シリアの本当

シリアと聞くと皆さん何を思うだろう

中東、戦争、難民、受け入れる国、混乱

こう言うイメージがあるのではないか

僕もそうだった

昨日までは

東京にシリア人のナーゼムさんと言う一人のシェフとヤーセルさんと言う大学生の息子さんが住んでいる

そのお二人とPiece of Syriaの中野さんのお話を聞きに行った

ナーゼムさんはシリアでは有名レストランのシェフをしていた

そのお二人のシリア料理に舌鼓を打ちながら楽しくお話をした

僕は日本に住んでおり戦争には反対なのだが世界では戦争が絶えず起きている事に胸を何時も傷めている

他人事には思えないのだ

それでザアタリキャンプの惨状等を知る様な勉強会に足を運んでいた

ザアタリキャンプで働いている日本人の話を聞くとシリア人のお父さんは仕事をする事が出来ない

とか
8歳の子が描いた絵本で8歳の子が主人公として出てくる絵本でシリアからヨルダンに渡る船の中でお母さんと主人公が亡くなってしまい悲痛の中でお父さんがシリアに帰ると言う様なお話を読んでいたのだが実際にシリア人の方とお話してみたいと思い行って来た

ナーゼムさんもヤーセルさんもとても明るくて優しかった

作ってくれたマクルーベと言う料理はとても美味しくて何度もお代わりした

シリア料理は流石一流シェフと言う感じだった

しかしここで問題なのはそんなに腕のあるナーゼムさんが日本で開店出来ない事

ヤーセルさんによるとそれは言葉の問題があるからだと言っていた

アラビア語しか話せない

するとレストランで働くにも漢字を読む事を強要されレシピ通りに作る事を強要されるそうだ
シリア料理の完璧なレシピはナーゼムさんの頭の中にあるのに

またヤーセルさんはサッカーが得意でプロサッカー選手を目指しているらしい

いつの日か代表選手になるかもしれない

お二人の夢を日本で叶えるにはどんな世の中であれば良いだろうと思った

中野さんは戦争が起きる前のシリアに住んでいた

田舎だったそうだが街を歩いていると声を掛けられ水を出されるそうだ

上がって行く様に勧められ入ると食事が出てくる

食べ切った頃には大きな鳥料理が出てきて

泊まって行く様に勧められたそうだ

一泊して何かしらの理由を付け帰路に着いていると他の家で同様の事が起きる

家に帰るのが大変な程日本の何十倍も温かで治安の良い難民を快く受け入れる国だったようだ

そんな彼等が今世界中で難民になっている

アラブの春もイスラム国の戦争も今行われている戦争もアメリカ、ロシア、中国、フランスの思惑に翻弄され起きている惨劇だ

日本もシリアと同じく大国の思惑に翻弄される国

対岸の火事では無いと思った

彼等を受け入れる事ばかり考えていたが日本も完全に安全とは言えない

お二人の事がより身近に感じられ仲良くなれる
気がした

中野さんは世界平和の為ではなくシリアの方々が好きだから活動しているそうだ

そのお気持ちが分かった気がした

ナーゼムさんが無事レストランが出来たら皆さん是非食べに行ってください

ヤーセルさんがサッカー選手になったら皆さん是非応援して下さい

中野さん本当のシリアを教えて下さり有難う御座いました


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