『ネット証券が良いとは限らない』

ネット証券のメリットをあげるとすれば以下の３つでしょう。
１手数料が安い
２情報量の多さと速さ
３注文の反映の速さ

確かに、資産を増やす目的の私たちにとって手数料の安さは外せないメリットと言えるでしょう。
しかし、誰もがネット証券取引に向いているとは思っていません。

なぜならば、私たちは老いるからです。
30代40代の人には想像がつかないでしょうが50代からは様々な事が苦痛になってきます。
長期投資をしている40代の皆さんは15年後20年後の自分を想像した事があるでしょうか。50代後半の私だからお伝え出来ます。
世の中の変化とともに、人は様々な事が煩わしくなります。もちろんスピードも認知能力も衰えます。
あるいは投資に関わる環境が変化するかもしれません。新しいガジェットが登場したり操作性がさらに複雑化したりメタバースでの取引に移行するなどの可能性もあるでしょう。
果たしてその時、私はその時代の変化に対応できるのだろうか？という不安がついて回ります。

だから、契約や申請など、手数料を支払うから手続きを代行してくれといった事も出てきます。（携帯のキャリア変更やデータ移動に、高齢者があたふたする事と類似しています）

以上の事から、窓口の対面証券は初老にとってありがたい存在だと思っています。ネット証券を利用していた人が、その後、対面証券へ移管するという事が当たり前になってくる時代がやって来るかもしれません。