2024,03,09 @ことばの苦しみ


苦しい

あと一歩
あと半歩

いいやこれじゃない


そんな
産みの苦しみを感じる。


ちがう
これじゃない
そうじゃない


ことばにするたび
そうじゃないと思う

わたしが伝えたいのは
これじゃない


消せないやり取りで
訂正もできず

流されたわたしの文章は

これじゃないとなりながらも
相手に届く

日本語って難しい
ほんのすこし文字をかえるだけで
ニュアンスと景色が
かわるから。

大事なことほど
鮮明に伝えたい

相手に伝わったとき
見えた景色が
同じであってほしい。

そんなことをおもいながらかくが

長くならないように
とかおもうと

途端に
ずさんな形で渡すことになる。

かなしい。

長いことの何がいけないんだろう。


事務連絡を
しているわけでないのに

会話に効率を
合理性を
わかりやすさを
はやさを
迅速さを

「まとめ」を


求められるのが嫌いだ。


そうして事務的につたわる
ほんの一部を

かぎとって
もりあげる嗅覚はあるのか

ステレオタイプに集約するために
きき集めているだけなのではないか


断片的な
物事は

ひとをえらぶ


そんなギリギリのとこで
かくのは伝えるのも苦しい。

やっぱりわたしは
はやさとか効率さとか
いかにうまくまとめたか大会で優勝ねらうでもなく

ひとが ある として

はなしが、したい。


はなしをしたい。


はなしたい。






連絡ではなく。





最高。