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山ガール・幕


最後のLINEというものは
なかなか忘れられないものだ。

「色々合わないので、もういいです。
今までありがとうございました。
では失礼します」

前回会ってから、
そのあとラインをし、予定を立てて。
という流れまではよかった。
デイキャンプの計画を立てていた。

しかし、
彼女がコロナ陽性になる。

もちろん10日は会えない。
その間のLINEも私はミスをたくさん犯す。
買い出しにいってあげるとか、明らかに住所を知りたい下心バレバレの行動。


LINE経由で差し入れを送ったりもした。
相手はモロ迷惑そうだったが
甘いものを貰った時だけテンションは高かった。

それから
もう一つミス。

あまりにも会えないし
私も男なので色々欲求不満になって

〇〇さんに会いたいなー。
もう限界。家にいっちゃおうかなー。
でもまだ早いか。

そんな内容のLINEをノリで送る。
この返しが

あの
凄く重いんですけど・・・
会いたいっていうのは嬉しいけど

重い?
ああ、エロいって言葉を直接的に言えないからこう返したのか。
でもまあ、会いたいって言われるのは嬉しいみたいだから
まだ致命的じゃないよな。

と調子に乗った私は、

めちゃくちゃ会いたいですよー

と送ると

本当に辞めてください(汗)
そんなこと言われると引きます。

引く?
このLINEはとても傷付いた。
婚活パーティで出会って何度か会ってもいるのに、
道端で遭遇した知らないオッサンに言い放つような冷たさである。

簡単に謝ったあと、
怒らせてしまったようなので私は3日くらい
LINEを絶って様子を見た。

その後、コロナから回復してそろそろ会おうかというときに、
やはり彼女はどこで何をするのか、全部指示してきた。
涼しい朝方に海を見ながらウオーキングしたいとのこと。
そして、スタバによってほうじ茶ラテを飲みたいらしい。

私はあまりにお互いに温度差があるので、直接会ったときは
しっかり話し合いたいと思って、
スタバでゆっくり話をするプランを提示したが、彼女はテイクアウトしたいと、
受け入れなかった。

肝心のその日が来る前に、私は肉親の体調不良が心配で、県外に行く用事あった。


そのことを話すと、またもや会うことはできないという。
コロナにかかって、かなり仕事も休んだので
これ以上、会社は休めないから、県外に出た相手と会うリスクは避けたいと。


外出制限が緩和されたとは言え、彼女にとっては切実だったのだろう。
私は、徹底した感染対策を行いつつ、県外の用事を終えて、
行く前と、行った後にPCR検査を2回受けた。
結果は陰性。

そして、それを伝えた後に帰ってきたLINEが
前述のものである。

果たして、彼女は本当にコロナだったのだろうか?
もう、関係を続けるのが嫌で、そう言っただけではないか。

そして、3回目会った後、楽しそうじゃなかったから、会いたくなくなった。
というのは、本当だろうか?

2回目にあったとき、待ち合わせ場所に合流したとき
彼女が見せた不思議な反応。

この人と、この店に入らないといけないの?
みたいな雰囲気の逡巡。
明るいところで顔見たら、予想以上におっさんで
引いたのではないか。

この辺りで、もう彼女の中では、無い相手になっていたのだろうと思う。
つまり振られていた。

しかし、もったいないからキープとして再利用することにしたのだろう。

そして同じ時期に婚活パーティで連絡先を貰った相手とも
会う関係になっていたのだろう。
その人との予定が被ったから、私との予定はキャンセルした。

地元で一番の花火大会が、3年ぶりに開催することになり、
私は早い段階で、彼女を誘ったのだが、
友達と仕事終わりに行くから、と断られた。

婚活パーティで出会った、将来結婚するかもしれない相手より、
友達を優先するという動機は一体どこから来るのだろう。

その日は土曜日。
私とはいつも、次の日休みの日には会いたがらなかった。
つまり、そういう関係になるつもりは一切なかった。

もう、別の男と行く算段だったのだろう。
その男のアイデアで、しつこいキープオヤジとの縁を切るために、
コロナにかかったということにすれば?
みたいに男に言われたんだろうな。
私のLINEを見ながら、二人で談笑とかもしていたんだろう。

だから、重いとか、引くとか。
距離感のある返事になるんだろうな。
全くその気がないから。

そして、コロナに感染したにも関わらず、しつこくLINEを送ってくる
私にウンザリして、終わりにする返事を送ったのだ。

だいぶ前から彼女からキープされている疑いはあった。

しかし、何も根拠がないのに、相手を一方的に疑って、終わりにするよりも。
会ってくれるなら、そのことに感謝して、
明確に終わりを告げられるまで、関わっていこう。
ちゃんと向き合っていこうと、決めたのだ。

だから、最後まで信じれたから。
私的には、この出会いはやり切ったと言う自負がある。
とてもタイプだったので、残念極まりないが。

様々、失敗して学ぶことが多かったので。
次の出会いに生かそうと思うのです。


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