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【VCT Pacific】ZETA DIVISIONはGen.Gに惜しくも敗北。相手の意表を突いた構成が話題に

いや~ZETAとGen.Gの試合は苦しかった!

Masters Madrid準優勝の勢いに乗っている相手だけに妥当な結果だと言わざるを得ませんが、勝てば今度の試合も多少は楽になりますので、非常に惜しかった感じです。

そんな中、初戦であるスプリットでZETAの構成が話題に。

VCT Pacific - Regular Season - Week 3 Day 3

ちなみにGen.Gはこんな感じです。

VCT Pacific - Regular Season - Week 3 Day 3

ZETA構成のシンプルな印象としては、「奇をてらった構成」というのが正直なところだと思います。

どのマップも基本的な構成としては、それぞれの役割(デュエリスト【攻撃特化】、イニシエーター【索敵】、センチネル【エリア管理】、コントローラー【射線管理】)に対して1ピックずつ配置し、特に攻撃に特化したい場合はデュエリストを増やしたり、守りに特化したい場合はセンチネルを増やしたりします。

以前では、射線が切れるスモークを出すコントローラーを2ピックするのは「意外性」という意味で相手を驚かせていましたが、現在は戦術の主流として定着しており、それほどインパクトはありません。

……ありませんが、どうしても重たい動きになるコントローラーを2体配置するのはリスクが伴うため、これらの構成を見掛けるマップも限られるといった感じですね。

その知識の上でZETAの構成を見てみましょう。

意外性を狙った?ZETAの構成について

まず2コントローラー(ヴァイパー、アストラ)ですが、相手のGen.Gも同じく2コン(ヴァイパー、オーメン)なので、割とメタとして定着した構成と思われますが、それでもGen.Gはセンチネルを削っているためインパクトは十分です。

そしてZETAのデュエリストであるヨルのピック……スプリットは段差や障害物の多いマップなので、無難なジェット、レイズのピックが主流ですが、ここでヨルの登場は驚きといった感じです。

長い間、ヨルは「最弱のエージェント」のレッテルが貼られ、プロの大会でも滅多に出ることはない不遇の立ち位置でしたが、近年では積極的に使われるようになっており、ここでのピックもさほど珍しくはありません。

……ありませんが、スプリットでは上下に動けるジェットやレイズよりも立ち回りが難しくなり、スキルであるテレポートを最大限に生かさないと勝つのは厳しいと思われます。

また、センチネルであるチェンバーの登場。

こちらはLaz選手が得意とするエージェントとして名は知られていますが、センチネルの中では最も好戦的な色が強く、どちらかと言えばデュエリストに近い性能を持っています。

ランクマッチでのスプリットで頻繁にピックされるのはサイファーやセージなので、ここでも奇をてらうという意味でインパクトは十分だと思われます。

そして最後のブリーチですが、こちらは最初にキャスターがコメントしたように「索敵はどうするの?」という疑問が浮かびます。

索敵の役割を担うイニシエーターの中でもブリーチは異質な存在であり、こちらも好戦的で相手の位置を特定するようなスキルがありません。

全体的な総括としては、「侵攻するにしても守るにしても難しい構成」といった感じですね、あくまでアマチュアから見た感想ですが。

……これが不正解なのかと考えると正直分からないですし、今回はマップを落としてしまいましたが、噛み合えばこれほど面白い構成もないと思います。

結果は別として私は楽しめましたけどね(笑)、これどうなるんだろう?みたいな感じで。

ZETAは他の試合でも割と異質な構成で臨んでいることが多いため、今はチームにおけるトレンドの戦術として定着しているのかなと想像しています。

アセントではOTまで追い詰めるも非常に惜しい展開に

アセントでの正直な感想としては「あそこで勝ってればな~」というラウンドが多かった印象ですね。

特にOTに突入したラウンド25、5vs2と明らかに人数有利となったにも関わらず、残念ながら落としてしまいました。

立ち回りの不備から負けることは良くあるため、さほど驚きはないとしても、最も落としたくないラウンドで落としてしまったのはZETAにとってもダメージが大きかったと思います。

……とは言え、ポイント差がある状況からOTまで追い詰めたのは底力のある証拠なので、次の試合では切り替えて強いZETAを見せて欲しいですね。

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