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Inspiration: ロンドンでの気づき

2018年の年末、仕事でロンドンを訪れる機会があった。
プレゼンの後は1.5日ほどオフだったため、いろいろ回ることができた。いろいろ回る中で気づいたり印象に残ったことをいくつか。

Work space

Accelerator

London Metropolitan Universityが運営する学生ベンチャー向けのコワーキングスペースを発見。
フリーアドレスのスペースは日本のコワーキングスペースと同じだが、やはり天井の高さが日本と違う。そのためか、抜け感が良く、使い勝手は格段に良さそう。

個人やスタートアップ向けのコワーキングスペースは、入ることはできなかったものの、専門化が進んでいるように感じた。

Brighton Game collective

ゲームデベロッパー専門のコワーキングスペース。フリーランスから小規模なチームまで、様々な開発者が在籍し、資金調達なども行なっているそう。
今回はちょうどゲーム関係の企業向けプレゼンだったこともあり、こういったスペースが出てきていることに注目していた。

Shack 15

データサイエンティスト向けのワークスペース。元々はサンフランシスコ生まれのスペースだそう。フリーランスのデータサイエンティストやアナリストなどが集まる他、事業家なども召集し、ビジネスイベントなどを行なっているようだ。

以前、ドイツ・ベルリンからCoworkiesというコワーキングスペースのメディアが森のオフィスへ訪れ、取材してくれたことがあったが、その時に彼らが話していたのは、コワーキングスペースが大きく2つに分かれ始めているということ。

一つは、社会に向けてよりオープンな場所として、公共性スペース的な側面の強いスペース。
もう一つは、専門性に特化したワークスペースの台頭。例えば映像製作者向けのワークスペースとして、ポスプロやインタビュールームなどを共有し、制作に必要なコストや機会をシェアできるスペースや、EC事業者専門のワークスペースとして、発送や検品場所、ノウハウを共有するスペースなど、業種に特化し、業界内の横のつながりを増やすことができる場。
様々な分野で個人やスモールチームが増える中、ノウハウやリソースを共有するニーズはますます高まる。日本でもこういった特化型スペースはもっと増えるだろうと思う。

Select shops & products

色々なセレクトショップを見て回ったけど、日本のプロダクトの取り扱いが多いのに驚いた。
2月のアメリカ西海岸でも多かったけど、ロンドンの方がより多い気がした。
特に英語に訳して売られているわけではなく、ほぼ日本のパッケージのまま。でもパッケージデザインそのものが最初から英語で書かれている物が多いので、英語圏でもそこまでハードル高くなく受け入れられるみたい。
洋服以上に、雑貨、ステーショナリー、工具、スキンケア、バッグ、アクセサリーなどで日本製が目立つ。
あとはデニム生地やコットン生地などに日本製を使ったブランドもあった。

セレクトショップの中でもGood hood Londonのクオリティーは高かった。国内ブランドの扱われ方などを観る上でもとても参考になる。

地方のプロダクトも、東京を意識したデザインというよりは、日本の都会的で洗練されたデザインを取り入れながら、海外で取り扱われることを主眼に置いた方が良さそう。
そこにはあまり「地方の良さ」といった細かい部分(実際、日本のどの地域かまでは気にしないだろう)よりも、洗練されたMade/Designed in Japanであることをアピールする方を重視している気がした。

今年、もし長野やその他地方のプロダクトを手がけることがあったら、そのまま海外に持っていくことを意識するべきだなと、強く感じた。

また、まだまだ日本未入荷なものも多い。そういったものを日本に紹介するのも面白そうだと思った。
アメリカ西海岸で見つけた陶器ブランドはまだ日本で個人輸入されてるくらいなので、そういうものを見つけてきたい。
一方で、今回行ったPALACEも世界三店目の支店が東京にできたし、前から森のオフィスに置きたいと思っていた北欧の雑貨ブランドHAYの商品があったので買ってきたが、あとで調べてみたら、表参道にポップアップショップが期間限定で出来たばかりと、日本に入ってくるスピードも早い。
大手資本がきちんとプロモーションも含めてやったりしているので、個人の努力でなんとかならない部分も多そう。
こちらからモノを持っていきながら、日本に持ち込めるブランドを見つけ、関係を築くのが良さそう。

そして、ネットで検索するだけじゃなく、やっぱり現地へ行って、見て、感じる方が手っ取り早い。そんなことを改めて感じる旅であった。


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