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【イベントレポート】ROSCAFE 2社に聞く!DevOpsの最新事例

皆さん、こんにちは!
ぶっちゃけ系エージェント、ROSCA広報のSahoです。

昨日1月23日(火)に弊社ROSCAが運営する「ROSCAFE」にて「ROSCAFE 2社に聞く!DevOpsの最新事例」を開催しました!

この記事では企画・運営、そして当日のモデレーターを勤めました私、Saho@ROSCA広報目線でイベントの様子をお伝えしたいと思います!

LT1: 「User Happyをより早く、より大切にするためのデプロイ・モニタリング改善の取り組み」Kazuma Murataさん 株式会社SocialDog GrowthTeam Webエンジニア



最初のLTは株式会社SosialDogの村田さんです。ユーザーのために、世界最高を目指し、スピードを価値と捉え、賢い意思決定をし、当事者意識を持つことを大切にしているSocialDogさんが掲げている「User Happy」というキーワードが印象的でした。


「Love Technology(技術を愛そう)」・「Open Communication(オープンにしよう)」など、働くメンバーが技術に強くなるための取り組みや、円滑なコミュニケーションのためのSlack活用など、風通しの良さにも力を入れているそうです。SocialDogさんの主なプロダクトは、社名にもなっているSNS運用担当者のためのマーケティングツール「SocialDog」です。X(Twitter)、Instagram、FacebookなどのSNSを一元管理できる機能を提供しています。


今回はデプロイとモニタリングの改善を中心に発表していただきました。リプレイス作業を新しい機能の開発と並行して進めており、古いコードベースと新しい技術間の互換性を保ちながら進行しています。この段階的な移行戦略は、古いシステムから新しいシステムへのスムーズな遷移を目指していて、開発プロセスの中断を最小限に抑えることができているとのこと。


CI/CDパイプラインの強化にも取り組んでいて、CI(継続的インテグレーション)プロセスを通じて、コードの品質を維持し、開発サイクルを高速化しているそうです。また、CD(継続的デプロイメント)へ今後注力することも予定しています。デプロイプロセスを自動化し、効率化することを目的としています。これにより、開発チームはより迅速に新しい機能を市場に投入できるように目指していくそうです。


モニタリング環境の改善のための取り組みについてもご紹介いただきました。

Datadogの使用…システムログとアプリケーションのパフォーマンス監視のために、Datadogを使用。これにより、リクエストごとのトレースを追うことが可能になり、特定のリクエストでMySQLのクエリ実行時間などの詳細な情報を得ることができるようになった。

ユーザーIDの紐付け…APIのミドルウェアにおいて、すべてのリクエストに一律でユーザーIDを挿入する対応を行う。これにより、ユーザー単位でリクエスト情報やログを絞り込むことが可能になり、エラー発生時の原因追求が容易になった。

エラーの詳細情報の取得…ユーザー単位でリクエストの詳細情報を得ることができるようになり、エラーが発生した際にそのユーザーがどのようなリクエストを行っていたかを把握できるようになっている。




また、コンテナー技術の採用、そしてそのメリットについてもご紹介いただきました。コンテナー技術を利用することで、開発と運用の環境を統一し、アプリケーションのポータビリティとスケーラビリティを向上させることが可能に。より効率的なリソース管理と迅速なデプロイメントを実現する重要なステップと考えているそうです。

LT2:「Docker bake(とCache)でCI/CDを改善する」 Taiyo Minagawaさん 株式会社ゆめみ バックエンドエンジニア



続いては株式会社ゆめみの皆川さんのLTです。「アウトソーシングの時代を終わらせる」という言葉のもと、全世界で月間6000万ユーザーが利用しているサービスの開発支援をされているゆめみさん。 創業からユニークな人事制度を取り入れ続け、【エンジニアが成長できる会社No.1】を目指して活動されています。ROSCAFEのイベントでも数多く登壇していただいており、Xやconnpassでの精力的な活動を目にした方も多いのではないでしょうか。


今回のLTでは開発効率の向上、ビルドプロセスの最適化を中心にお話いただきました。ビルドとデプロイメントプロセスの効率化に関するアプローチ、特に、Dockerを使用したビルドプロセスの導入は、開発時間の短縮とリソースの最適化に大きく貢献したそうです。このアプローチにより、ビルドプロセスがより速く、より信頼性が高くなり開発チームの生産性が大幅に向上したとのこと。


bakeツールの使用によるビルドコマンドの改善についてもご紹介いただきました。bakeを利用することでビルドプロセスが自動化され、効率が向上したそう。複数のイメージを同時にビルドする際に有効で、全体的なプロジェクトのパフォーマンスを高めることに貢献できたそうです。

具体的には、マルチステージビルドの場合に共通して使用されるレイヤー(例えばLayer1とLayer2)がある場合、これらは一度だけビルドされ、その上に他のレイヤー(例えばLayer3とLayer4)が追加されます。このアプローチにより、ビルドプロセスがより効率的になり、同じレイヤーの再ビルドが不要になるそうです。


加えて、ビルド構造を構造化して定義することが可能で、HCL言語を用いて変数を定義し、デフォルト値を設定できます。これにより、ビルドプロセスの設定がより明確になり、メンテナンスが容易になります。また、ビルドキットの並列化機能を最大限に活用することで、ビルド時間の短縮とコスト削減が実現され、開発効率の向上に寄与しています。

案件への導入の際にはいくつかの問題があったようです。特に、bakeを用いた高速化は当初の期待には完全に応えられませんでした。しかし、別途導入されたキャッシュシステムのおかげで、顕著な高速化を実現できました。このキャッシュシステムのコマンドは長く複雑ですが、bakeの導入により、これらのコマンドのメンテナンスが格段に容易になりました。また、ビルドプロセスのコマンドもより理解しやすくなったため、全体のデプロイメントプロセスはより効率的かつ迅速なものに進化したそうです。

まとめ


今回は2024年最初のオンラインイベントの開催でした。ランチタイム開催で行っているROCSAFEのオンラインイベントは昨年からスタートし、気軽に参加ができ、さまざまな企業の事例を知ることが出来て良かったとの感想を多くいただくことができました。

今年もエンジニアの皆さまにとって、有意義な知識や情報を吸収できる会を開催できるよう尽力してまいります!

改めまして登壇者のみなさま、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!

今回も、最後までお読みいただきありがとうございました!
また次回の記事でお会いしましょう!



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