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NGT48事件の会見について考える。


今年の1月に発覚したNGT48メンバーの暴行事件。その事件に関する第三者委員会の調査結果が3月21日に発表された。その内容について率直な感想を述べるならば失望でしかない。昨今のズブズブの第三者委員会であり、真実が究明されないパターン同様の発表である。さらに22日にはAKS関係者による会見が行われたが、酷い内容であった。
第三者委員会の発表内容をまとめると下記内容である。
・事件にメンバーの関与はなかった。
・運営上の不備はあった。
・被疑者には民事上の法的措置を検討している。
・メンバーとファンとの間に私的領域でのつながりがあった。
・私的なつながり、風紀の乱れは不適切だが、全て不問にします。
メンバーの事件への直接的な関与はないけど、私的なつながりはあった。しかし、今回は運営上の不備があったから不問にします。という誰が納得するのか?という発表。運営上の不備とは運営責任者は知っていたけど、見てぬ振りをしていた事実がある、黙認していた事実があったので、今回は不問にしますという話だろう。
また、AKS関係者による会見で浮き彫りとなったのは下記内容である。
・繋がりはあったが、それは「挨拶」も含むものであると解釈している。
・第三者委員会が調査をした内容であるので、直接関与してないから中身の詳細はわからない。だから報告書の内容については回答できない。
・メンバーや保護者には昨日(21日)に話した。山口さんにも関係者の誰かが説明をしたが、納得はしていなかった。説明は続ける。
・民事的な訴訟を検討はしている。ネットの書き込みに対しても検討をしている。
・運営の不備があるので、ファンと繋がりがあったメンバーは不問。
再調査をするつもりはない。
会見に対して山口さんが会見に対してツイートした内容が以下内容。
・只今、記者会見を行っている松村匠取締役は第三者委員会が行われる前に「繋がっているメンバーを全員解雇する」と私に約束しました。
その為の第三者委員会だと、
私も今までずっと耐えてきました。コミュニケーションも何も、このことに関して聞くと連絡が返ってきません。
・私は松村匠取締役に1月10日の謝罪を要求されました。
私が謝罪を拒んだら、
「山口が謝らないのであれば、同じチームのメンバーに生誕祭の手紙のように代読という形で山口の謝罪のコメントを読ませて謝らせる」と言われました。
他のメンバーにそんなことさせられないから、私は謝りました。
・記者会見に出席している3人は、
事件が起きてから、保護者説明会、スポンサー、メディア、県と市に、
私や警察に事実関係を確認もせずに、
私の思い込みのように虚偽の説明をしていました。
なんで事件が起きてからも会社の方に傷つけられないといけないんでしょうか。
・報告書に記載もないのに繋がりには挨拶も含まれるというのは勝手な解釈です。
他のファンには公表できないような、特定のファンとの私的交流を繋がりと言うのはメンバーのみならずファンの皆さんも認識していると思います。
証拠がないと仰っていますが、犯人グループとの交際を認めたメンバーもいます
上記ツイートをリアルタイムで呟き、現場の記者が追求するという近代稀にみる異常な会見となり、AKS側がこの会見すら嘘で乗り越えこの事件を終わらせようとする考えを完全に覆す内容となった。それに対してAKS側もガバガバな嘘がバレて最終的には半ギレでの会見終了となった。
被害者である山口さんへの直接的な謝罪や今後の対応については一切なく、問題があったメンバーを守る、NGT48という組織を守る、メンバーとつながりはあるけどお金を支払う被疑者やその関係者は守る運営です。と堂々と発表したということだろう。弱きものを守らず、切り捨て、AKBグループ全体を守る方を取ったということ。この発表を知り、現在AKBグループに関わるメンバーだけでなく、家族はどう感じるだろうか?
正直ここまで露骨なグレーは発表をしたということは事件への関与があったと暗に示しているのと変わらないだろう。第三者委員会というが、NGT側に雇われた弁護士含めた方々による調査。メンバーが「やっていない」といえばそれが結論になってしまう。警察が「不起訴」といえば刑事事件にもならない。民事上の法的措置を検討するというが、あくまでも「検討」である。
本気で法的な措置を行うならば、既に対応をおこなっているだろう。被害者が発信していなければ、この事件すら隠ぺいする気満々であった組織の発表のどこを信じられるのだろうか。正直この後待っているのは被害者であるメンバーとその周辺の方々は「卒業」「脱退」しか道はないだろう。このグループ組織に戻る場所はないというメッセージが含まれているのは間違いない。
また、メンバーの12人がファンとつながっていた部分含めてある意味ファンに夢を与えるグループである一方で事件にまで発展しているにも関わらず、このような結論に至ったのは、この12人に主要なメンバー、稼ぎ頭のメンバーが含まれているため、一部のみを処分することはできないということだろう。
被害者である山口さんがSNSやshowroomで話をした内容がほぼ真実であったのだろう。このまま黙殺されるのか、それとも本人が苦しみながらも会見等で発表するのか。個人的には後者であってほしい。同じような被害者が増えない為にも。

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