賢者アルトリート

【禁忌と災厄】終焉の果てに、賢者は何を視るか

 親愛なる我が国民達よ、こんにちは。
本noteでは、以前私が行った「魔導王国WP」に出場された、賢者アルトリート殿のセカイ、その歴史について簡潔に紹介させてもらう。私の方でアルトリート殿のセカイについて簡単に触れ、さらにアルトリート殿ご自身のコンテンツで補完して頂くことで、より深く知ってもらうという手法を用いることとする。
禁忌に触れ、災厄によって衰退したセカイ…その歴史について語らせて頂こう。


ある国の物語〈エピローグ〉

このセカイは、端的に表現すると、中世風のセカイである。
このセカイには、『魔術』と呼ばれるものが存在する。
ある国は、古代の遺跡から、魔術の力の源流である『スピリット』というものを発見した。
これを応用して魔術を生み出し、それを用いて不死身の騎士団を作り上げた。
斬っても穿っても進軍を阻むことが出来ない不死の軍勢に、他国は成す術なく打ち滅ぼされ、瞬く間に大陸は統一された。
圧倒的なまでの軍事力、学問の域にまで達した魔術の力・・・
誰しもが、永久に続く栄華を夢見た。

 ――されど、終焉は訪れた

古代の民が施した封印が突如として解け、古の魔物『鯨』が国を襲った。
鯨はこの世ならざる存在である魔物を生み出し、魔物は国の民たちを襲った。
国は不死の軍勢を差し向け、魔術を用いた兵器で迎撃に当たった。
鯨に触れたものは、元の姿が何であろうと一切の例外なく魔物へとその姿を変貌させ、ヒトを襲った。
人々に出来たことといえば、祈ることだけだった。

鯨と魔物達は、刹那の間に国を滅ぼした。


――かつてあった国が、大陸を平定したときのように

鯨は、もうこの世には存在しない。 
しかし、鯨の死骸からは、今なお魔物が生み出されている。
魔物を滅する術はなく、人類は怯え、逃げ惑うのみ。

――これが、禁忌の代償なのだろうか 


解説: 禁忌と災厄
 ここからは、アルトリート殿の世界のキーワードである、『魔術』と『魔物』についての話をしよう。

まず始めに、『魔術』についてだ。
魔術は、力の源流である『スピリット』をもとにして生み出された技術だ。
しかしながら、まだまだ魔法(魔術を用いる方法のこと)の認知度は低く、またその用途も軍事利用に留まっていたということもあり、発展途上の技術だった。
戦争の終結後は、魔術は軍事利用から転用され、魔法医療の技術となった。また、それまで漠然としていた魔法を学問体系化したことで魔法を学ぶ学校も設立された。
人々の生活を大きく変えたこの魔術であるが、実はこれこそが、国を亡ぼす要因だったのだ。
「国を滅ぼしたのは、鯨と魔物でしょ?」
・・・と思ったそなたは、半分正解だ。
残りの半分を知るためには、『魔物』についても説明せねばなるまい。

『魔物』と聞くと、異形の怪物を想像することだろう。
アルトリート殿のセカイの魔物も、醜い見た目をした生物のことを指すゆえ、外見に関しては共通認識で良いだろう。
ただし、その性質については大きく異なる。
実のところ魔物は、見た目こそ醜いものの、本来人間を襲わない無害な生物なのだ。
魔物は、生物の死骸から抜け出た魂を主食にしている。
外見とは裏腹に、大人しい生物なのだ。
しかし、『鯨』の出現により、魔物はその在り方が変化してしまったのだ。
補足であるが、鯨は便宜上魔物と呼ばれているが、実際には神のような存在だと言われている。
主食が魂である、という点では魔物と変わりはないがな。
足跡から生命を生み出したり、身体からタネを出して魔物を生んだりと、他の魔物にはない特性を有しているからであるな。
この鯨最大の特徴は、「魂を感知し、魂が多く集まっているところに集まる」という生態だ。
封印から目覚めた鯨が真っ先に向かったのは、魔法が発展したある国である。
ここで、先ほどの話が関係してくる。
魔法の源であるスピリットだが、スピリットは人間の魂に近い成分で構成されている。
かの国は不死の軍勢を作り上げた・・・という話は覚えているな?
人間を不死にするために、人間にスピリットを直接注入するという方法を行ったのだ。
本来生物に宿る魂は一つだ。
それを二つにすることで、不死の肉体ではなく「不死という状態」を作り出した。
古代の魔物が主食にしていた古代の魂とも呼べるもの・・・それが豊富にあるとわかってしまった。
さすれば、鯨のとる行動は一つだ。
それに感化されて、魔物達も活性化、ついには国を亡ぼすまでに至ったのだ。
どうやらその国の王一人だけでとんでもない量の魂を蓄えていたようでな・・・魂がたくさんあるのは分かっていた鯨だが、それがどこにあるのかまでは判断できなかったと考えられる。
ゆえに、国丸ごと喰らったというわけだ。


最後に

 賢者アルトリート殿のセカイの紹介(というよりは解説か?)はいかがだっただろうか?
このnoteを読んで、皆がアルトリート殿のセカイに興味を持ってくれたのなら、私も書いた甲斐があるというものだ。
アルトリート殿のセカイについては、Twitterで「#魔導王国WP」で検索をかけて頂くと詳細な資料が閲覧できるぞ。
また、アルトリート殿はご自身の過去を綴った小説も執筆なされている。
私の記事と合わせて読むことで、よりセカイを堪能できるだろう。

親愛なる我が国民達よ、記事の閲覧、感謝するぞ!

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