診断の結果が、先日手元に届きました。

昨年度から運動を取り入れ、食事を変え、以前より明らかに健康になってきた実感があった為、今回の健康診断には少しばかり自信があったのですが...

しかしながら書類の中身を見てみるとまさかの「B判定」

今年は「A判定だ!」と意気込んでいた私はかなり凹みました。

なぜB判定だったかというと、
私の"小さな夢"を打ち砕いた犯人。
それは『尿酸値』でした。

長くなりましたが、
今回は、健康に関わる尿酸値について、
そもそも尿酸値とはどういうものなのか、
尿酸値を高めてしまう原因は何なのか、
それらを防ぐ具体的な方法をご紹介したいと思います。

✔️そもそも尿酸とは

尿酸とは、肝臓で生成される代謝物の1つです。

尿酸は、身体内にあるほとんどの細胞に存在するプリン体から生み出されます。
一般的には、プリン体の 2~3割は食べ物から摂取し、残る7~8割は体内でつくられてると言われています。

プリン体と聞くと悪役のイメージがある方が多いと思われますが、実は、あらゆる生物の細胞の中に含まれている物質です。
尿酸は細胞内の核酸の主成分であり、生命維持には不可欠な物質の1つなのです。

また最近の研究では、尿酸自体に、さまざまな疾患をもたらす元凶である酸化ストレスから、我々の体を守ってくれる作用があることも分かっています。

そのような尿酸は、一度体内で一定量溜められ、余分な尿酸は尿や汗などで体外に排泄されていきます。

したがって、尿酸とは一概に身体にとって悪役なのではなく、身体の機能を維持する為に必要な役割を担っていると言えます。

それでは、尿酸は一体どれぐらいが正常なのでしょうか。
次では、尿酸値の基準についてご説明していきます。

✔️尿酸の基準値

厚生労働省によると、尿酸値は7.0mg/dLまでが基準値内のようです。

尿酸値が7.0mg/dl以上になると高尿酸血症と診断され、9.0mg/dl以上もしくは8.0mg/dl以上で合併症(高血圧・糖尿病・肥満など)を伴うものについては薬物療法を含む早期の治療が必要です。

(また2.0mg/dL以下は尿酸の値が低いと判断され、低尿酸血症と呼ばれます。)

尿酸値一例

0〜2.0mg/dL               低尿酸血症

2.0mg/dL〜7.0mg/dL   基準値内

7.0mg/dL〜8.0 mg/dL  高尿酸血症

8.0mg/dL(合併症あり)   要治療

9.0mg/dL以上     要治療


それでは、尿酸値が高い状態だと、私たちにとってどのように不都合になっていくのでしょうか。

✔️尿酸値が高い状態だと危険...!?

上記の基準値を常時超えている状態だと、身体は不調を起こしやすいようです。

特に尿酸は、全身を回っている為、目や腎臓など、色々な所に溜まります。その中でも、溜まりやすいのは関節です。

例えば、尿酸値が高い状態だと下記症状を引き起こしてしまうようです。

痛風
溜まっていき固まったものが「結晶」になります。この結晶が血中にはがれおちると、白血球がそれを異物とみなして攻撃してしまいます。結果、炎症を引き起こします。
この炎症は『痛風関節炎』と呼ばれ、ときに『痛風発作』と呼ばれる激しい痛みを伴います。
結節や結石
尿酸が結晶化したものが大きさを増すと、結節や結石という形を取ることがあります。それらが腎臓にでき、腎臓から尿動という経路の中に出ると、その大きさが大きいほど激痛を伴い、血尿などもあります。


それでは、このような病気を引き起こしてしまう"常に尿酸値が高い状態"になってしまう原因は何でしょうか。次からはその原因についてご紹介していきます。

✔️尿酸値が高い原因とは

尿酸値が高くなってしまう原因としては3つに分類することができます。

①尿酸を上手く排出できない(排泄低下型)
⇒ 遺伝や肥満、太り過ぎが原因

②身体が尿酸を作りすぎてしまう
             (産生過剰型)

⇒ プリン体を多く含む食品の過剰摂取や激しい運動

③上記両方(混合型)
⇒肥満でかつプリン体を多く含む食品の摂り過ぎ


特に最近の研究では、尿酸値が高い人の原因としては、①尿酸を上手く排出できない原因が6割程、さらに③上記両方は3割程であるとわかってきています。

一般的には、"プリン体を摂りすぎて尿酸値が高くなっている"と思われがちですが、そうではないようです。

それでは、私たちはどのように尿酸値を下げていけば良いのでしょうか。
次からは具体的な対策をご説明していきます。

✔️尿酸値を下げる為の対策

尿酸値を下げる為に私たちは何ができるのでしょうか。
下記、3つのポイントをご紹介いたします。

適度な運動をする
水泳、散歩、サイクリング、軽いジョギングなどの有酸素運動は尿酸値を下げる為に有効な手です。
(何より肥満防止の面からも必要です。)

特に、肥満が原因で尿酸値が高い方が多くなる傾向がある為、適度な運動をぜひ取り入れてみてください。

しかし運動により水分が失われると、血液が濃くなり尿酸がとけにくくなって痛風発作がおきやすくなります。運動時には水分をとりましょう。尿酸は尿にとけた状態で排泄されます。水分制限のない方は水分を多くとり尿量を増やしましょう。

食べ過ぎを防ぐ
尿酸値が高くなる原因の1つは食品に含まれるプリン体の取り過ぎです。

プリン体を多く含む動物の内臓や魚の干物は食べ過ぎてはいけません。
代わりに、尿をアルカリ性に近づける海藻や野菜は尿路結石の予防に有効です。

さらに尿量が増えれば尿と一緒に多くの尿酸を排泄できますので,水は1日2リットル以上飲むことが推奨されます。

飲み過ぎを防ぐ
「お酒を飲む時はプリン体の多いビール以外ならOK」などと考えている方も多いと思います。

しかしながら、アルコール自体に尿酸値を上げる働きがありますので,それは間違いです。

「お酒は程々に」と頭に入れ、さらに習慣の一つに乳製品を取り入れてみてください。

乳製品では牛乳以外にヨーグルトなどの乳製品も尿酸の排せつを促してくれます。

✔️さいごに

家族の為に、そして自分の為に健康になることは人生を豊かにすることにつながります。

一度に全て行動するとハードルが高いと思いますので、習慣化の基本に立ち返り、一つずつゆっくりと取り入れてみてください。

最後に、ここまで読んでくださった読者の皆様に私の好きな言葉を贈ります。

健康は最上の善であり、
他のあらゆる善の基礎である。

         仏・哲学者ルネ・デカルト

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