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セッション事例 好きなものがわからない

キネシオロジーのセッションを何かにたとえるとしたら、植物の根の成長を阻害する石や古い根っこの取り除き、といった感じになると思います。

バラは肥料と水を与えて、剪定し、適切な場所で育てれば花が咲きます。それでも咲かない場合、考えられるのは地下の根っこの部分に石が当たっていたり、古い根がそのままになっていたりする可能性です。根から栄養が吸収されないと、当然ながら、花は咲きません。

人も同じように、見えないところ、それを無意識または潜在意識といいますが、そんなところにあるネガティブなものを取り除くことによって、育って花が咲くということがよくあります。キネシオロジーのセッションでは、その見えない部分の不必要なものを取り除きます。

好きなものがわからない人も、同じように根っこにいろいろな余計なものがからみついている場合がよくあります。それは過去に誰かから言われたこと、親の態度など。そしてもっとも根っこの深い部分には、ユングの言うところの集合的無意識の層があって、そこからの影響によって動けなくなる場合もよくあることです。

そういった無意識層の不必要なものを取り除いていくと、あ、そうか、私はバラだったんだ、だからバラを咲かせればいいんだと気づく人も多くいます。それは社会や世間、親や先生が言ったこととは全く別のことかもしれませんし、それだけではなく自分でなりたいと思っていたもの、好きだと思っていたものとは別のものかもしれません。

私たちは案外、自分自身のことがわかっているようでいて、わかっていないのです。

ただし、バラはバラにしかなれません。ユリはユリです。朝顔は朝顔。ほかの花は咲かせられません。

誰かのようにでも、誰かに勝つでもなく、自分自身の最高を目指すようになると、面白いことに運命が動きだします。予想していなかったような出会いがあり、知らない世界へ連れていかれます。

人生で本当に面白いのは、自分の考えたとおりになることではなく、予想もしてなかった展開が次々とあらわれることにあると、クライアントさんたちを見ていて思います。私たちが想像できることなど、小さすぎるのです。

好きなものがわからない人は、親や先生から言われたこと、世間でいいとされていることにとらわれていないか、点検してみるといいと思います。そのとらわれに気づいたら、少しずつ自分の好きがわかってくるでしょう。

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