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リスクオン・リスクオフ・リスクヘッジを具体的にまとめてみる。

だから何?で思考が止まってしまうので、ここで整理してみる。

※筆者自身もまとめていて???な所も多々あるので、これからもっとわかりやすくしていきたいと思う。(2021年10月24日現在)

まずは、それぞれの意味を簡単に説明する。

①リスクオン:経済の成長や企業の業績拡大への期待が高まったり地政学的リスクが後退したときに、リスクがあると言われている投資をすること。
※単にリスクが無くなったというわけではなく、投資家がリスク承知で投資をしようと思える状況になったという事。

②リスクオフ:経済成長や企業の先行き不安が高まったり、地政学的リスクが高まったときに、リスクのある資産を手放すこと。
※単にリスクが増えたというわけでなく、投資家がリスク承知で投資をしようと思えない状況になったという事。

③リスクヘッジ:起こりうるリスクの程度を予測して、リスクに対応できる体制を取って備えること。利益追求より価格変動リスクを抑え安定した運用をするために使われる。

それぞれ、具体例を上げつつ説明していく。(ドル円とゴールドを中心とした視点で見ていく

一般的にはリスクオン=円安、リスクオフ=円高になりやすいと言われている。つまり、リスクオン=ドル高、リスクオフ=ドル安ともいえる。

また、ゴールドは有事の資産としてリスクオンで金安、リスクオフで金高になると言われているが、近年では崩れつつある。過去記事を参照

①リスクオン

景気が良くなりそうなとき、景気をよくするための金融緩和があったとき、世界的に経済成長が見込めるとき、金融危機を回避したとき、地政学リスク(テロ・戦争・天災など)不安の後退などで、投資家が値上がりを狙って「株式」や「新興国通貨」や「高金利通貨」など値動きの大きい資産を買う動きのこと。
※なった状態ではなく、なりそうな予想・見込みな状態のこと。

新興国通貨はAUD(豪ドル)、NZD(ニュージーランドドル)、GBP(ポンド)、CAD(カナダドル)などがあげられる。資源国通貨ともいう。

高金利通貨はトルコリラや南アランドなどの途上国の通貨。

まとめ:リスクオンになると
・株高
・高金利通貨高
・資源国通貨高
・米ドル売り
・円売り
・国債売り(長期金利上昇)

②リスクオフ

景気が悪くなりそうなとき、過熱気味の景気を抑えるために金融引き締めがあるとき、株価が急落するなど経済成長の先行きが不安なとき、金融危機が起こりそうなとき、テロや戦争などの地政学的リスクがあるとき、投資家が株式や新興国通貨など値動きの大きい資産を手放して、比較的安全資産とされている国債などに資金を振り替える動きのこと。

「新興国通貨」や「株」または商品先物市場の「原油」を売って、安定した通貨である「日本円」や「アメリカドル」を買う動きのこともいう。

「地政学なイベント」や「金融危機の観測」、「国内の政治不安」などが典型的なリスクオフイベントといえる。経済成長の妨げとなる出来事はすべてリスクオフイベント。

ちなみにビットコインはリスクオフで買われるといわれている。ビットコインは世界共通で利用できたりボラティリティが高いことから、リスクオフで買われている。

米中貿易摩擦など、世界的に政治不安がある場合には、ビットコインを購入する絶好の機会であるといえる。

まとめ:リスクオフになると
・株安
・高金利通貨安
・資源国通貨安
・米ドル買い
・円買い
・国債買い(長期金利下落)

※リスクオン・オフについて簡単にまとめたが、注意して欲しいのがどこの国の何が原因なのかを知るようにしてほしい。アメリカで何かショックが起きれば、世界的にリスクオフでも米ドルが売られることも考えられるし、日本で大きな天災に見舞われても円が買われたりすることもある

③リスクヘッジ


相場の状況とリスクについて考える

相場の局面とリスク状況によっての投資家心理を考えなければいけない。
簡単にまとめると、

上昇局面
リスクオン・・・強気(超強気)
リスクオフ・・・超強気

調整局面
リスクオン・・・弱気
リスクオフ・・・強気

下降局面
リスクオン・・・超弱気
リスクオフ・・・弱気(超弱気)

強気は『買いの意識が強く』、弱気は『売りの意識が強い』

気をつけて欲しいのは相場がリスクオンの状況で見ている通貨ペアが上昇している場合、それは『必ずしも投資家たちは超強気で相場を見ているわけではない』と言う点。

リスクオン相場になると、どんな通貨ペアもリスクを取りに動き易くなるので、通貨ペア自体は『少し強気』にもかかわらず、リスクオンの強さに釣られて上昇してしまうこともある。

だから、『リスクオン相場で上昇している』=『相場は超強気』とはならないので注意が必要。

また、リスクオフの状況も同じで、リスクオフの状況で相場が下降してるからといって、『超弱気』と言うわけではない。

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