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会社というものを作って4年が経った。

Route Designを始めて4年が経過。今日から5年目に入ることができた。

会計士さんと今年度の売上や利益を振り返り、昨年度よりも順調に伸びていることを確認できて、ちょっと安心しつつも、自分自身が内心ドキドキしていることにも少し驚いた。
昨年はカフェ「K」の立ち上げにお金を使うと決めていたこともあり、あまり気にしないようにしていたが、そう毎年毎年気にしないようではマズイので、今年はちょっと緊張しながら数値を見ていた。とはいっても、会計士さんに頼ってばかりですが…(鎌倉さん、中山さん、いつもすいません)

自分の仕事は一人ではできないものが多い。松井さん、松田くん、高柳くんなどのRoute Designチーム主体で動いたり、森のオフィスの運営スタッフメンバーである武居さん、揚妻くん、そして新たに加わった泉さん、清野さん、滝浪くんたちと一緒に相談ごとに乗ったり、森のオフィスの常連さんと共にプロジェクトを立ち上げたり。
集まった個々人の“やりたい”で自主プロジェクトを立ち上げることもあれば、誰かの“どうしよう”に応える形でプロジェクトを立ち上げたりもする。その“どうしよう”も、大きな企業の相談から、小さな商店、あるいは個人の相談まで、規模や地域を問わず、色々な形がある。

売上と支出を見返す中で、昨年度以上に多くのプロジェクトに関わっていることを思い知らされ、より多くの方々から相談をもらうことに嬉しさも感じた。
そして何よりも、そこに紐づくお金が、仲間や生活の中で関わる人々に流れ、彼ら一人一人の生活や次の活動につながっていることも実感できたことが嬉しい。

そんなことを考えていると、法人とはなんのか?という疑問を抱く。

4年前に法人を立てた時にこんなことを考えたのか、もう覚えていない。
が、いまはっきりしているのは、確実にRoute Designを「会社」として認識していないことだ。なので年度末と決算という毎年の行事が来るたびに、この認識とのギャップに戸惑ってしまう。

Route Designは、登記上は津田の一人会社であり、社員数も一人である。
だが、メンバーに出会い、共通意思の元にチームを組み、さらに今年から増えた森のオフィスの運営メンバー仲間、その森のオフィスを通じて知り合った仲間たちとも新たなプロジェクトチームが生まれるような流れの中にいると、もはや「会社」というものは意識の中からどんどん薄れていってしまう。
「法人格」の方が信頼されやすいといった昔からの言い伝えのようなものがあるのは確かだが、いま生まれつつある新たな“信頼”の世界の中で、それはどこまで必要なのだろうか?

冒頭に書いたように、自分自身は一人で何かできるわけではない。できることに限りもある。「一緒にやろう」と言ってくれる人がいるからできているだけである。
Route Designとは、そうした“協働プロジェクトを生むためのプロジェクト”であり、そういった協働の中で交換される、価値や共通意識をアイコン化したようなものなのかもしれない。


次の4、5年がどうなるかも分からないし、1年後がどうなるかすら分からない。
が、少なくともこの不確定な世の中において、仲間と共に取り組めるプロジェクトがあり、新たな面白いプロジェクトを思いつくことができる、今の状況に感謝しながら、次の1年を過ごせればと思う。

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