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さび止め塗装をしようと思います。おすすめのさび止め塗料はありますか?

「塗る亜鉛 ローバルをお勧めします。一般的な塗料は環境遮断をして、さびを防ぎますが、ローバルは犠牲防食作用でさびを防ぎます。犠牲防食は効果抜群です。自社製品で恐縮ですが、条件が合えば真面目にお勧めです。」

以上が、表題にも挙げた「さび止め塗装します。おすすめのさび止め塗料はありますか?」の回答になります。


屋外暴露試験でさび止め効果を見る。

さび止め効果を屋外暴露試験という試験で見てみます。
簡単に言うと、鉄の板を塗装して外に置きっぱなしにしてさびるかどうかを見る実験です。外に置いておくと、太陽光に当たり塗膜が劣化したり、雨にさらされて錆が発生してしまいます。

屋外暴露試験

例えば、こんな感じで塗膜が剥がれたり、鉄はさびたりします。

屋外暴露試験でさびが発生し試験片と塗膜が剥がれた試験片

ローバルを塗った鉄の板は、21年間屋外に置いておいてもさびが発生しなかった。

試験を始める前はこの状態です。試験を始める前から、塗膜に傷をつけています。

屋外暴露試験を始める前のローバル塗装鋼板

21年経過してもさびは発生していません。
よく見ていただきたいのは、塗膜を傷をつけた部分も21年経過してもさびが発生していないことです。

ローバルを塗装した板は21年経過しても、さびが発生していない。

「21年前、何をしていましたか?」
ご自身の21年前を想像していただくと、21年間さびを止め続けているローバルのすごさをより実感していただけるのではないでしょうか。

貼っていたラベルもボロボロになって、作り直しています。時間の経過を感じられます。

一般的なさび止め塗料と比較してみる。

一般的なさび止め塗装とローバルを比較してみます。
ローバルはカッターで傷をつけた部分も含めて、21年間もさびていません。しかし、一般的なさび止め塗料はカッターで傷をつけた部分がさびています。暴露した写真は、1年経過したものになります。一般的なさび止め塗装では、1回でも雨が降ったら、傷をつけた部分はさびが発生してしまいます。

ローバルと一般的なさび止め塗料との比較

傷をつけた部分がさびないということは、塗り漏らしや塗膜傷があっても、さびが発生しにくい。

傷をつけた部分がさびないというのはどういうことかを考えてみます。

塗装が終わった時、塗られていない部分が見つかることがあります…。しっかり塗ったつもりなのに…。またきれいに塗れたけど、組み立てをしている際にぶつけてしまい、塗膜に傷が入ってしまうことがあります。

さび発生イメージ

カッターでつけた傷はこういう不具合を想定できます。水分や酸素が鉄に接しないようにして錆を防ぐ一般的なさび止め塗装では、こういう塗り漏らしや塗膜の傷があると、塗膜のない、あるいは、薄い部分から水分や酸素が鉄に攻撃して、さびが発生してしまいます。

一方のローバルはカッターの傷をつけても21年間さびが発生しなかったという点から明らかなように、一般的なさび止め塗装よりもローバルを塗装した板の方が、さびを発生しにくいことは明らかです。
ローバルは犠牲防食作用が効いてくれるので、ある程度塗膜欠陥があってもさびを防いでくれるからです。

つまり、ある程度適当に塗っても、強いさび止め効果が発揮してくれる、塗った後に少しくらいぶつけてもさび止め効果が発揮してくれる、そういう利点がローバルにはあります。

ローバルは色変化します。

ローバルは、一般的なさび止め塗装とは異なる防錆機構により傷があってもさびが発生しにくい特徴を挙げましたので、ローバルが良いように感じると思います。ただ一般的なさび止め塗装が良い場合もあります。それは色が変わらず、同じ色であり続けてほしい場合です。ローバルの塗膜は色変化がありますので、同じ色であり続けてほしいという要望にはお答えできません。

鉄の代わりに亜鉛がさびるという犠牲防食機構があるので、亜鉛が酸化して、塗膜の色が変わってしまいます。この色変化をエイジングと捉えて、色変化を楽しんでいただける方もいますが、色が変わってほしくない方にはこの特徴は、欠点になってしまいます。ローバルを採用いただく際には、この点をご理解いただき、お使いください。

色変化していくローバル

まとめ

さび止め塗料なら、ローバルがお勧めです。

「鉄は錆びる だからローバル」(昔のキャッチフレーズ。)


この記事は、塗膜欠陥があっても錆が発生しないことを保証するものではありません。
(記事担当:MTMTH)


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ローバル塗装 3つのポイント

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