おすすめ最新刊情報_小説編_-2

<おすすめ最新刊情報>〜10月小説編②〜

個人的におすすめ小説の最新刊をまとめておりますので参考にしていただければと思います。

「祝祭と予感」恩田陸 (著)

大好きな仲間たちの、知らなかった秘密。 入賞者ツアーのはざまで亜夜とマサルとなぜか塵が二人のピアノ恩師・綿貫先生の墓参りをする「祝祭と掃苔」。芳ヶ江国際ピアノコンクールの審査員ナサニエルと三枝子の若き日の衝撃的な出会いとその後を描いた「獅子と芍薬」。作曲家・菱沼忠明が課題曲「春と修羅」を作るきっかけとなった忘れ得ぬ一人の教え子の追憶「袈裟と鞦韆」。ジュリアード音楽院に留学したマサルの意外な一面「竪琴と葦笛」。楽器選びに悩むヴィオラ奏者・奏に天啓を伝える「鈴蘭と階段」。ピアノの巨匠ホフマンが幼い塵と初めて出会った永遠のような瞬間「伝説と予感」。全6編。

「Iの悲劇」米澤 穂信 (著)

一度死んだ村に、人を呼び戻す。それが「甦り課」の使命だ。人当たりがよく、さばけた新人、観山遊香。出世が望み。公務員らしい公務員、万願寺邦和。とにかく定時に退社。やる気の薄い課長、西野秀嗣。日々舞い込んでくる移住者たちのトラブルを、最終的に解決するのはいつも―。徐々に明らかになる、限界集落の「現実」!そして静かに待ち受ける「衝撃」。これこそ、本当に読みたかった連作短篇集だ。

「明日の僕に風が吹く」乾 ルカ (著)

川嶋有人は離島の診療所に勤める叔父に憧れ、自らも医師を目指していた。だが、重度のアレルギー発作を起こした転入生を助けようとして失敗し、彼女には障害が残ってしまう。罪悪感と絶望に押しつぶされた有人は、引きこもりの日々を過ごしてきたが、叔父の勧めにより北海道の離島・照羽尻島で暮らすことになる。この島は「海鳥の楽園」と呼ばれていて、高校の全校生徒はたったの5人―島生まれの誠と涼先輩、有人と同じ“訳あり”で島外から来ている桃花とハル先輩だった。島の生活に戸惑い、時に反発しながらも、有人は徐々に前を向き始める。だが、突然の別れと残酷な真実が降りかかり…。感動が胸を満たす、再生と成長の物語。

「愚か者の身分」西尾潤 (著)

身寄りなし。写真付きIDなし。金なし。そんな優良人物をSNSを駆使して探し出すのがマモルの仕事だ。狙うは戸籍。女性を装い言葉巧みに相手の個人情報を引き出して、売買が成立すれば報酬をもらえる。ある日、マモルは上司から不可解な指示を受ける。タクヤと距離を置け。自分にこの仕事を紹介してくれた先輩に、なにが起きたのか。翌日、タクヤの部屋の掃除を命じられたマモルが見たのは、おびただしい数の血痕だった。もう、タクヤはこの世にいない。悲しみにくれるマモルに一通のメールが届いた。それは、タクヤからのメッセージだった―。罪を犯してでも生まれ変わりたい―戸籍ビジネスの末端で蠢く半グレたちを描いた新時代のクライム群像劇!第2回大藪春彦新人賞受賞作。

「国語教師」ユーディト・W・タシュラー (著)

十六年ぶりに偶然再会した、元恋人同士の男女。ふたりはかつてのように物語を創作して披露し合う。作家のクサヴァーは、自らの祖父をモデルにした一代記を語った。国語教師のマティルダは、若い男を軟禁する女の話を語った。しかしこの戯れこそが、あの暗い過去の事件へふたりを誘ってゆく…。物語に魅了された彼らの人生を問う、ドイツ推理作家協会賞受賞作。

「遠い他国でひょんと死ぬるや」宮内悠介 (著)

ぼくは、ぼくの手で、戰爭を、ぼくの戰爭がかきたい――そう書き残し、激戦地ルソン島で戦死した詩人・竹内浩三。彼は何を見、何を描いたのか? テレビディレクターの職を捨て単身フィリピンに渡った須藤は、その足跡を辿りはじめた。だがその矢先、謎の西洋人男女に襲われ、山岳民族イフガオの娘ナイマに救われる。かつて蹂躙された記憶を引き継ぎ日本人への反感を隠さないナイマだが、昔の恋人ハサンの実家を訪ねる道行きに、付添いとして須藤を伴うことに。ミンダナオ島独立のために闘ったイスラム一族の家で一時の休息を得た須藤だったが、ハサンの家は秘密を抱えていた……。

「そして誰も死ななかった」白井 智之 (著)

覆面推理作家の招待で、絶海の孤島に集まった五人の推理作家。しかし島に招待主の姿はなく、不気味な人形が残されているだけだった。一人また一人と殺害され、そして誰もいなくなった時、本当の物語の幕が上がる。

「怪盗探偵山猫 深紅の虎」神永 学 (著)

希代の窃盗犯山猫と雑誌記者の勝村はシステム会社ビルドに侵入した。だが、現場に残したはずの犯行声明が消え、勝村も拉致される。深紅の虎と名乗る男が山猫を付け狙い――? 絶体絶命の危機を迎えるシリーズ最終巻

「ぼくたちのリメイク Ver.β」木緒 なち (著)

僕、橋場恭也はしがないゲームディレクター。会社が倒産し、企画もとん挫して実家に帰ってきたが、目が覚めたらなぜか十年前に…戻ることもなく、偶然が重なり大手ゲーム会社、サクシードソフトに拾われることに。配属されたのは第13開発部。そこは開発とは名ばかりで実際は社内の雑用を担うサポートのような部署だった。クセの強い同僚だらけのそこで僕はとある没企画書を見つける。それは実現が難しいとして没にされたものだったが可能性に満ちていて―。「好き、だったんですけどね…。ゲーム、作りたかったな」「なんとかしよう、なんとかするんだ…っ」いま、ここからもう一度始める青春やり直しストーリー!

「競歩王」額賀 澪 (著)

高校生の時、華麗に作家デビューした榛名忍。2020年のオリンピックが東京に決まった頃だ。だが、その後、大学生となった忍の書く小説は奮わなかった。そんな折、学内のテレビでリオ五輪の競歩の模様を目にする。独特の競技スタイルに見入っていると、背後で男子学生が泣いていた。こいつは一体!? その夜、忍は編集者から、東京オリンピックに向けてスポーツ小説の執筆を勧められ、「競歩」と口にする。熱き青春競歩小説がここに!

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