エブリ・ブリリアント・シング

本日は舞台を観にきました。
東京芸術劇場、初めて中に入った(笑)
本日は佐藤隆太さんが一人芝居をされる「エブリ・ブリリアント・シング」を観ます。何やら舞台を観客席が取り囲んでおり、観客参加型らしいです。
そんな舞台、初めてなのでワクワクします。

舞台を観終わり、色々と複雑な気分も味わいました。主人公と自分の事がすごく重なったのです。

【ネタバレです】



主人公の母親は鬱病で彼は幼い頃に母親の自殺未遂を体験。彼は母親の為に生きる中で楽しいこと、幸せに感じる事をリストにする事を思いつきます。
そこから大学生になり、初恋をし、リストも重ねていきますが、やがて結婚をし、生活を重ねていく中で、色々な苦悩を抱えていき、リストを書くこともリストも手放します。そして、2人は離れることになります。
それでも妻は彼を愛しており、彼が色々な難しいものから解き放たれた時にまた共に暮らしたいと書き置きを残していきました。
でも、彼はそれに気づくのに7年の月日を費やします。その後、彼は幼い頃に母親の自殺未遂から通うことになったカウンセラーのもとに電話をします。そこから、自分の昔を思い出し、また結果リスト作りに着手していき、そして、避けていた人との触れ合い、しかも鬱病のカウンセリングでの集まりにも出始めます。
そうやって、彼はまた自分を取り戻し始めていくのです。

僕はこの物語の主人公に自分の過去をたくさん振り返りました。
ただ、違うのは、僕は母親から受けたものは暴力だった事と、リストを作ろうなんて思いもしなかった事。
僕は自分の中にそんな気持ちが湧かなかった事や、自分が無理に大人びていないといけなかった事や、暴力を受けない為に、いじめに合わない為にただひたすら逃げる事を選んでいた事を思い出したりしました。
そして上京してからも、自分の中にいろんなダメなことは残っていて、今もうまく拭えていない。夢でうなされる事もあるし、死にたくなるような気分を何度も何度も味わう。
僕の今を作った基盤は確かに幼い頃に味わった数え切れない痛みだった。それを乗り越えられずに生きてきた。
でも、自分を励まそうとか誰かを励まそうとかして、何かを行動した事なんてあっただろうか?と振り返る。
誰かをっていうのは小さいながらもいくつかあった。でもそれは本当に本心からだったのか、自分を大人びて見せていたから、その続きでやった事なのか、イマイチはっきりしない。
そして僕は自分を励まそうとした事なんて、唯の一度もないなって思い返しました。
恐らく誰かに励まされたとしても、頭を素通りしているんだと思います。
そんな自分の心のある意味死んでいる部分を気付かされた気がします。
ここから自分をどう動かすか、そんな大きな課題を突きつけられた気がします。

#エブリブリリアントシング
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#鬱病

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