エミソリュール

退屈と哀しさを、楽しさで必死に埋める毎日 広告業界の片隅で生きてます。

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  • 日曜日のかぼちゃグラタン

    今日のほっこりと明日へのひんやりたち

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仕事が労働になると心が死んでいく

今日から仕事だというのに、しかるべき意欲が湧いてこないのはなぜだろう。 毎年訪れる年末年始の休み明け、仕事が始まる前夜。例年になく無の感情に支配されている。仕事に何の魅力も感じなくなってしまったからだ、と思う。 新卒で広告業界に入って11年。自分の好きを仕事にできる。なんて贅沢なんだろうと思ってきた。頭の中のアイデアが形になり、世に出ていく。長時間労働やその割に合わない給料、だけど何かクリエイティブな、普通の仕事とは違う、何かを成し遂げている。そんな勝手な思い込みと達成感

    • あと何年、おなじ正月を過ごせるだろうか

      34歳。 何度目になるか分からない正月の実家帰省を終え、東京の家へ戻る電車の暖房が効きすぎてじんわりと汗をかく。 この歳になって感じる帰省の感想といえば、老い。でしかない。 祖父母は身体が小さくなり、長い時間の外出もままならない。人間として弱っていく姿に、あと何回会えるだろうか。胸がちくりとする。 永遠に同じ見た目だと思われた両親は、自分に子供がいたらおじいちゃんおばあちゃんに見えるだろう。はつらつとした若々しさはなく、過去反抗期の自分に浴びせられた罵声は流れていき、白

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