山ガール2


彼女の話題に戻るが、
保育所のお話をひたすらしていて、


私が相槌や、なるほど。
などしょうもない言葉を返しているだけだから、相手の話題が尽きて来る。

しばらく沈黙が続いた時に、一言、その仕事はどのくらい続けているの?

と質問すると、
また、咳を切ったかの様におしゃべりの川が流れる。

自分の話を一杯したいタイプの人。


自分が興味がある話を始めて、私が興味がある話を始めても、
それにはあんまり乗ってこない。

私の話題が、面白くなかったり、オタク過ぎたりしたのかもしれないが、
あんまり絡んできてくれない。


ひたすら朝ドラの話をしていた。
まあでも、最初に自分が朝ドラ見る方?という質問から始まったので、
まあ、共通の話題ではあるが。
自分がハマっていることや、今興味があることを話していた。

その中で、LINEでも話していた小説が映画化するという。
主演の女優が何個か前の朝ドラの主人公らしい。
その人の空気感が好きらしくて、楽しみらしい。

私が話したことといえば、
仕事をしていない時期の説明が面倒くさいので、
ちょっと躊躇したが、引きこもりの黒歴史を打ち明けた。
彼女の反応は、普通に引いていた。
しばらく沈黙が続くくらい。

まあ、そこを乗り越えないと、私とは付き合えないから、
別にいいんだけど。


話が苦手なことも伝えて、仕事もあまり話さなくていい仕事についている

と話して、少しどんな仕事なのかも伝えた。


彼女は、自分が話しすぎだから、ウザくなったら申し訳ない、と。

まあ私としては、相手に喋ってもらったほうが、間が持つので有り難い。
と肯定した。

ジブリが好きらしくて、その話題になったら、
オタクとしては、アニメ熱が湧き上がるので、少し語調が荒くなってしまう。
すると、普通に引いていた。サーっと。
効果音がする感じ。

知り合いに熱く熱弁するオタクがいるんだろうねえ。
そして、彼女はオタクが苦手なのかもしれない。
妙に変なテンションになりますからな。

我々という人種は。

アニメも小説も漫画も、そこまで深入りはしてない感じ。
普通の境界線を抜けたくないのかなあ。
そんな印象。

食事を終えて、そそくさと帰る。
さっき話しながら、この後本屋に行こうという流れになっている。
その朝ドラ主人公が次に出る映画の原作小説を買いたいのだと。
漫画はもう全巻買ったとのこと。ハマると、大人買いする人である。

店を出て、それぞれの車で、本屋へ向かう。
わたしが、ちょっと道を間違えて遅くなってしまった。
彼女から結構ラインが来ていた。
それに気づかないわたしもアウトだが。


本屋に来て、なんとなくコーナーを回っていると、お目当ての本を手に取ったら、
早速会計へ、

しばらく待って、合流し、自分の好きな本や、漫画などを紹介したかったので、
そっち系のコーナーに行こうとしても、なんとなく避けられている感じで、行こうとしない。


結局彼女の好きな絵本とか、ジブリのグッズが置いてある方へ
流れていく。
これが好きなの、とか、これが売り切れてて買えなかったとか、
もろプレゼントを欲求する様な行動。

パパ活ならばOK、ということか?

その後、本当はドライブでも行きたかったが、
あっさり帰ることになった。

とにかく、自分の好きなことをひたすらアピールされた印象。

そして、この子、明らかに他に男がいる。
それを確信したのは、1ヶ月後の次の予定が決まった後に、キャンセルしてきたこと。

まあその月はわたしも忙しくて、なかなか会えなったというのもあるが、
多分、同じパーティに出ていた人と、ラインのID交換していたのだろう。
マッチングしたとしても、他の男の連絡先を貰っている可能性が有るので、
外見が良い、女性ならほぼ確実であろう。

つまり並行して、婚活を進められる優位なポジションにいるということ。

まあ、それはお互い様だし、

人気があるのもまた、本人の実力の裏付けなのだが、
それまで、頭に入れておかないと、キープで終わる。

現に彼女は、連休に誰かと遊びに行く様だったし、
それが終わった日の夜の予定も、結局コロナが増えてきたとか、言い訳をして断られた。

特に何の追求もせず、その後、連絡はしていないし、するつもりもない。

もし、彼女の話を鵜呑みにして、感染者数が減ってから連絡しても、
彼氏持ちになっているのだろうねえ。

ああ、だだ漏れの未来が丸見えっすよ。

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