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忠太妖怪コレクション-本願寺伝道院-

 伊東忠太(1867-1954)という明治~昭和時代の建築家をご存知だろうか。建築史というジャンルを確立した人でもあり、シルクロードを逆走していった人物でもある。
 そんな伊東氏が設計した建物には良く分からない謎の彫刻が置かれることがある。その謎の彫刻を誰が呼んだかしらないが「忠太妖怪」と呼ぶことにし、今回は本願寺伝道院(京都府)のものを紹介したい。

 本願寺伝道院は1912年に伊東忠太の設計、竹中工務店の施工で建てられた建物です。
 その周囲に石柱のような柵が設けられその頂点に忠太妖怪の彫刻があります。

 入口部分にはコミカルな表情のものがあります。

 入口の向かって左には獅子のような羽根を持つ謎の彫刻です。歯が表され噛み締めるようにしています。入口であることを考えたら阿吽の吽なのかとも思えます。

 入口右側には同じく獅子のような頭の平たい謎の彫刻があり、こちらは舌を出して開口しています。左の吽に対してこちらは阿なのかとも思えますが、考えすぎでしょうか。

 基本的には獅子+羽根、象+羽根のパターンが用いられる模様。損壊しているものもあるが豊かな造形を見ていって欲しい。

 向かって右側の奥2体は通用口の為、写真撮影が出来なかったのでご了承ください。




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