雨の音

朝が来た

僕は朝いつもコーヒーを飲んで眼を覚ます

今日はゆっくりと起き出して来て厚切りベーコンで目玉焼きとパンを焼いてレタスとネギを粗めに切った和風出汁のお出汁を作った

非常に簡単な食事ではあるのだけどお出汁が美味しく出来てお代わりした

ぼんやりと今日は下北沢でお笑いライブかあと思いながらラインをいくつか返したりエアロスミスを聴いたりしながら朝を楽しんだ

昨晩から降り止まぬ雨

僕は昔から雨の音が好きだ

雨が何かに当たって弾ける音

外を歩いている時は億劫でもあるのだけど家で寝る前はアプリで擬似的に雨の音を鳴らして入眠する

何かで読んだのだけど雨の音は自然界にある人間の能力では聴こえない高い音が含まれているらしい

UKのバンドの音楽にはそれが含まれているんじゃ無いかって何時も思っている

彼等の頭の上にはいつだって雨が降っているから

今朝も変わらず雨が降っていた

料理が終わってその音をゆっくり聴いている

とても心地の良い朝だ

午後からは忙しくなる

ゆっくり聴いていられなくなるな

都会に住んでいて自然が感じられる瞬間はこの今なんではなかろうかと思う

軽井沢に別荘を買ってからはいつか永住して山の中に籠ろうと思っている

それまではこの雨の音を聴きながら過ごそうかと思っている

自然は素敵

自然は素晴らしい

その一方で自然は時に恐ろしい

今年あった水害の数々

西日本の人々にとってはこの雨の音が恐ろしい人も沢山おられるかもしれない

雨によって住む場所を破壊された

大切な人を奪われた

そんな方々の痛み

その方々にとっては雨の音は恐怖でしか無いかもしれない

雨がないと深刻な水不足になったりもする

農作物も育たない

人間はこんなに発展を遂げているのに自然を全て管理する事も出来ない

そこに無力さも感じる

万人にとって都合良く自然と文明が生きる世界

そんな世界が作られたら本当の発展なのかもしれないな

そんな事を思った

雨は未だ降り続いている


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