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俯瞰(ふかん)して物事を見る

GenZeeは旅行が好きです。国内旅行(主には温泉旅行)も好きですが、コロナ前までは月一程の頻繁で行っていた海外出張は、仕事ではあるけれども、毎回ワクワクしました。そんな出張で、時間を見つけて、空けて、必ずと言っていいほど行く場所、習慣があります。

それは、初めて訪れる都市では、高層ビル屋上や、展望タワーから、街全体を俯瞰(ふかん)して眺めること。そしてまたグラウンドに降りて、自分の足で気の向くままに散歩すること。時には路地裏まで足を箱ぶ。これが極上のワクワク。これが海外出張の楽しみの一つ。

これまで、上海ワールド金融センター、台北101、ソウルタワー、マリーナベイサンズ、マレーシアペトロナスツインタワー、バンコクバイヨークタワー、ホーチミンビデクスコタワー、シドニータワー、エンパイアステートビル(トップの写真)などに登ってきました。

クアラルンプール ペトロナスツインタワー

それはなぜか。

その街を俯瞰(ふかん)して見たいから。

その国を訪れて、これから現地の人とビジネスの話し合いをする。相手を知り、今後の長い話し合い、付き合いを深める。そのためには、まずその国、街を知る必要がある。でもそれは、旅行ガイドブックやネット情報だけではない。自分の目で、街の全体像を見て、自分の足で実際に商店街や露店を巡って、食べてみて、片言で話してみたりして、その国を知ることから始まる、と思うから。

高い場所から街全体を俯瞰すると、どれくらい広い都市なのか(ちなみに東京は世界一広範囲に広がっている都市です)、どこがビジネスエリア、居住エリア、スラム街なのか、主要幹線道路は整備されているか、碁盤の目か放射浄かぐちゃぐちゃか。などなどが見えてきます。そして、距離感を掴んだ上で、その目で見た場所に実際に訪れてみるとまた違う発見があります。

上海 ワールドファイナンシャルタワーより

この、展望台からの視点を、”鳥の目”、または鳥瞰図的(ちょうかんずてき)な物の見方と言います。英語では”bird’s eye view”。そして、小道、裏道をコツコツと歩いて観察する行為を、”虫の目”的な見方、英語では一般的な表現は無いようだけど、”insect eye view”または”snake eye view"でも通じるようです。

この視点の持ち方とビジネスの関係があるのか?あるのです。この鳥の目と虫の目、の両面の物事の見方は、ビジネスパーソンにとって、経営者でもマネージャーでも平社員でも、どのような立場の人にとっても役に立つからです。

ビジネスパーソン、特に、達成度によってボーナスが変動する職種だったり、評価連動する外資系の場合は、その目標達成のための、月次の、そして週次の進捗に頭が固執しがち。ふと立ち止まると、そもそもこのディールに時間をかける価値はあるのだろうか?もっと重要なことはなかったか?長期的な戦略は立ててたか?今のKPIはその戦略に沿っているのか?

などなど、根本的に重要なことを忘れがちになるところ。もちろん、日々の業務あっての事業推進、前進があります。が、時には俯瞰(ふかん)して見直してみることも重要です。

「時には立ち止まって、鳥の目で、事業の現在を観察し、考察し、そして未来を考える。」

ということで、7月に56歳を迎えた今、GenZeeは俯瞰して人生を眺め、今、何をすべきか、何をしないべきか、どういった方向に向かうべきか、改めて考えている所です。


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