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筑波の心理院試対策について


はじめに
 先月院試を受け,無事合格していたので,記憶がまだ新しいうちにログを残しておきます.(基礎なので,臨床を受験する方は参考程度に).
 そもそも院試って,大学受験よりも勉強方法についての情報が少ないですよね.インターネットで「筑波 心理 院試 対策」でググってもあまり情報が出てこないし......院生の先輩に話を聞くことが出来れば何とかなりますが,そういったコネクションが無かったら,どんな教材で勉強すれば良いか検討がつかなかいと思います.という訳で,まずは使った参考書の紹介からします.

参考書

*注意 もし買うなら,書店とか図書館で実際にペラペラ見ることをおすすめします.どれもそこそこ値段が高いです

心理学 新版 (New Liberal Arts Selection)
社会心理学以外の分野には,軽く目を通した程度です.心理学が初学であれば買っても良いかも.
https://amzn.to/3DYdZ1y

公認心理師・臨床心理士大学院対策 鉄則10&キーワード100 心理学編  
とりあえず心理学のことをおさらいしたい場合は使えるかなと思います.簡潔にまとまってますが,メインの参考書として使うには物足りない印象.
https://amzn.to/3zWDjT1

心理学検定 基本キーワード[改訂版]

試験に出てくるような単語が分野別で簡単に説明されているので,持っていて損は無いと思いました.
https://amzn.to/2X36vte

新・心理学の基礎知識 ☆

かなりおすすめの本です.同じく試験に出てくるような単語が,一問一答形式で紹介されています.上の本よりも詳細に説明が書いてあります.
https://amzn.to/2Vqx0bB

心理学 第5版補訂版☆
これもかなりおすすめの本です.心理学 新版 (New Liberal Arts Selection)よりも分かりやすいです.あと小さいので持ち歩きやすいです.心理学史(最後の章)が特におすすめで,心理学者たちの業績が顔写真付きでまとまっているので,大変覚えやすく参考になります.
https://amzn.to/3hwXiRp

Atkinson & Hilgard's Introduction to Psychology☆☆
いちばんおすめの本です.どうせ英語の試験もあることだし,英語で勉強すれば効率的じゃない?という事でよく使っていました.各章末のsummaryと単語一覧がとても便利です.
https://amzn.to/3zUoyjz

心理統計学の基礎―統合的理解のために☆☆
統計で分からない事が出てきたらこの本をあたっていました.
https://amzn.to/3tnEJUn

試験について

 心理の知識試験と英語試験に分かれていて,それぞれ120分ずつです.間に1時間の休憩があり,教室を自由に出入りできます.昼食を買い出しに行くことも出来ますが,事前に用意した方が安心して受験できます.服装は私服で問題ないです.過去問はネット上で公開されているので確認してみてください.ただし,和文英訳問題は著作権の都合で公開されていません.引用文献は記載されているので,時間内に解けるか不安な方は実際に検索してみてください.
*過去問: https://bit.ly/2VvbLp6

院試対策について

院試対策について(知識問題)
 
教科書を揃え始めたのが3年生の夏ごろで,秋ごろから少しずつ勉強をしていました.(その時は「公認心理師・臨床心理士大学院対策 鉄則10&キーワード100 心理学編」に目を通していました).年が明けてから過去問に目を通しはじめ,3月ごろから本腰を入れて勉強を始めました.以下が勉強方法です.
.ヒルガードを読む
.知らない単語や,自分の言葉では説明できなかった概念について,他の教科書やネットで調べる
.調べているうちに,さらに知らない単語や概念が出てきたら,同じく他の教科書やネットで調べる

この3つを時間が許す限り(あと興味が尽きるまで)ループしました.ヒルガードの各章末にある単語一覧を利用して,わからなかった単語をリストアップしました.また,調べているうちに出てきた,教科書に載っていないような単語については,関連する単語の近くにメモしました.この過程でヒルガード,新・心理学の基礎知識,心理学 第5版補訂版をそれぞれ3〜5周読み込みました.

.過去問(知識問題)を解く
 インプットだけでは不安だったので,過去問を10個(5年分の8月,2月入試)解いて,出題傾向や,試験時間内に記述が終わるかをチェックしました.1~3と同じような手順で分からなかった問題は確認して,まとめておきました.

.統計について
 「心理統計学の基礎―統合的理解のために」をベースに勉強しました.この本や,ほかの教科書の統計の章に書いていないような事は,誰も解けないだろうと踏んで捨てました. 

院試対策について(英語)
 英文和訳の対策(特に心理単語の和訳)についても,ヒルガードを頼りました.図書館にヒルガードの日本語版があったので,章末,巻末の単語集をコピーして,訳語を確認しました.あと,毎日1時間くらい,卒論のペーパーサーベイを兼ねて,興味のある分野に関連する英語論文を読んでいました.英文和訳については,それ以外の対策は特にしていません.

 和文英訳はほぼ対策しませんでした.もし対策するなら,和文英訳についての,TOFLE等の参考書を当たってみるのが良いと思います.

最後に

 質問等あればコメント残しておいてください.要望が有れば,研究計画書と面接についてもまとめようと思います.


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