見出し画像

できるだけ、できたてでそのまま

弁護士の立場から、創作活動を行う人々を支える水野祐さんの「どうやったら、複雑なものを複雑なまま伝えられるか」という言葉。これは、私が最近忘れかけていたことだと感じた。何かを削ぎ落として簡潔に伝える能力は、確かに大事で時には必要だ。しかし、それが人に伝えるものだとしたら、その削ぎ落とした一言で、誰かが疎外感を感じ、傷つくかもしれない。これからは、今よりもっと自分の文章が身内だけでなくさまざまな人に読まれる時代になるだろう。そうなれば、(この文章もだが)制約がある中でどこまで対象の複雑さ、豊かさをそのまま拾えるかがより重要になる。文を書く者として、「みんな」が楽しみ、安心して読めるよう、忘れずにおきたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?