自分についてあれもダメこれもダメ…と思っているので、見知った人もれなく全員、それを承知しておいてくれないかと内心思っている。あとで妙に思われたり言われたりするとダメージが大きいから。落差があるとがっかりされそうだし。

考えてみると過剰に馬鹿みたいにふるまってたのと根っこは同じで、何もできないので許してくださいみたいなことが言いたいらしい。
人よりできないことをここまで内面化すると改善する方向に全くことが運ばない。最近こんなことばっかり考えて話している。口をついて出た悩みが思ったより芯を食っていて、たいていあんまり響かない。助けが必要な人は助けたくなるような人間だとは限らないという話があるのを思い出す。

オッペンハイマーを見た。
歴史に本当に疎くて、序盤は事情を一切承知できなかった。理系なので名前だけは知っているのがたくさん出てきたけどそれだけ。
中盤、マンハッタン計画がはじまるあたりから話が呑み込めてきて、終盤は策略が込み入ってきてまたわからなくなった。
大統領とかストローズは権力欲むきだしな描かれ方だったが、当のオッペンハイマーはどうだったのだろう。不倫だの皮肉だの、終始立派な人物という描かれ方ではなかったけれど、広島以後については多少清廉な印象を持たせていると思った。
現実の醜さがフィクションにそのまま持ち込まれると全然面白くなくて、フィクションにはどこかナルシズムがあるものだと思っている。この場合オッペンハイマーのあたりどうだったのかな。
また見てもいいけどお金ないな～。

帰り道に得意げに語る大学生がいて眉をひそめながら、そういうとこだぞと自分に思った。結局得意げとか書いちゃうし。